恒例の秋のポンポン山周辺散策に出かける。目的はムカゴ採集と野草観察、今年はどうだろうか。結果はムカゴは少なく、秋の野草もこれまた少なく残念であった。

　稲刈りはほとんど終わっていて、田んぼの畔や斜面では草刈りが追っているところが多く、毎年そこに咲くシシウドやヒガンバナは見当たらなかった。クサノオウやハキダメグサも見当たらず、ツリガネニンジンは1株だけ残っていたがもう見頃を過ぎていた。アカバナも咲いているのは２株だけと減少していた。

　ツルニンジンは無くなったのか遅れているのか分からないがツボミも見当たらなかった。谷沿いに咲くジャコウソウも見当たらなかった。温暖化の影響で野草が少なくなってきたこの散策コース、来年も実施するかどうか？？？。

　田能口バス停で降り野草観察をしながら樫田校方面へ進んで行く。川沿いの道に歩道はなく交通量 が多く、ぼんやりしていると危険なので、常に車の進行をチェックしながら進んで行く。この道は高槻から亀岡へ抜ける道、大型車、トラックが多い。

　早速川沿いに草の絡まりが見えてきて野草を探す。探さなくても目に付く赤いツリフネソウ、開花が遅れているのか見頃を過ぎたのか、例年より花は少ない。道路脇に咲くオトコオミナエシの花は全く見当たらない。雑草が処理されているのかも知れない。

　ゴルフ場入口を過ぎると樫田校前バス停、児童が稲刈りでもしているのか運動会のように賑わっている。バス停から右の道をとり田能から中畑へ向かう。

田能口バス停で降りる	樫田校前バス停付近

　住宅がきれた所から野草観察の為山手の農道を歩きはじめる。今年は花が少ないのでちょっと山裾の道を進んでみる。山裾を巻いていく道は、倒木を潜り最後は車道に沿って行くが中々道路に降りてくれない。やっと下っていく道を見て一安心、道路に降り立つが、道子が「頭に着けていたサングラスがない！」と引き返し探し始める。

　随分と引き返したが見つからないので諦める。木々に引っかかり失ったのではなく、道子が日傘をさして歩いていたのでそれが当たり落ちてしまったようだ！｛あ～あ！｝。

　気を取り直し先へと進んで行く。ここから中畑バス停迄は田んぼが続き、野草は少ない。田の境界に立つフェンスに群がるムカゴのつるに実は余り見当たらない。ここは日が良く当たるので成熟が早く、きっともう落ちてしまったようだ。

　中畑バス停に着き、ここのベンチで昼食とする。いつもより観察した野草は少ないが３０分遅れている。オニギリを食べ中畑回転場バス停へ向かう。

中畑バス停に着き昼食	中畑回転場バス停から外畑へ

　ここから山裾に接したところが多く野草が期待される。結果は例年になく少なく残念！おまけに暑い日差しが続き疲れが増してくる。

　中畑回転場から峠を登れば京都府、田んぼの中を歩くので野草を期待する。峠を下ると外畑の集落、先ずは「谷口キノコ園で椎茸を買うことにするが、入口が締まっていて事務所の明かりも消えている。奥でラジオの音が聞こえてくるのでご主人はいらっしゃるようだが、入口が締まっているので諦めることにする。

　左手に大きな西京都変電所が見えてくる。右手は山裾に雑木が続きツルニンジンを探すが見当たらない。山裾が終わり田畑が続くようになるよ再び野草観察が始まるが、ほとんどの田は刈り取りが終わり田の周りは綺麗に草刈りも終わっているので野草は全く見当たらない。

　道端に咲くハキダメグサやクサノオウも全く見当たらない・・「何これ！」と。刈り取られたのか絶滅危惧種のタチカモメヅルが見当たらない。

外畑から小塩山	大原野森林公園案内所入口

　田畑が切れる所まで来ると、道子は立ち止まりいそいそと手が動いている。丁度食べごろのムカゴ、ムカゴご飯に適量をゲット。この付近は山間なので陽射しが少なく残っていたのかも知れない。もう先の観察に期待が持てないので、中畑回転場バスへ引き返しても良かったが、何か咲いているかもと善峯寺バス停へ向かうことにする。

　山が開けると暑い陽射しを受け「あ～シンド！」と野草が少ないので疲れを感じる。大原野森林公園入口を過ぎる。今日は水曜日なので公園案内所も開いているが、駐車場には１台の車だけを見る。

　もう後は善峯へと向かうだけ。一応視線は足元に置いているが、暑い日差しを受け集中力は落ちる。杉谷に着き善峯寺へと下る、もう下りだけと思うが一日中アスファルト道を歩いているので、足も疲れている。ポンポン山登山口まで降りてきて谷水で用具や靴を洗うが、流れる水は少ない。

杉谷集落を抜ける	善峯ポンポン山登山口

　バス停に着くと丁度バスがやってくる。トイレを済ましバスの時刻表を覗くと「１０月１日から」と新しい時刻表が張ってある。「え～！」と、１日４便と減便されている。

　今日は水曜なのに次々と登山者が乗ってくる、「この猛暑の中なのに」と思うが、計画時には９月中旬でこんなに暑くなるとは予想出来なかったのだろう、きっと。

アカバナ	アキノノゲシ

アキノタムラソウ	アレチヌスビトハギ

ガガイモ	ゲンノショウコ

ヒヨドリバナ	ヒヨドリジョウゴ

イボグサ	キンミズヒキ

キツネノゴマ	コマツナギ

クサアジサイ	クズ

マメアサガオ	ニラ

ノアズキ	ヤブツルアズキ

オオニシキソウ	オトコエシ

見頃を過ぎた　ツリガネニンジン	ヤブマメ

サワオトギリ	ツメクサ

カヤツリグサ

クサギ

メハジキ

オトコエシ

センニンソウ

ツリフネソウ