こんなとこ下りは苦労するやろな!と登っていく
日程:
・2024.3.7 (水) 晴れ 哲郎・道子
コース:
・小出石バス停(9:30)~岩尾谷口(9:50)~林道終点・関電巡視路~鉄塔No88~古知谷からの尾根道出合~東尾根分岐~焼杉山~東尾根分岐~P581~大原草生町(焼杉山登山口)~大原バス停(15:10)
注意:
・焼杉山の北面には支尾根がたくさんありますが、いずれも細くて急斜面なので初心者危険コースです。初心者だけで出かけないようお願いします。
今日は焼杉山へ行くことにする。バスで小出石方面へは地下鉄国際会館駅から。平日なので8:35発小出石行きに乘る。コースは古知谷~焼杉山~焼杉山南尾根の急斜面を寂光院への林道へ下るである。
古知谷で降りたが、最近焼杉山を裏から登る地図を何度も眺めていた哲郎は、「今日は岩尾谷から登ろう!」とルートを変更だと岩尾谷の谷口まで歩き始める。ルート変更するのは良いが、肝心な岩尾谷付近の詳細地図がないので、今日は尾根裾を見ながら「登れるところはないか?」と歩くことになるだろう。
20年前に山頂から古知谷への登山道の尾根に「岩尾谷→」の標識を見たことがあるので、岩尾谷から山頂へのルートはあるようだ。登山道のP600付近、標高680付近へ登る支尾根は岩尾谷から登れそうである。
と言っても今日は岩尾谷付近の地形図はなく、焼杉山周辺の地図では岩尾谷のとりつきが分からない。いつも持参している北山1の地図によると岩尾谷と焼杉山の間には送電線があるので、きっと関電巡視路がいくつかあるだろうと予想する。
古知谷から小出石へ向かい、出合った国道477号で左へ進む。分岐から約1Km、右のナッチョへの登山口を過ぎの国道から谷へ降りていく林道を見る。ここが岩尾谷口で、シャクナゲ尾根の登山口でもある。
小出石バス停でR477を左へ | 高谷川に沿って |
林道の取付きで小休止しながら南の支尾根の先端を見る。十分登って行けそうな傾斜で山頂までは急斜面がないが、今日はもう少し谷の奥から登ってみることにする。
岩尾谷林道分岐 |
岩尾谷の林道を歩きはじめる |
林道を歩きはじめる。左右に植林が続き雑木がたくさん茂ったような所は見当たらない。谷は緩やかに登っているので、登っていると言う感じはしない。岩尾谷は落ち着いた植林地の中の谷である。
林道にいくつもの橋が ここから登れそうだがな~パス |
林道に倒木が数カ所ある |
林道は左岸・右岸を繰り返し橋を何度も渡ることになり、植林の中だが飽きない風景である。道には所々倒木があり車では進めない。P600の真北当たりを通過する頃、南の支尾根に登って行けそうな所を見るが、今日は詳細な地形図がないので「少しでも歩きやすい所を登ろう!」と先へ進んでしまう。
道の両側に数え切れない程の群生 まだツボミのバイカオウレン |
植林地の中だが飽きない |
進むにつれ流れも緩くなり橋を渡ったところで南の支尾根を見る。「ここは登れる!」と二人で登り口を探す。踏み跡のようなところを見るが、結局「もう少し進んでみよう!」と林道を歩きはじめる。直ぐの橋は木製に変わり道も細くなったようだ。
何処を見ても登れそうな気がするがパス |
作業道最後の橋は丸太 |
もう細く荒れた作業道に変わり、次の橋は丸太の壊れかけた橋を見て「道はもうすぐ終わるだろう!」と思ってしまう。丸太橋を渡ると前方に赤い物が・・・関電巡視路の標識「No88・No89」である。そこで作業道は終わり谷の分岐を見る。頭上に送電線が見えるので、登山地図取り出し確認すると谷筋の上を送電線が横切っている。送電線でここが何処か、大体想定できた。
橋を渡ると前方に赤い物が |
作業道終点の谷分岐点 |
標識から登る小道があり、少し登って確認する哲郎、踏み跡が続いているので今日はここから焼杉山へ登ることにする。方針が決まったので、ここで昼食とする。哲郎はオニギリをくわえ先の様子を見る。左手の小さな谷には金属製の立派な橋を見る。
これを登ってみると、前方の谷の本流にもう一つの金属製の橋を見る。この先鉄塔「No89」へ向かっているようなので、今日山頂へ行けない場合、ここから寂光院道のシャクナゲ尾根分岐点へはたどり着けそうである。
先へ進む金属製の立派な橋 |
