武奈ケ岳/御殿山〜コヤマノ岳新道〜金糞峠//比良
2006.06.10


 
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コヤマノ岳から金糞峠への尾根を楽しむ


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2006.6.10 (土) 晴れ   哲、道





駅 行き:JR堅田駅 8:45 (江若バス) - 坊村バス停
駅 帰り:JR比良駅16:58 - JR京都駅



コース:
坊村バス停〜明王院〜(御殿山コース)〜夏道分岐〜御殿山〜ワサビ峠〜西南稜〜武奈ケ岳山頂〜コヤマノ岳分岐〜(新尾根道)〜奥ノ深谷出合〜金糞峠〜青ガレ〜正面谷〜イン谷口〜堂満岳登山口〜JR比良







MAP



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 JOEさんから頂いた花情報を元に、今週は先週のカマクラを横目に見ながら武奈ケ岳に登る。JR堅田駅から細川行のバス、先週と同じ程度の登山客と思われるが、何故か臨時便がある。臨時便でいつもより早く着いた坊村で、二人はのんびりするものだから出発はいつもと同じ10時となる。

 周囲ものんびりグループがいて、明王院の橋を渡って御殿山登山口を登り始めると、前も後ろもゾロゾロと列ができる。梅雨の晴れ間、急登が続く御殿山コース、10分で大量の汗をかき小休止とする。完治に2ケ月かかった哲郎の右足、そのせいかどうか昨夜は何年振りだろうか、左足がこむら返りし今日も不安が残る。「今日はゆっくり 歩こう」と登って行くのだが、バスの面々はさらにゆっくり登っていて皆を追い越して行く。やっと植林地を抜け雑木が増えてくると、傾斜もゆるくなり心地良い。

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明王院の橋を渡って御殿山登山口へ 西の斜面の横道が続く
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←ワサビ峠・武奈ケ岳

 ほんの少し下ると、目の前に次の斜面が現われ、これを登り尾根を乗り換える。少しジグザグに登ると西の斜面の横道が続く。積雪時は皆さん真っすぐに急な斜面を登って行く。前方どちらを向いても雑木が綺麗で気持ちよいが、又すぐに急な登りとなり、登りきると広々とした尾根に出る。ここからは尾根の少し西よりを歩いて行く。この少し西よりが重要で、下山時南の尾根に迷いこまないよう積雪時は注意が必要だ。(今年、積雪時に遭難された女性は南の尾根に迷い込まれた可能性?が)。

 小さなピークを過ぎると冬道の分岐に出合う。夏道は右にとり斜面の巻き道を進む。ここから次の登りまではいつきても雑木が綺麗だ。巻き道が終わり谷を詰めて行くと、しばらく登りが続く。そのうち目の前が開け西方に、京都北山の山々が楽しめる展望地に着く。ここで冬道出合うのだが、この付近にはピンクのタニウツギが咲き、低い雑木の道を登って行くと、赤いヤマツツジが賑やかに咲いている。御殿山に近くなると、やっとベニドウダンを目にするが、今年は遅れているのか、やや小さいように感じる。途中で野草をゆっくり観察していると皆さんに追い越されたが、御殿山で追い越してしまう。遠くの山々はかすんではっきりしないが、青々とした山々は見ていても気持ちよい。

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斜面を巻く夏道は心地良い ワサビ峠からベニドウダンのトンネルを

 すぐにワサビ峠に下りベニドウダンのトンネルに入る。ここも少々小粒だが、「まずまず だよな〜」とベニドウダンに満足する。ピークまで上がると、前方の西南稜から武奈ケ岳までたくさんの人が歩いているのが見える。ここからもゆっくりと足元の野草を見ながら進んで行く。草むらのレンゲツツジ、登山道の道端に咲く小さなアカモノ、ちょうど満開のようだ。草をかきわけると、もうすぐ咲きそうなササユリ、シロいスミレにヒメハギ、またまた遅れてしまう二人。武奈ケ岳山頂では50人位が昼食中で、我々も混じって北稜を見ながら昼食休憩ととする。

