焼杉山/岩尾谷//京都北山


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岩尾谷には木馬の残骸が残る



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2003.3.2 (日) 晴れ   哲、道





駅 行き:京都駅10:00 =(京都バス)=大原バス停
駅 帰り:小出石バス停15:40 =(京都バス)=国際会館
   =(地下鉄)=京都駅



コース:
大原バス停〜寂光院道取付〜焼杉山尾根コース取付〜581ピーク〜古知谷コース出合〜焼杉山〜百井・大原分岐〜岩尾谷源頭〜(巻道)〜百井・大原・岩尾谷分岐〜岩尾谷出合〜林道終点〜シャクナゲ尾根取付〜国道477号出合〜小出石バス停
                  (歩行時間3時間30分)




MAP



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 「今日はのんびり金毘羅山でも行くか」とJR京都駅から大原行きのバスに乗る。約1時間で大原に着く。暖かくなって来たのだろう、バス停付近のお土産屋は漬物を並べ客を待っている。「ひとつ どうどす」と言われても、これから山行きやし「おおきに」と道子。高野川に掛かる橋を渡って寂光院道に入る。20mも進むと、先日、目に付いた焼杉山尾根コースの取り付きが、今日も目に入る。「ここ行ってみよか」と、二人はすぐ計画を変更してしまう。

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焼杉山尾根コースの取り付き チョット一服や お茶をがぶ飲みする

 取り付きから10mも進むと、もう山の中という感じがし急な登りが続く。取り付き付近には大きなモミの木が数本あるが、あとは松を主体にした林が続く。「松といえばマツタケかいな」と、途中から立ち入り禁止の意味か白いロープが目立ってくる。日当たりが悪いせいか足元には野草はなく、ただ松葉で埋め尽くされている。行けども行けども松葉のジュウタンが続く。「チョット、一服や」と道子が小休止を要求し「今日は暖かいな〜」とお茶をがぶ飲みする。

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NHKのアンテナ

 途中にNHKのアンテナがあり、これを過ぎると段々道らしきものは無くなって来る。小ピークに着きここが581ピークで、もう半分来たのかなと思ったが少し早過ぎるようだ。枝の合間から雪の蓬莱山がクッキリ見える。ピークを30m下って、また上りになるが方向が北なので581のピークはまだのようだ。尾根の東側は雑木が多くなり、背の低い植林を掻き分けるとピーク581に着く。ここから尾根を西に取る。

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枝の合間から雪の蓬莱山が 尾根の東側は雑木が多くなる

 ピークを下った所にシャクナゲが群生しているが、どこのシャクナゲでも足元にイワウチワも群生している、不思議だ。尾根をドンドン進んで行くと、尾根道から外れる山腹の巻き道を見つける。少し進んで見たがいっこうに上らないので、引き返し尾根を登ることにする。道は無いがヤブも無いので難なく歩ける。きつい上りが続き古知谷コースに出合う。「やっと出たか」と道らしい道に出合い一安心。

 先ほどの巻き道が気になっていたが、少し進むとあの巻き道の分岐点に出合う。「何や!ここへ来るんかいな、楽そうな道やな〜」と遠回りしたことを嘆く。岩場を登ると直ぐ頂上へ達する。頂上からは天ガ森(ナッチョ)や皆子山が見えるが、木々が邪魔をし良い展望とはいえない。遅い昼食をとりながら次のコースを検討する。

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山頂は木々が邪魔をしている 焼杉山から岩尾谷への林を下りる
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「百井」の道標に従う

 「岩尾谷から小出石に行くか」と寂光院道へのコースを下って行く。10分もすれば寂光院道への中間点辺りの分岐に着く。右にとり「百井」の道標に従って谷を下りる。「以前、こんな標識あったかな〜」と過去の記憶を思い起こす。急な谷を下って行くと、すぐに谷の源流に出る。以前来た時は左にとり寂光院道へ出合ったが。この谷は右に下っている。「これが岩尾谷やろか」とテープ頼りに足元の悪い谷を下る。「なんか進みづらいな〜」と思う頃、道子が左手に大きなテープを見つけ、この巻き道を取ることにする。

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百井とか大原とか

 しかし、この道は谷からどんどん離れシャクナゲ尾根の方へ向かっている。何度も引き返そうとしたが「今日はこの道や・・・」。しばらくして巻き道が終わる頃、テープや道標が見えてくる。今来た道は「焼杉山」「岩尾谷」左手に「百井」とか「大原」とか・・・。どうしようか思案していると、道子が谷に下る道を見つけ偵察に行く。「行けそうや」ということで、今度はこの谷を下ることにする。

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岩尾谷を下る 巻き道を取ることにする
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「小出石」への道標

 「14:00か!小出石には何時になるんやろ?」と思いながら谷を下る。途中で「小出石」への道標を見つけ、ここが岩尾谷の本ルートのような気がしてきた。この谷、昔は木馬道らしく、朽ちた木の骨組みが残っている。暫らくして最初に下った谷に出合う。岩尾谷は道が悪いが慎重に歩けば危険なことは無く、道は不鮮明だが谷に沿って歩けば迷うことも無い。

 少し薄暗い森の中の下りが続く。鹿が目の前を横切る。暗いせいか野草は無い。谷は幾つも出合い段々大きくなっていき、何度も谷を渡り返す。谷水は浅いが少し増水しており、いつものように道子は徒渉に苦労する。目の前で少し大きな谷が合流すると、谷越えに林道が見えてくる。「やれやれや、先を急ごう!」。

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いつものように徒渉に苦労する。 林道沿いの谷は立派な川になって行く

 林道終点には焼杉山への取り付きがある。「水気の多い山やな〜」、谷沿いの林道は水が溜まってピチャピチャ状態であり、ズボンにハネが上がり冷たい。林道に出て安心したのか、野草観察もないので道子はまたガーデニング用の小枝を拾いながら歩く。相変らず森は薄暗く野草も乏しい。次第に林道沿いの谷は大きくなり、立派な川になって行く。

 国道477号出合いの少し手前にシャクナゲ尾根取り付きがあるが、上りの道は不鮮明だ。シャクナゲ尾根や岩尾谷を小出石から取り付く場合は迷わないよう注意が必要だ。国道に出てやっと暖かい陽射しを受け「今日は暖かいよな〜」と小出石バス停へ急ぐ。

                      『記:哲郎』



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私たちの家の梁は杉の木、
そのたるきは糸杉です。

雅歌【 1:17 】
大原バス停より蓬莱山を望む


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