今日はここから登ることにする |
昼食も終わり目の前の支尾根を登り始める。右へ左へと歩きやすい所に踏み跡が続く。支尾根は段々細くなり、5分登ると急斜面にロープを見る。関電が付けたのか登山グループが付けたのか分からないが、そのロープを利用する。ロープ場も数m、すぐに抜けるがその先も急斜面が続き。この尾根を下るのは危険だ!と思いながら登る。ロープ場から5分、谷から10分で送電線鉄塔に出合う。
細い尾根をジグザグに登る |
10分で送電線鉄塔に出合う |
支尾根の先にはロープが張ってあるので、「この先危険だから登らないように!」との事だろうが、尾根に踏み跡が続いているので登ることにする。踏み跡がハッキリしているので、これは登山者の跡かも知れない。
尾根は勾配がきつくなったり、緩くなったり、でも一貫して細い尾根が続く。細い尾根は左右が急勾配、滑ってしまったら数10m止りそうもない尾根なので注意して歩く。
鉄塔先が歩けそうだと進む |
勾配がきつくなったり、緩くなったり |
細い尾根の木の根道 |
足元にイワウチワを見るがまだ咲いていない。尾根にシャクナゲが見えてくると登山道の尾根出合は近い。鉄塔から30分登ると巡視路の標識を見る。ここから東の鉄塔No87への分岐であるが今日は行かない。5分登ると古知谷からの登山道の尾根に出合う。
やれやれと安心の哲郎である。谷から40分、この尾根はストレートなので早く登れたようだ。周囲には古い標識の「危険だから岩尾谷方面へ下らないように・・」は見当たらなかったが、「×」の標識は目に付く。
巡視路の標識を見る |
古知谷からの登山道の尾根に出合う |
尾根を右に山頂へと登り始める。やっと思い出した哲郎、「この尾根にはハッキリした道はない!」と。細い所は尾根の中央を進み、尾根が広がると歩きやすい所を探して歩く。この登山道に出合ったポイントから20分で山頂から南東尾根へ向かう分岐(標識No11)に着く。今日は山頂から南尾根の急斜面を下る予定だが、ここから大原へ下るかも知れない。
山頂へと登り始める |
山頂から大原へ下る分岐点 |
大原分岐から5分登っていくと「あっ!、ここか!」と目の前のちょっとした岩場、10数年前に岩が崩れ木が倒れている所に出合う。左に回って岩場を登りきると踏み跡もシッカリしてきて5分歩くと焼杉山に着く(標識No12)。山頂は木が育ち見晴らしは良くない。
崩れた岩場 |
焼杉山の古い名板 |
山頂で小休止、哲郎は山頂から南尾根を観察、降りられそうな感じだが、ここは次回に回し、今日は安全な南東尾根をぐるりと下り大原へ降り立つことにする。10分休憩後今登ってきた大原分岐へ引きかえす。山頂から10分で大原分岐(標識No11)、すぐに右の斜面の横道を進む。これが年々細くなってきているようだが、まだまだ十分歩くことが出来る。
大原分岐から大原へ下る |
細い斜面の横道を南東尾根まで進む 道が細くなり踏み跡程度で要注意! |
約10分歩くと前方に東へ下っていく尾根を見る。この尾根は広いので尾根の東側へと進み、下り始める。5分で右に下っていく作業道分岐を見るが、古い道なのできっと荒れているだろう?と思いまだ下った事はない。
大原への広い尾根に出合うと東側を下る |
尾根は段々細くなり南へとユックリ向きを変え下っていく。南に向きが変わると鞍部から少し登ってP581に着く。後は植林地を真南へゆっくり下るだけ・・・だが、これが長い!、それに途中に小ピークがたくさんあり、ちょっと登って、下ってを繰り返す。
植林の尾根が続く・・・ |
周囲は植林地で見る景色もなく足元には花は咲いていないし、単調な歩きで飽きてくる。下山口から1時間下ってTVの電波塔をみると大原は近い。最後はゲートに出合い、それを抜けると大原の焼杉山登山口に降り立つ。
TVの電波塔 |
ゲートを抜けると |
焼杉山 大原登山口 |
ここから大原バス停までは数分、哲郎は川に降りストックを洗い道子はバス停のトイレへ向かい着替える。まだ春先なので観光客はまばらだ。哲郎もバス停へ向かうと「もうすぐバスがやってくる!」と急いで着替える。
今日は岩尾谷まで足を伸ばしたが、山頂まで登ることができバイカオウレンの群生も見たし・・・疲れはあるがいい山行きであった。
バイカオウレン |