京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

笹間ヶ岳へ野草観察に出かける
2024.09.04

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富川道の滑滝の岩場を登る

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日程:
・2024.9.4 (水) 晴れ   哲郎・道子

駅 行き: JR石山駅東口 8:45 - アルプス登山口 (帝産バス)
駅 帰り: 東急団地入口 13:58 - JR石山駅東口


コース:
・JR石山駅東口3番(8:45)~アルプス登山口バス停(9:18)~富川道登山口~御仏堰堤~御仏河原~大谷河原~笹間ヶ岳~砂防林道~新名神工事現場~林道車止め~バス道出合~(13:40)東急団地入口バス停(13:58)

注意:
・富川道にある幅の広い岩場は滑滝になっていて滑りやすいので注意してください。滝の右端を登って下さい。
・下山時、JR石山駅へのバスはアルプス登山口の次のバス停、東急団地入口バス停を利用すると1時間に2本あります(アルプス登山口は1時間に1本)。



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 久し振りだと笹間ヶ岳へ出かける。目的はサギソウ等の野草観察、サギソウまだ咲いているやろか?JR石山駅から帝産湖南交通に乘りアルプス登山口に向かうが、哲郎が知らべたバス時刻は古く2023年版、8時台は 00と33分だったが、また2024年に変更されていて00と45分となり(帝産湖南交通は更新が多い)、バス停で少し待つことになる。ネットの交通系案内業者は古い情報が消える(上書き等)出来るような設計にして欲しい!

 今日は渋滞もなくアルプス登山口バス停に着く。数名の登山者とともに降り、我々は直ぐに歩きはじめる。しばらく川沿いの道を歩くことになるが、前方に巨大な工事現場、前回来た時より2倍に膨れ上がっている。5年前に着工していたのに完成はまだまだのようだ。

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アルプス登山入口で降りる 歩きはじめると目の前に工事現場

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前回来た時より2倍に膨れ上がった工事現場

 天神川の橋(大水時は橋の上を流れる)を渡り川沿いの道を歩く。今日も猛暑の予報だったが木陰が続き心地よい。ここは東海自然歩道、直ぐのトイレを利用する。綺麗とは言えないがこの先無いのでいつも利用する。

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天神川を渡って川沿いを歩く あまり綺麗とは言えないが 利用する

 途中の木陰で準備していると、バスの登山者が追い越していく。富川道(東海自然歩道)分岐が見えてくると赤色灯の着いた車等数台が止っていて事故?いやそうでもなさそうだが、ここの駐車スペースから飛び出す多くの車は初めての事である。登山口で先ほどのグループが準備中で、堂山ではなく我々と同じ富川道を歩くようだ。

 二人は先に登山口から登っていく。急坂ではないが階段状の道が続く、東海自然歩道だからな~・・・でも階段は歩きにくい。豪雨ではこの道を流れる水により大きな段差が数カ所出来ていて道横の細いスペースを歩くことになる。

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富川道分岐に着く 入口から階段が続く

 階段が終わると谷を渡ることになるが、いつも谷水で顔を洗う哲郎、今日は洗わなかったので、まだ暑さはましなようだ。両側がシダの道、シダが刈ってあり手入れされサッパリしているので、以前目にしたガンクビソウ等は咲いていない、とにかく階段状の道は歩きにくい。

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谷に出合うと涼しさを感じる 谷を過ぎると階段状の道に岩が増える

 次第に足元の石が大きくなって、最後は大岩に出合う。一段上がり大岩に沿って歩くと谷を渡る。そのうち大岩がゴロゴロしてきて、前方に滑滝状の岩場が見えてくる。ここまで来ると富川道を歩いていると思ってしまうほど記憶に残る岩場である。

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階段状の道は終わり大岩に出合う

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良く記憶に残る滑滝状の岩場

 中央の水が流れる部分は滑って危険なので、ここは右端により登っていく。最初に訪れた時は中央部分を苦労して登っていたが、最近は踏み跡があるので、皆さん右端を歩いているようである。

 岩場を抜けると谷沿いのシダの道が続く。途中御仏堰堤と言う古い堰堤があるのだが、シダが茂って分かりにくい。足元の岩が無くなると谷間にある広場を通る。広場には細い流れがあり、数年前迄は野草がたくさん咲いていた。しかし気象変動で豪雨が増え流されてしまったのか、最近目にするのは小さなオトギリソウぐらいである。

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広場に野草は少ない
コールポイントが続く富川道
矢筈ヶ岳分岐を過ぎると右に折れ西へ

 広場を過ぎるとシダが増えてきて細い谷間をユックリ登っていく。矢筈ヶ岳分岐を過ぎると右に折れ西へと登り始める。50mも登ると、少し下ってサギソウが咲く小さな池を見る。ここにたくさん咲くサギソウだが、2株だけ、それも羽の先が茶色くなってきている。「遅かったか!」と、先の群生地の花を期待する。

 この先には沼や少し大きな池があり、そこに綺麗に咲いていたサギソウを見て一安心、カメラに収める。これでサギソウはOKと他の野草を探しながら進んで行く。大きな池を過ぎると下り始め広い河原(大谷河原)に降り立つ。

