雲取山/竹次谷(武地谷)


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竹次谷/1〜2mの小滝が続く



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2003.6.29 (日) 晴れ  哲、道





駅 行き:北大路バス停 10:13 ー 花背高原バス停
駅 帰り:花背農協前バス停 16:26 ー 北大路バス停



コース:
花背高原バス停〜林道終点〜寺山峠〜一の谷出合〜雲取峠〜谷合流点〜林道出合〜灰屋川出合〜灰屋養鱒場バス停〜灰屋口バス停〜片波川取付〜(R477)〜林道小布施・深見線起点〜大布施〜花背農協前バス停(歩行時間:4時間)


注意:
雲取峠〜竹次谷林道出合までは、ほとんど道はありません。谷の中か谷沿いを歩きます。下りの場合、迷うことはないですが少し道が荒れているので、初心者だけで行かないようお願いします。上りの場合、数箇所の谷分岐に標識もテープもないので、注意してください。



MAP


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 梅雨は早く明けて欲しいが、明けるのはいつも祇園祭の宵山だもんな。そんな中「晴れ時々曇り」の天気予報で雲取へ出かける。10時のバスで出かけるが梅雨なのか乗客は少ない。花背高原の雲取山取付にある無人販売所、「今日は何があるんだ」と覗いていると畑の中から「また、こ〜といて」と、いつも元気なおばあさんだ。

 林道から山道に変わる所にマタタビの花が綺麗、よく見ると傍にクワに似た実を沢山つけた木がある。美味しそうなので手を伸ばしたが酸っぱさが口に広がり「なんや、これ!」とすぐうがいをする。山道は小さな谷沿いを、また谷の中を進む。下草が茂っている中を進むが、この湿度と草の感じからオリ谷のヒルを思い出し「やっぱり、付けようか!」と途中でスパッツを装着する。

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山道に変わり寺山峠へ向かう 年々減って行くササユリ

 道は右の山腹に変わり、残り少ないコアジサイの花がひっそりと咲いている。道を折り返すと寺山峠に着く。スパッツ装着で少し遅れているので、直ぐに峠を降り一の谷出合いを右に取り大木が並ぶ平坦な所へ出る。「ここでお昼や」とオニギリを食べていると、二人の若者が下りて来て、彼らもここで昼食のようだ。彼らは谷の水を汲みラーメンの準備、我々は相変らずのオニギリか。

 遅れた分早々に雲取峠へ向かう。ここの谷は狭く両側が植林されているが、谷には雑木が一杯で心地良い。何度も谷を渡り返して行くと、谷の音が小さくなり右手の山に取り付く。植林とササの急斜面だが直ぐに雲取峠へ着いてしまう。途中のササユリも少なくなり一本しか確認できなかった。エコロジーな世の中になってきたのに、マナーの悪い登山者が多いのには呆れるばかりだ。若いハイカーにマナーの悪い人は少ないが、やはり教育の差だろうか?

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雲取峠下の府大の山小屋を横に見て 最初は小さな谷だが
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雲取峠を右に取る

 今日は、雲取峠から雲取山へ向かわず、灰屋へ下って見ることにする。地図には灰屋・芹生への道まで1時間30分とあるが「さてどんなとこやろか」と楽しみである。直ぐの京都府大の山小屋では数人が休息中、「こんにちは」と通り過ぎると皆「こいつら、どこに行くんや」といった顔をしていた。少し下ると谷水でスイカが冷やしてあり「皆、ゆっくりの登山やな〜」とちょっとうらやむ。

 谷は狭いが直ぐに水が流れ始め、谷の中を歩くことになる。「少し荒れているな〜、ヒル大丈夫かいな〜」と頭上の木を見ると大きい奴が一匹べったりとくっ付いている。「やれやれ、先が思いやられるな〜」と木々を潜り、跨ぎ進んで行く。谷は段々広くなり草が現れてくる。この付近、小野谷峠の猿橋峠からチセロ谷へ下っている感じだが、こちらの方が少しスケールが大きい。

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目の前が明るくなり谷合流点へ 谷は段々渓流美を見せてくれる

 ドンドン進んで行くと、石が組んである炭焼き窯跡のような所へ出る。ここから流れは渓流といった感じで1〜2mの滝が続いてくる。歩けそうな所を捜し確認しながら、右の斜面、左の斜面。谷の中をゆっくりと進んで行く。崖で行き止まったら引き返し、反対側を進む。そのうち目の前が緑一杯になり谷合流点に出る。ここにも潰れた小屋があるが、この付近全く道らしきものは何もない。

 ここから流れはさらに大きくなり複雑な流れとなるが、渓流美を楽しんでいる余裕はない。まだコースの1/3しか進んでいないようなのに時間だけがどんどん進んで行く。「16時のバスだめかもな〜」と呟きながら先を急ぐ。そのうち植林地に出合い、何度も谷に合流するが道らしきものは無い。茂った草木で見えないのかも知れないが。谷の岩は全体に苔むしている。ロープ場が一箇所あるが難なく通れる。

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古い標識を見つけ二人はホッとする R477沿いの桂川
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武地谷の標識

ふと、目の前に「保安林」か何かの古い標識が 現れ、二人はホッとする。経験から林道が近いと感じたからだ。少し進むと目の前が開け林道が見えてくる。林道で休憩するが14時15分、「ギリギリ間に合うかも16時のバス」と二人は林道を駆け下りて行く。25分たった頃、灰屋川の橋を渡り灰屋への道路に出合う。橋手前の標識には我々が通った谷は「武地谷川」と書いてあった。「竹次」なのか「武地」なのか??

 右手に取り灰屋口へ向かうが、ここまで意外に近く20分で着く。「大布施まで4km」とある標識を見て「16時前には大布施に着くやろ」と桂川沿いの国道477号をテクテクと歩く二人・・・。桂川では鮎釣りに狂ずる人々、「梅雨にはアユか」と呟きながらテクテクと・・・。



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野の木は実をみのらせ、
地は産物を生じ、
彼らは安心して自分たちの土地に
いるようになる。

【エゼキエル書 34−27】
ヤマグワの実


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