京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

廃村八丁(菅原~四郎五郎峠~ダンノ峠~小塩)
2025.04.17

タイトル写真

廃村八丁広場

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日程:
・2025.4.17 (木) 晴れ   哲郎・道子

アクセス:

駅 行き: 行き:烏丸北大路バス停 7:33 - 菅原(京都バス)
駅 帰り:小塩 15:06(木曜便) - 周山15:40 - 京都駅

コース:
・菅原バス停~ホトケ谷~谷・尾根コース分岐~ダンノ峠~刑部谷・四郎五郎峠分岐~四郎五郎峠~四郎五郎谷~廃村八丁~ババ谷分岐~広域林道出合~ソトバ峠~小塩東谷の小塩林道出合~小塩バス停

MAP

注意:
・四郎五郎谷は荒れてきて何度も渡渉することになります、渡渉ポイントに注意して下さい。また四郎五郎谷・刑部谷合流点から廃村八丁までの谷筋には多くの倒木が谷間に横たわっています。進行には注意してください。
・廃村八丁からソトバ峠までのババ谷の道は倒木や谷の浸食で道が消えているところがたくさんあります。時間はかかりますが通れない所はないので、注意して歩いて下さい。1本の谷道なので迷うことはありません。


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 コロナからストップしていた廃村八丁、久し振りだと出かけることにする。早めに帰りたいので朝は京都バスで出かけ、帰りは京北ふるさとバスの木曜便を利用する。よってコースは菅原バス停~ダンノ峠~四郎五郎峠~廃村八丁~ソトバ峠~小塩とし、小塩15:06のバスで、間に合わなかったら16:44で周山へ向かいJRバスで帰路に着くことにする。

 前回の記録では15:06のバスに小塩バス停で30分バスを待ったので、何も無ければ余裕あるコースである。朝は烏丸北大路バス停7:33のバス、以前より菅原に早く着くのでその分ユックリ出来るのが良い。

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菅原バス停からバスを見送る 観光トイレを利用する

 菅原バス停で降りるが男性一人も降りてきて廃村八丁方面へ向かう。平日に一人で・・・珍しい事ではある。我々は橋を渡った直ぐの家に併設されている観光トイレを利用する。綺麗とは言えないが、登山者には有難い事である。彼はそのまま川沿いを進んで行く。川沿いに花が咲いていないので、直ぐにホトケ谷とオリ谷分岐に着き橋を渡ってホトケ谷へ向かう。

 早速足元にミヤマカタバミが続いているが他の花はまだ見当たらない・・・と思っていたらイワナシとスミレが混ざってくる。最後の民家を過ぎると川沿いを歩いていく。遠くにタムシバの木を見る。その木にだんだん白い花が見えてくるが、よく見ると下から見上げるように写真を撮っているのが見える、バスで一緒だった男性である。

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橋を渡ってホトケ谷へ向かう タムシバの木を見る

 我々はタムシバの木を過ぎていくが、彼は写真を撮り続けている。橋を渡り植林地の中を歩くようになると足元にミヤマカタバミの花が続くが、まだ朝早いのか全開ではない。崩れた橋や崩れた水路等を通り過ぎると支尾根の先端に着く。ここがダンノ峠への尾根道、谷道の分岐であるが、谷道は荒れてきたので最近は歩いていない。今日も尾根道、真っすぐ登らず左手の林道を進み折り返して尾根道に合流するが、目の前を写真を終えた彼が登っていく。尾根の先端から直登のようだ。

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水路を過ぎると尾根道・谷道分岐 急な尾根を登り始める

 ダンノ峠までは30分程度だが、目の前のイワウチワ鑑賞が続くので時間がかかってしまう。最初は開いていない花が続くが登るにつれたくさん咲いてきて写真撮影が忙しくなる。綺麗に咲いている花が少なく尾根の左右に足を踏み入れ・・・時間がかかり、先へ進んでいる道子は長い事待つことになり、プンプン!

 やっと尾根が水平になり心地よく歩くが、直ぐに尾根が登り始めた所で右手の横道を進み谷道に出合う。ここからダンノ峠へと斜面を登っていく。

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綺麗に咲いている花が少なく右往左往 やっと尾根が水平になり心地よく歩くが

 標高差約60m登りダンノ峠に着き小休止する。周囲にイワウチワが咲いているが、もう観察しなくてもいいようだ。それより目の前に咲くマメザクラが気になる。でも咲きはじめで高い所に咲いているので「先にもあるから・・・」と観察を止める。

 5分飲水休憩後ダンノ峠から西へ谷筋を下っていく。途中に咲くマメザクラはこれからのようで残念、八丁川の河原に咲く花を期待する。下るに連れ谷間に水が流れ初め、谷間はだんだん広がってくる。

