伊賀谷山〜小野谷峠//北山


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標高900mもある伊賀谷山頂上付近



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2006.12.2 (土) 晴れ時々曇り  哲、Ikomochi、道





駅 行き:出町柳バス停7:45(京都バス 940円)− 葛川学校前バス停
駅 帰り:花背農協前16:26 − 北大路バス停



コース:
葛川学校前バス停〜校庭南にある道〜稜線取付〜稜線を登る〜P644〜江賀谷林道終点への支尾根分岐〜伊賀谷山三角点〜鞍部〜P899〜鞍部〜県境ピーク〜県境鞍部〜林道出合〜フジ谷峠〜舗装道出合〜尾越〜前坂峠〜大見分岐〜小野谷峠〜小野谷口〜大布施バス停〜花背農協前バス停




MAP



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 皆子山を足尾谷から取り付く時、右上に稜線が続く。春には花が綺麗だと見上げているが、「今日は この伊賀谷山の尾根を 歩いてみよう」と出かける。初めての山であり尾根を降りた所が、バス停からほど遠いということで、出町柳7:45発のバスに乗る。

 出町柳バス停に着くと「あらっ!」と久し振りに、今日、皆子山のツボクリ谷を詰めると計画していたIkomochiさんに出会う。彼女も計画を変更し我々に同行することになる。葛川学校前バス停で下車、バス停の小屋で準備する。今日は平で「1℃」と、この冬一番の冷え込みで昼から冬型が強まるとの予報で先が思いやられる。

 バス停を南に下って行き、稜線への取付道を探す。学校の裏手付近に来ると右手に山へ続く道が見えてきて、「きっと あの道やろ」と進んで行くと、道端で何やら作業しているおばさんが「あのぉ 伊賀谷やったら 向こうの道ですよ」と注意してくれる。何でも「八丁平へ行くハイカーが 伊賀谷への道を よく間違えて 下ってくる」そうな。「我々は この山に登ります」とお礼を言って別れる。

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分岐を右にとり舗装道を進む すぐに山に突き当たってしまう 稜線に沿い植林の中を登る

 分岐を右にとり、舗装道を進んで行き小学校のグランドを過ぎると、すぐに山に突き当たってしまう。上を見上げると植林地の木々の間から空が見えるので、すぐに尾根に乗れそうで「どこから 取り付いてもよいが このリボンに沿って行こうか」と、稜線の低くなっている右手に進んで登れそうな所を探す。テープがあちこちにあり、途中で「ここなら 一登りだ」と言う所から斜面に取り付いて、急斜面を登り始める。思ったより急で三人とも苦労しながら登って行くと、途中に赤い実がなっているオモトの群生を見つけ「けっこう自生のオモトも あるもんだ」と哲郎。

 登り切ると、近くの木々にたくさんのテープがあり、下山時はこの付近から下るようで「ここを登ってきたことは ほぼ正解やった」と三人は思ってしまう。少しの急登だったが、三人は「暑い!」と小休止しながら服の調節をする。半袖1枚のIkomochiさん、「ちょっと それでは寒いやろ」と長袖のTシャツに。稜線に沿い植林の中を登って行くと、すぐに右手が雑木になり、ちょうど植林と雑木の間を歩くこになる。ヤブはなくP644まではやや急な登りが続くが、植林の端は作業道らしき踏跡がありそこを歩く。所々で北側の江賀谷方面が開け雑木の林が広がると、立ち止まってはこれを眺め「春の芽吹きは 綺麗だろうな」と想像する。

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尾根に大きなモミの木が時々現れる 相変わらず左手の植林は続く

 尾根には古いテープや新しい赤いリボン等、たくさんあり過ぎるほどのマークがあり、迷いそうにもない尾根に「チラチラと 多すぎるなぁ」とブツブツ言う三人。何処がP644地点か分からないが、この付近から少し西寄りに歩き勾配も緩くなる。尾根に大きなモミの木が時々現れるが、相変わらず左手の植林は続く。登って行くにつれ、北風の当たる尾根は寒く、登りだが服を着込む哲郎。

