ナベ谷峠〜衣懸坂〜ダンノ峠//北山


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ナベ谷峠の新しく造成された斜面の階段を一歩一歩登る



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2005.12.3 (土)曇り時々雨時々雪    哲、道





駅 行き:北大路バス停 8:03 − 原地中ノ町バス停
駅 帰り:広河原バス停 16:00 − 北大路バス停



コース:
原地中ノ町バス停〜ナベ谷林道〜ナベ谷峠〜片波川東谷林道〜林道分岐〜台杉群生地取付〜台杉群生地〜片波林道〜広域林道出合〜林道終点(尾根取付)〜衣懸坂〜P847〜ダンノ峠〜菅原バス停




MAP



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 「今日は 京北の伏条台杉群生地を 片波川東谷から取り付くコースを 道子に案内しよう」と出かける。北大路バス停で「魚谷山へ」というJOEさんに出会う。比良は吹雪いているようなので北山にされたとのこと。12月ともなれば、さすがに登山客は少なく原地中ノ町バス停で降りると、一人の乗客を乗せてバスは発つ。

 車中、「しぐれてきた」とレインウエアとスパッツをつけたので、準備万端ただちに出発。バス停から桂川に沿って北へ進めば、ナベ谷/井ノ口山への取付きがある。橋を渡りすぐの林道分岐を左へ入る(まっすぐに進むと井ノ口山の製材所)。ナベ谷沿いの林道は短く、10分余りで林道終点に着いてしまう。

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ナベ谷/井ノ口山への取付き 橋を渡りすぐの林道分岐を
左へ入る
10分余りで林道終点

 林道終点から右の谷に入り、小さな谷のそばを進んで行く。谷を詰めて行き谷が狭くなった所で、左の斜面に移り巻き道を進んで行く。しばらくすると目の前に、ナベ谷峠の新しく造成された斜面が目に飛び込んでくる。「ええっ! どうなったん?」と驚く道子。スキー場のコースのようにも見える斜面は数段に形成され、その斜面の中央に進み丸太で作った階段を一歩一歩登って行く。時雨れている今日は木が滑るので慎重に登る。積雪時は滑り止めの丸太も見えないし、下りとなるとまさに上級者コースで転がり落ちそうだ。どこからか重機の音がしてきてトラックも見えたので、まだ林道の何処かで工事をしているようだ。

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ナベ谷の小さな谷のそばを進んで行く 谷から左の斜面に移り巻き道を進んで行く

 やっと広域林道に出て、すぐにナベ谷峠から反対側のナベ谷を下って行く。こちらのナベ谷も小さな谷だが植林地の中に踏跡があり、雑木もチラホラ紅葉していて心地良く下って行くが、途中で伐採地に出合う。伐採された杉の枝が登山道や谷間を埋め尽くし歩きにくい。歩きやすい所を探しているはずなのに、かえって歩きにくい所を選んでいるようにも思える道子。「遅い遅い」とうるさい哲郎。迂回したり枝の上を歩いたりで、いつもより時間がかかってしまう。やっと片波川東谷に出合い東谷林道へ上がる地点を探す。少し下った所に、杉の小枝で作った車の進入路を見つけ土手を上がる。

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階段を登り広域林道に出る 反対側のナベ谷を下って行く 途中で伐採地に出合う

 林道の周囲は植林地が広がり、雑木は見当たらない。林道を北へ進んで行き、右に分岐した道を通り過ぎると、目の前に鉄製の橋が見えて来る。橋の手前にある柵の横を通り左手の林道を進んで行くと井ノ口山付近の雑木や、前方にはナベ谷山が見える。林道に水呑場?のように水が引いてあるが、この先に右手の谷から鉄板の橋を渡って来て、林道をまたぎ左手の斜面を登って行く作業道がある。これが京北の台杉群生地への登山口である。

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林道を北へ進んで行く 橋の手前、柵の横を通り
左手の林道を進んで行く
林道に水呑場?

 作業道はすぐに折り返し丸太で作ってある階段状の道を登って行く。少し登ると台杉がチラホラ見えてきて台杉群生地に出る。尾根には立派な標識がたくさんあり散策路が整備さえているが、訪れる人も少なくだんだん荒れてきているようにも感じる。谷筋の紅葉が綺麗だが「今日は 寒い寒い」と、散策もほどほどにし片波林道側にある台杉群生地入口に向かう。

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台杉群生地への取付 登りきると標識に出合う 片波林道を登って行く

 「あれ〜 もう12時や ナベ谷でグズグズしていたから 遅れてしもた」と哲郎。道子が「お腹 すいた」と言うが片波林道に出ると北風が冷たく食事もできないので、片波林道を登って行き林道分岐地点まで進むことになる。でも途中で風の弱い所を見つけ昼食とする。「ここに来る時は なんでかいつも寒い時や」と道子。林道で立っての昼食、10分で出発する。

 片波林道からは南の雲取山の国体コース、石仏峠〜祖父谷峠から城丹国境尾根がくっきり見える。台杉群生地から30分もすれば広域林道に出合う。ここから衣懸坂へ向かうのだが、前回林道を進んで行き止まり、引き返してきて林道分岐地点から尾根に取り付いたが、「あれから工事が進んでいるやろか?」と確認のため林道を歩くことにする。

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広域林道分岐地点を左へ 「平成15年度終点」 林道終点から取り付く

 林道脇には「平成14年度起点」「○○終点」と杭が立っていて、林道は「平成15年度終点」で止まっている。ここはちょうど尾根道の鞍部にあたり、林道終点から数メートルも上がれば尾根伝いに取り付くことができる。林道は尾根鞍部より数メートル低いので、林道が横断したら両端は数メートルの崖になり「林道が完成したら 尾根道歩けへんで」と今後も林道工事の進行確認が必要だ。

 鞍部から尾根に取付き、疎林の中を衣懸坂へ向かうが、北山しぐれも雪に変わり「寒い寒い」と先を急ぐ。レインウエアのフードをかぶったりはずしたり、日が差してきたり雪が舞ったり、目まぐるしく変わる天候に周囲の観察もおろそかのうちに、衣懸坂に着いてしまう。ちょうど13時、少し歩き足りないのでこのままダンノ峠へ向かうことにする。

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疎林の中を衣懸坂へ向かう 衣懸坂にある標識 ダンノ峠へ向かう尾根コース

 P847、P892、P850を経由してダンノ峠へ向かう尾根コースは二度目だが、紅葉も終わり雪が舞っているので、二人はただ「寒い寒い」と山の中を歩いているだけのようだ。ダンノ峠から品谷山方面に尾根は続くが、気まぐれな天気、「今日は これまでにしよう」と菅原へ下りて行く。



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あなたは地のすべての境を定め、
夏と冬とを造られました。

【詩篇 74−17】
京北の伏条台杉群生地


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