 まだまだ冬枯れの木々だが、この谷間は哲郎のお気に入りである。谷が広がってくると右に左にと歩ける所を探しながら進んで行くが、歩く場所は昔と余り変わらない。渡渉を繰り返し進んで行くと谷は合流し河原が広くなる。

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まだまだ冬枯れの木々だが
この谷間は哲郎のお気に入り

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渡渉を繰り返し進む 河原は広くなる

 その中をマメザクラを探しながら進んで行く。「あった!」と道子はスマホで撮り始めるが、「もっと低い木があったはずや」と哲郎は思い出す。前方にその木を見つけ「先に低い桜が!」と道子にいう。

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広い河原を楽しむ

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キンキマメザクラを楽しむ

 ユックリと河原の中を進んで行くと枯れた大木を見る。そしてその向こうに同志社の建物を見る、ここは変わらない風景で落ち着く。

 少し谷間を進み・・・「あの標識が見当たらない!」と哲郎。「もう通りすぎたよ!」と道子。哲郎は刑部滝分岐点へ帰り標識を確認する。もう標識の字は消え、斜面を登っていく道もハッキリしていないので、ほとんど歩かれていないようである。気になるところであるが、今日は刑部滝ではなく四郎五郎峠へとむかう。

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河原に立つ同志社の建物

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刑部滝/四郎五郎峠の文字は消え 植林地まで下ると対岸へ渡る

 谷沿いに植林地を下っていくと右手に細い谷間を見る。今日は水が流れていないが、ここが四郎五郎峠への道である。早速細い谷間を登っていく。いつも少し流れていたが今日は流れがない。少し進むと左手の少し上がった所に道があるのだが、その道はシッカリしていないので最近は歩いていない、もう歩けないだろう!。

 二人は谷間を登っていく。直ぐの所で谷から植林地へ上がる。谷間を少し進むと分岐に出合うので右へ進む。先を進む道子は分岐を覚えていたのか、踏み跡もないのに右へと進んで行く。記憶の薄い哲郎は方向が合っているか確認、小さな谷上に踏み跡を見つけ安心する。

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直ぐの所で谷から植林地へ上がる 分岐に出合うので右へ進む

 植林地を登り始めて数分で四郎五郎峠に着くが「峠こんなに近かった?」と標識を探す。古い標識は無くなっていたが、ピークハンターさんの標識を見る。

 直ぐに四郎五郎谷へと下り始める。細い峠道はジグザグに下っていくが、下るにつれ歩きにくくなる。最近ここを歩く人が少なく踏み込まれていないからか・・・谷が近づいて来ると道が崩れハッキリしなくなる。こうなると道子は一番安全なところを探し下っていくので時間がかかってしまう。

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四郎五郎峠に着く 四郎五郎峠の標識

 やっと谷に着きやれやれ、以前は10分で下っていた道だが20分もかかったようだ。「少々遅れたようだ!」と道子に告げると、道子は四郎五郎谷を急ぎ足で下っていく。植物を観察している哲郎は遅れてしまう。

 直ぐに右手からの谷と合流し広い谷に変わる。ここから刑部谷出合いまでは谷の蛇行に合わせて何度も渡渉を繰り返し歩きにくい所である(防水の登山靴でないと無理)。

 谷は荒れてはいるが、以前と大きく変わっていないので難なく歩くことが出来、道子は随分と先を進んで行く。この谷は渡渉に集中するので写真を撮ることを忘れ下っていく。

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渡渉を繰り返し下っていく

 やっと刑部谷に出合う。ここまで前回は18分、今回は28分かかり、この差は何だろう?と考えてしまうが、今回は各チェックポイントのタイムは10分遅れる所が多い。風景を楽しみながら歩いているわけではないので、コースが荒れてきた、否ユックリ歩いているのだろう、きっと。

 谷分岐にはまだバイカオウレンが咲いていて、それを見て「ここから頑張ろう!」と廃村八丁へ向かう。

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谷分岐の標識 分岐から廃村八丁へ向かう

 谷分岐から2,3分歩くと前方に倒木が見えてくる。5年前より複雑になっている倒木、「また時間がかかってしまう!」といいつつ進路を検討する。谷の上にたくさん横たわっているので簡単に進めない。「ここは右岸!」「ここは左岸!」と少しづつ進んで行く。

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前方に倒木が見えてくる ここは左岸!と

 前方に昔、谷を横切るポイントに張られたロープを見る。「ここは浅瀬だ!」という知らせである。最後は左岸の倒木から崖っぷちを慎重に歩くと廃村八丁への道が・・・と思っていたら道子は右岸の倒木を抜けロープの渡渉ポイントへ向かっている。