 15分で食事を終え、分岐を左へとり八雲への道へ進む。すぐのサラサドウダンを見たあと急な溝状の道を下って行くと溝の斜面にフモトスミレか?咲いている。イブルキノコバへの分岐を右にとり、今日は「おばさん山歩き隊さん」のTさんお気に入りのコヤマノ岳へ。ブナの新緑の中を進み頂上と思われるなだらかなピークに着く。

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2次林だがブナの林は心地良い 山頂で金糞峠への尾根道取り付きを探す

 「コヤマノ岳からの南の新尾根道、 何処から取り付くのやろ?」と哲郎は登山道から左手の林の中を覗いてみるが、木々の間にササがあり。「こんなヤブ 下りられへん!」とつぶやく。道はピークを過ぎ、少しずつ下って行くので、尾根への取付きを見過ごしたと思っていたら、登山道が少々西へ向く頃、標識の前の木にテープがたくさん付いている。「ここや ここや! ここが取付きや!」と二人は喜ぶ。

 早速、分岐を左にとり尾根を下って行く。最初はっきりしていた道も、段々薄くなるが、尾根道で所々にテープもあり迷うことはない。尾根には雑木の中に杉の大木、アシウスギが目立ってくるが、自然の木という感じがする。そのうち右下から沢の音がしてきて、だいぶ下がってきたなと感じる。斜面を下りきると、鞍部に着き、木々に取り付けた標識を目にする。これによると左へ行けば、谷を下って奥ノ深谷へ行けるようだが、我々は眼の前の斜面を登って行き、標識にあった「シャクナゲを 確認しよう」ということになる。

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新道の取り付き アシウスギも多い 鞍部の案内版

 小さなピークへ登りきると、すぐにシャクナゲが現われ、尾根をどんどん歩いて行くが、ず〜っとシャクナゲが続き、結局、斜面を下りて行くまでシャクナゲを目にする。「来年のシャクナゲは ここや!」と斜面を下って行く。はっきりしない斜面をジグザグに下って行くと、目の前に見慣れた橋を見る。ここは金糞峠下の奥ノ深谷にかかる橋で、まさしく「ドンピシャ!」の所である。谷で汗を流し、小休止後、金糞峠に立つ。久し振りの金糞峠だが、目の前に青ガレ上部は崩れて危険の立ち看板「別ルートとを取れと 言っても今さらな〜」。崩れてからこのコースを通っていないことに気づく二人。

 「通らな しょうがないな〜」と急坂を下って行くと、石がゴロゴロと歩きにくくなる。「この先通って 大丈夫なんかな〜」と気にする道子。登ってきた男性に「青ガレ 危ないですか?」と尋ねるとキョトンとしながら「通れますよ」と。しばらくすると大きくえぐれた所を目にする。「これ やったんや」と気がつく。久し振りの登山道の青ガレはいつも通りだ。ここからはオカタツナミソウ、シライトソウの咲いている緑の中を気持ちよく歩ける。幾つもの堰堤を交差しながら渓流沿いを歩くと大山口に着く。

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橋の手前に下りてくる 新しいガレ場/落石注意 正面谷で一休み

 イン谷口からは桜ノコバ経由で比良駅に向う。「この道は いい道だよね」と言いながら歩いていると、後ろから女性が、「この前 お会いしましたね・・・  お先にどうぞ」と道子。5月桟敷に行く時、北大路バス停でお会いした女性だ。涼しそうな顔でスタスタと気がつけば、もう見えなくなっている。JR比良駅で着替えを済ませ、プラットホームに立っていると車窓から手を振っている女性が。「えっ うそ〜・・・」Ikomochiさんだ。頭の中が回転する、これは一体どういうこと?。乗降口に「ドンピシャ!」目の前に座っている。聞けば釣瓶岳からの帰りとのこと。出町柳で武奈ケ岳に行く「おばさん山歩き隊」のTさんに出会ったとのこと。 それにしても奇遇というよりも「おそろしや!。



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山は上がり、谷は沈みました。
あなたが定めたその場所へと。


詩篇 【104−8】
シライトソウ


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