イナヤ谷支流/雲取山


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イナヤ谷支流/この奥は小さな滝の連続



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2004.4.29 (木:祝) 晴    哲・道





駅 行き:北大路バス停8:03 − 花背農協バス停
駅 帰り:花背高原前バス停 16:38− 北大路バス停



コース:
大布施バス停〜イナヤ谷取り付き〜谷分岐〜イナヤ谷支流分岐〜谷遡行中止/左尾根に取り付く〜シャクナゲ尾根〜国体コース出合〜カタハリ峠〜雲取峠〜一の谷出合〜寺山峠〜花背高原バス停


注意:
イナヤ谷支流は奥に進むほど両端は切り立ち、滝が連続します。初心者だけの谷の遡行は危険です。ハタカリ峠へは滝の手前で直ぐに左の尾根に取り付いてください。



MAP



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 地形図/花背1:25000に、雲取峠から大布施に下る道が記入してある。今日はここを探索することにしよう。雲取山国体コースからだと取り付きが分かりづらいと判断し、大布施から取り付くことにする。北大路8:03の京都バスは満員で大布施まで立つことになる。「あ〜疲れた!」と花背農協前のベンチで休息する。駐車場にはグループでハイキングか、沢山の車がトイレ休憩している「芦生か美山かな?きっと」。

 地図を見ながらイナヤ谷取り付きへ向かう。酒屋さん、大布施・深見林道取り付きを少し過ぎると、左手に桂川に掛かる立派な橋が見えてくる。傍の倉庫の裏にラショウモンカズラが群生していて「これだけ揃えば、綺麗や!」。橋を渡るとそこには数件の民家があり、その中を林道が南に延びている。谷沿いの林道は直ぐに植林地と変わり「こんなとこ野草なんてないな〜」と思いきや、下を見るとイカリソウが咲いているではないか。ドンドン進んで行くとヤマルリソウやフタバアオイが。「こんな所に、なんであるんやろ?」。

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桂川を渡りイナヤ谷へ取り付く オサ谷分岐を過ぎイナヤ谷に沿って
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オサ谷分岐
橋を渡らずに直進

 直ぐにオサ谷分岐に着く。右のオサ谷にも立派な林道が延びているが、今日は地形図の探索、直進する。ここから沢山のフタバアオイが谷沿いに続き、山の斜面の日が当る所には、ヤマルリソウが目を楽しませてくれる。この林道、植林が迫っていて野草なんて考えられなかったが、古い林道で丁度南に向かっているので野草が育ったのだろう。暫らくして目的地への谷分岐に着く。そこの切り株に古いがテープが確認でき一安心する。谷には丸木が掛かっており、谷に下りイナヤ谷支流へと踏み入る。

 谷は細いが直ぐのハシゴや丸木の橋が続く。足元の日の当る所にニリンソウが咲いている。これだけ続く丸木橋、どうやら林業者のものらしい。谷は段々細くなるが少しづつ険しくなり、谷の中を歩けなくなると左右の山にトラバースする。谷のアチコチに青いリボンのマークがあり、「好きな人がいるもんだ」と関心する。谷の両側のスペースが段々少なくなるが、どんどん進んで行くと谷は小さな滝になってくる。もはや谷に沿って歩くことはできず、岩を攀じ登ることになる。

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直ぐにハシゴや丸木橋が続く だんだん谷は細くなる

 そのうち滝の岩が登れなくなり、遠巻きにガケを攀じ登り、また谷を進むことになる。こんな所でも日の当る所ではニリンソウが咲き、「え!ヤマシャクヤク!」残念だがツボミであった。こんなことを何回も繰り返して行くが、目の前に数mの滝が続き、だんだん難易度が高くなり「こりゃ、時間かかるは!」と谷の遡行を諦めることにする。「それじゃあ、どうしよう」って左右は切り立った斜面。

 右は岩のガケで登れそうに無い。左の斜面は、急斜面だが獣道らしき跡を見つけ、そこを登ることにする。木を掴みながらの登りだが、掴む木が少なくなかなか進めない。右に左にジグザグに進んで行く、とシャクナゲが現れてくる。そういえば危ない急斜面には、いつもシャクナゲとイワウチワが登場してくる。チラホラ咲いているシャクナゲを見ながら、やっと尾根に到達する。「なんや、ここは!」と尾根には踏み跡があり、先ほど谷で見かけた青いリボンがあるではないか。

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岩へつりが増えてくる 急斜面を登れば遠くに大見尾根

 「青いリボンが消えた所で 左の尾根に取り付くのやった」と二人は同時に思った。二人は尾根道にある踏み跡に沿って登って行く。「ここシャクナゲ、多いな〜!」と思うほどシャクナゲが続く。でも所々にしか咲いていなく「今年は不作や!」と言いつつ登って行く。途中で伐採されたシャクナゲで道が不鮮明になるが、尾根を進んで行けば、また踏み跡に出合う。途中から茶色いテープ(元はオレンジ色かも)も混じり、踏み跡もしっかりしてくる。

 左右の谷も源頭に近くなり、尾根がなだらかになると小広い所に出る。「ここが国体コース出合や!」と直ぐに分かるほどテープが木々に目立つ。そのテープ群でチョット気になるのは、テープやリボンが先ほど登ってきた支流の谷の源頭に延びていることだ。「やはりあの谷は登れるのか?いや、谷を避ける道が幾つもあるのか?」今後の宿題にしよう。

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シャクナゲ尾根 国体コース出合
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ハタカリ峠

 国体コースを左に取り、ハタカリ峠を目指す。心地良い雑木林を抜けて行くと植林地に出合い、そこを右に取るとハタカリ峠に着き、雑木の中を雲取峠に向かう。ササを掻き分けていると下から話し声が聞こえる、「雲取峠だ!」。花背の鉄塔や遠く比叡山を見ながら、雲取峠に降り立つ。少し早いが、今日は疲れたので帰路は一の谷から花背高原バス停に取る。一の谷を下りながら「あの遡行を止めた滝の先は、どうなっていたのやら?」と、いろいろと想像する哲郎である・・・。



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地が芽を出し、
園が蒔かれた種を芽生えさせるように、

【イザヤ 61−11】
ラショウモンカズラ


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