 哲郎も後を追いロープのポイントで谷の中を渡る。幸い流れが浅くずぶ濡れにはならなかった。渡渉が終わると谷沿いを下っていく。

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ロ―プ場は浅瀬、ここを渡り左岸へ 左岸を進んで行く

 植林地まで来ると、後は植林の中を進んで行くと遠くに廃村八丁の広場と小屋が見えてくる。12:40ヤレヤレと到着し昼食とする。オニギリを食べながらコースタイムをチェックする哲郎。「予定より40分遅れている!」と道子に告げる。

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後は植林の中を進んで行くと 廃村八丁到着

 小塩のバスは15:09と16:44。15:09に乘るためには10~20分コースタイム短縮が必要となる。昼食中だが、食べているオニギリ1個で止め、すぐに下山することになる。

 さあ、ここから速歩で歩くことになる。速歩と言っても歩き良い道しか対応出来ないので、余り短縮は出来ない。要するに「無駄な時間を造らず、歩きましょう」ということになる。哲郎が写真を撮ると遅れてしまうので、道子が足を止めることなく哲郎が頑張って追いつく事になる。

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廃村八丁広場から八丁川を渡る 渡った所にある地蔵
周囲に咲くイワウチワは暑さで垂れている

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植林地の中、石組みの道を歩く 八丁川、もう荒れた谷はない

 廃村八丁から谷を渡りソトバ峠へ向かう。村の中の植林を抜け渡渉すると炭焼き小屋が合った広場に着く。そこから八丁川を下っていくとババ谷口に着き、今度はババ谷に沿って登っていく。ここの谷水は少ないので午前中の四郎五郎谷から廃村八丁までのような荒れ方はなく難なく歩くことが出来る。でもソトバ峠までは登りなので時間短縮は出来ない。

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ババ谷口を過ぎる ババ谷の河原に水はない

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ババ谷の河原 倒木も絵になる

 広いババ谷の河原だが水の流れを見ない。そのうち谷間は狭くなり段々石が増えてくる。そのうちゴロゴロ石は表面に出てくるが、その横を難なく歩くことが出来る。

 さらに登っていくと石が荒れた細い谷に変わるが、難なく歩くことが出来る。最後は石も消え前方の谷間が細くなり広域林道が近づいた事が分かる。

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谷間は狭くなり 石ゴロゴロの枯れ谷を登る

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ちょっとだけ注意! 谷の終わりを感じる

 あ~ヤレヤレ!と広域林道にたどり着く。廃村八丁から林道出合いまでは予想通り時間短縮は出来なかった。もうここからの下りを頑張るしかない!とソトバ峠へ向かう。

 やっとたどり着いた林道で小休止することもなく、右手すぐの細い道へ入りソトバ峠に向かう。直ぐに峠に着くが休むこともなく峠を下っていく(途中で飲水休憩はします)。

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広域林道に着く ソトバ峠への細い道へ

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峠らしい ソトバ峠

 峠から細い横道を下ると峠の地蔵に出合う。そこから植林時の中に作業道が続きジグザグの下りが始まる。「さあ、急ごう!」「でも急ぐと危ないし!」と二人はそれなりに急ぎ足でと下っていく。下りが苦手な道子は遅れるものの頑張って下っていく。

 標高500mまで下った所で、道は真っすぐ西へ谷の支流へ下っていくが、谷筋が通れないのだろう標高500mで作業道から左の急斜面を下っていく(踏み跡あり)。峠から30分で小塩東谷に降り立つ。斜面の下りで時間短縮出来なかったので、早速谷を渡り林道で頑張ることにする。

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峠下の地蔵から作業道を下る 最後は直進せず、左の急斜面を下る

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急斜面もおわり 小塩東谷を渡る

 谷に降りると流れがあるので、少し上流を注意して渡る。林道に着くと休むことなく小塩へと歩きはじめる。前回この林道をだらだら55分で歩いたが、今回は35分で歩くことにする。哲郎が登山口の写真を撮っている間に、道子はもうスピードをあげ下っている。林道と言えど距離は3Kmぐらいなので十分歩ける速さである。

 谷の支流を渡ると後1Km、十分バスに間に合う時間なので「もう急がなくてもいい!」と道子に告げるが、道子は最後までハイピッチで下っていく。

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小塩東谷の芽吹きの木々 小塩の集落に着く

 14:50小塩集落に着き「ヤレヤレ!」、バス停までは500m、ユックリとバス停へ向かう。バス停で着替えバスを待つが今日は暖かいので助かる。定刻にやってきたバスに乘り周山へ向かうが、周山への道には満開のサクラが続き疲れた二人を癒してくれる。


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バイカオウレン エンレイソウ

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イワナシ イワウチワ

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キンキマメザクラ ミヤマカタバミ

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タチネコノメソウ ヤマエンゴサク


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