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湖畔のサギソウを楽しみながら いつ来ても変わらない風景が続く

 この河原には多くの野草が咲いていたが、ここも豪雨の影響か野草は激減した。野草を探しながら河原を一回りし上流に戻り、笹間ヶ岳へ向かう。谷沿いの道を詰めていき、橋を渡ると斜面を登り始める。今日一番の登りと言っても、標高差20~30m程度、登りきると細い尾根道が西へと続く。

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大谷河原入口の標識
笹間ヶ岳0.3Kmは間違いです
大谷河原から谷沿いを進み
橋を渡ると斜面を登り始める

 途中で足元がザラザラして大岩の横を下っていく。注意するのはここぐらいで快適な尾根道は続く。この時期尾根には野草は咲いていない・・・ラン系は終わっているのでミヤマウズラぐらい。いつも咲いているポイントに株はなく足元に小さな株を見る。

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細い尾根に大岩が目立つ 注意して下るのは、ここくらい

 そのうち左手に砂防林道を見て、少し歩くと砂防林道に降り立つ。標識に従い再び尾根道を歩く。標識には「←笹間ヶ岳0.3Km」とある。緩やかなアップダウン、最後は少し登って笹間ヶ岳山頂に着く。今日はここで昼食、予定より少し遅れてしまった。それは野草が少なくなったせいかもしれない。山頂には捜索願の案内が張ってあり、富川道入口の多くの車は捜索する人たちなのかも知れない。

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左に砂防林道を見る 砂防林道から笹間ヶ岳への標識

 山頂には大岩があり、梯子を登ると北西方面に比叡山や遠くの比良山系を望む事が出来るが、木の成長で視野が狭くなっているので登るのを止める。昼食後は西の砂防林道へ下り東急団地入口バス停を目指す。

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笹間ヶ岳山頂に着く

 山頂から南の斜面を下り途中で横道を巻いて西へ下る尾根へ向かう。これらの尾根は足元がザラザラした急斜面なのでロープが続く。道子はロープを使って下るが、哲郎はロープを使わない。数年前迄はロ―プはなくストックがあれば下ることが出来たものだ。

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山頂の大岩の裏に社が(どちらが表?) 山頂から林道迄、尾根にロープが続く

 「やれやれ」と砂防林道に降り立ち飲水休憩、猛暑だと二人は2Lの水分を用意していたが、猛暑だがやはり秋、1.5Lで良かったようだ。砂防林道を北へと歩きはじめる。道子は傘を取り出しユックリ歩く。「木陰では要らないよ!」と、バスの時刻を気にする哲郎。

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この山は崩れやすく砂防処理が 20分で砂防林道に降り立つ

 そのうち「ドンドン!」という音が段々大きくなる。新名神工事の音である。音がするが工事現場へは中々たどり着かない。前方が大きく開けると大型車両が行き来する光景を目にする。この広場が工事現場ではなく工事の資材や土砂を運ぶ中継基地のようなところで、とにかく大型トラックが行き来しぼんやり出来ない。

 トラックを誘導する人があちこちに立っていて、「左を通って下ってください!」と。下って行くと大きな散水車が行き来し、ダンプが横を通り抜けるので二人はユックリ歩いていく。

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道子は傘を出し 工事現場は慌ただしい

 砂防林道分岐まで来ると右に渡り砂防林道を下り始める。3分も下ると林道ゲートに着く(林道歩き:35分)バス停まで3~4分。急げば早いバスに乘れるかもと、バス道に出合い急いでバス停へ向かう。バス停迄200m余り、急ぎ足で歩きはじめると前方遠くからやってくるバスを見る。「あれ~!」と言っているうちに、バスはバス停を通り過ぎ消えていく。

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林道ゲートに着く バス道に出合い急いでバス停へ向かう
東急団地入口バス停まで200m

 乘れなかったのは13:39のバスで、この後13:58のバスがあるので助かる。哲郎はスーパー横のトイレ(綺麗なトイレです)へ向かい、スーパーに寄りアイスと冷たいお茶を買いバス停へ戻る。バス停はきつい日差しが当たるので、バス停前のお家の影で休憩する。

 そこへ帰ってきた車から「垣根の横に椅子があるので使ってください!」と声がかかる。もうすぐバスがやってくるので使わなかったが、親切なオヤジさんがいるこの町は、皆さん親切なのだろう!きっと。

 やって来たバスはアルプス登山口からのバスで、バス停で曲がらず真っすぐ進んで行く。この時間帯では予想より早く石山駅に着き、早い電車で帰路に着く。

 久し振りの笹間ヶ岳、観察した野草は少なかったが楽しめました。



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 ■ 今日出合った花です。

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見頃を過ぎたサギソウ まだまだ咲いていました サギソウ

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アイナエ アイナエ (lager)

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ミミカキグサ ホザキノミミカキグサ

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ガガイモの花 ガガイモの葉



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アキノタムラソウ ノギラン

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ミヤマウズラ 小さな株が目立つ オオフタバムグラ

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コケオトギリ ヒメオトギリ

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ミカズキグサ イトイヌノヒゲ



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