京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

伊吹山 夏の野草観察
2025.07.24

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カワラナデシコの群生は綺麗
夏の野草は例年より早く開花している

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日程:
・2025.7.24 (木) 晴れ   哲郎・道子

行き: JR京都駅 7:50 - JR関ヶ原駅 9:15 (名阪近鉄バス)- 9合目駐車場
帰り: 9合目駐車場15:30 (名阪近鉄バス)- JR関ヶ原駅 16:22 - JR京都駅

コース:
・9合目登山口~西登山道~山頂~東登山道~9合目駐車場



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 この7月の連休にikomochiさんが伊吹山に出かけた。「そうだ、伊吹山だ!」と我々も出かけることにする。米原駅からの登山バスもあるが、便数が多い名阪近鉄バスとする。予約制になっているが空いていたら乘ることが出来るそうだ。ikomochiさんの話では「ガラガラだった!」と言うことであったが、少々面倒だが予約する。

 関ヶ原駅に大垣からやって来たバス、窓にたくさんの乗客が見え、やはり予約して良かった!と言うことになる。そのほとんどは登山クラブの団体さん、関ケ原から乗車する人は少なく後ろの数席は空いていた。

 山頂から帰りの13:30のバスではユックリ出来ないので、最終便の15:30とする。どこのバス会社も便数が減ったようで、乗り遅れたらどうするのだろうか?と思ってしまう。獣害で減った野草が復活し、麓からの登山道が復旧されると、バスの便数は増えてくるかも知れないが。

 登山バスは9合目の駐車場で止る。何時ものようにスカイテラスへ向かいソバを注文するが、お気に入りの伊吹山菜そばが無くなり・・仕方ないと天ぷらそばを注文、オープンテラスで朝買ったオニギリとともに早い昼食とする。ここから見る登山道にたくさんの人を見るので、この時期は平日でも賑わっているようである。

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オープンテラスから登山道を見る

 30分ユックリし、西登山口から登り始める。入口の気温は28℃、伊吹山も猛暑にはかなわないようだ。すぐ目の前にクガイソウを見る。いつもはルリトラノオが終わる頃咲き始のクガイソウを見ていたが、そのルリトラノオが全く見当たらない。もう咲き終わったのだろうか?ルリトラノオが少なくなってきたのか?

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アカソの中にクガイソウが咲く

 暑い陽射しを受け、皆さんはユックリ、我々もユックリ登っていく。こんなに暑くては花を探しながら登る気には慣れない哲郎と道子、目に付いた花だけを観察することになる。

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ダイコンソウ ハクサンフウロ

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ヒメフウロ イブキトラノオ

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イワアカバナ キヌタソウ

 右手にお花畑が見えてくる。シモツケソウが咲き始めてきたようで全体に赤くなってきている、もうすぐピンクに染まるだろう。

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クガイソウの周りは
サラシナショウマのツボミが一杯

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お花畑はシモツケソウが咲き始めて

遊歩道を登り切ったのだろう、緩やかになった道のそばにたくさんのカワラナデシコの群生を見る。7月でないとこの群生は見られない。でも左右の草原に花は少なく、ひと昔前のこの草原を歩いていた人にとっては物足りないことである。

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カワラナデシコ キオン

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クルマバナ クサフジ

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オトギリソウ シモツケソウ

 山頂に着き、一旦上野登山道を少し下って野草観察、登山者が余り歩かないので花は綺麗に咲いている。ここのイブキトリカブトを探すと草に覆われて掻き分けないと分からない。9合目まで降り、そこから山頂広場に引き返しトイレ休憩。山頂広場にある数件のお店は半分閉店、伊吹山は登山者が減っているようである。休憩も終わり山頂の三角点へ向かう。

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東登山道より霊仙山方面を望む
今日は霞んで残念

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伊吹山頂に人影は少ない

 今日は時間が十分あるので三角点から東登山道を下ることにする。草原の中を下っていくと東登山道へのゲートがあるので、ゲートを空けていると後ろから「東登山道はこちらですが?」と夫婦、「そうです!」とこたえると、足の速い夫婦はすぐに消えていく。

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三角点から東登山道へ向かう

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東登山道分岐でゲートを抜ける

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東登山道の草原の中を心地よく

 草原の中歩く人も少なく、その分広さを感じる。この広い草原の中に咲く野草は分からないが、登山道には所々でヒヨクソウを見る。小さい花なので哲郎のカメラでは綺麗に取れず苦労するが、後でスマホで撮れば良かったと思ってしまう。

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ヤマホタルブクロ キバナノレンリソウ

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キンバイソウ キリンソウ

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シシウド コウゾリナ

 道が西に向くと足元が荒れてきて岩も混じってくる。カルスト地形であり所々丘が窪んだところはドリーネである。足元はさらに悪くなりデコボコ道を歩くようになる。そんな足元を見るとヒヨクソウの小さな花をたくさん見て、ここでユックリ撮れば良かったと哲郎。

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東尾根の草原を心地よく歩く

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左右にドリーネを見る

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バイケイソウはもう倒れて

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トモエソウ保護区

 道が緩やかになりバイケイソウの倒れた花を見るとマルバダケブキの群生地に出合う。残念だが花が咲くのはもう少し先である。以前この斜面奥まで散策し、色々な花が観察できたが今は進入禁止のようだ。マルバダケブキの次はトモエソウの群生、トモエソウの巴の花は近くで見たいので、この遠くの大群生では余り意味ない。

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咲き始めた マルバダケブキ オオバギボウシ

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ヒヨクソウ イブキジャコウソウ

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タカトウダイ トモエソウ

 右手に駐車場が見えてきて、中央登山道に出合い駐車場へ降り立つ。まだ14:20、スカイテラスへ行きバス発車までユックリ過ごすことにする。喉が乾いた哲郎はビールでもと売店へ向かうが、メーカー品は全くない。名も知らない地ビールがたくさん並んでいるが650円、値段も高いが簡易冷却で並んでいてどの缶も余り冷えていないので諦め、冷えた水を買うことになる。この売店の売価は通常の2倍以上の値段が設定されている。

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久し振りに見る グンナイフウロ に喜ぶ

 15:15バスがやってきたので、我々もバス停へ向かう。帰りも大半は登山グループの団体さん、朝来た便より乗客が少ないので皆さん早い便で下山されたのだろう。

 関ケ原駅から米原まで進むと、後は新快速電車で直ぐに京都へ。伊吹山の野草観察は京都北山登山より、楽に楽しめる山である。


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電車から伊吹山を望む


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