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伊賀谷山山頂 伊賀谷山山頂 「あったあった!」と三角点

 90分も登っただろうか、やっと右手からの支尾根に出合い、地形図で確認する。これは江賀谷林道からの支尾根であり「三角点は もうすぐや!」と哲郎。水平な山頂を南に進んで行くと、先を行く道子が「あったあった!」と三角点を見つける。標高900mもあるのに山頂まで左手に植林が続く。細長い山頂が西にくの字に曲がり、南東が開けた所にテープがあり「このテープ どこに行くのやら」とIkomochiさん。後で調べたら、どうやら兄谷の道らしい。山頂まで急な登りにもかかわらず、北の風が強く三人とも凍りついていたが、穏やかな山頂は風もなく日も当たり暖かい。ここで昼食と思ったが、まだまだ早いと、もう少し歩くことにする。山頂広場も最後は植林地で行き止まり、ここから西に向かいP899手前の鞍部を目指す。

 植林地を少し降りて行くと、狭い尾根に出合う。足元にはイワウチワやイワカガミが群生し、南の皆子山方面の展望が開けるが、風が強く三人とも急いで下って行く。目の前にはこれから登ろうとするP899が見えるが、どんどん下って行く。P899は散髪したかのように右半分が植林、左半分が雑木と二分されている。急坂を50m〜60mも降りただろうか、鞍部に降り立つが、植林が進んでいて兄谷への分岐などは見当たらない。三人は休む間もなくP899へ登り始めるが、右手の谷から吹き上げてくる風で、右半分がすっかり冷え切って「寒い寒い!耳が痛い」と帽子をかぶり服を調節する。鞍部からの60〜70mの登りを、寒いせいか汗もかかずに一気に登ってしまう。

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風が強く三人とも急いで狭い尾根を歩く P899は散髪したかのように右半分が植林
左半分が雑木と二分されている

 P899に着くと小広い空間があり、風もないのでここで昼食とする。哲郎はオニギリを食べながら南尾根を調べる。南側は植林地で足尾谷まで続いているのであろうか、降りて行けそうである。15分の昼食休憩後、西の尾根へと進む。尾根には雑木が続き地形図に示されているように、段々狭くなっていく。どんどん下って行くと、尾根はますます狭くなり右下にある江賀谷左俣を覗き込むが、なかなか水の流れは見えない。それでもゴーゴーと水の音がするので、小さな滝が続いているのであろうか。やっと右下に流れを確認できる頃から、再び少しずつ登り始める。

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右下にある江賀谷左俣を覗き込む テープ群ある右下の谷へ降りる

 右手は崖だが左手には植林が続き「あの険しい足尾谷への 植林地は どこから取り付いて いるのやら」と思ってしまう。ピークを登り詰めると、県境尾根に着き前方下に林道が見える。このピークから八丁平へ向かうには、この付近を降りるのだろう。斜面にテープが続いている。我々はフジ谷峠を目指すので、雑木の尾根を西に進んでみる。こちらもテープが続き鞍部に着くと、テープ群は右下に導いている。右下の谷の下には、すぐに林道が見えているので、ここを降りることにする。

 降りて行くと、すぐに小さな谷に出合い(江賀谷の源頭の一部)、これを渡り林道に這い上がる。三人は初めて見る周囲の山々を鑑賞し、右手に見える小屋を「立派なやな〜」と言いつつ、トボトボと林道を二ノ谷へと進む。林道が谷に出合うと植林地に変わり、りっぱな標識に出合う。「ここが フジ谷峠か!」と分岐を左にとり、植林地の中の古道を進む。

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林道に這い上がる 小屋を見て「立派なやな〜」 「ここが フジ谷峠か!」

 初め巻いていた道も、途中からジグザグに下りだし、これが終わるとニの谷林道に出合う。「ここまで 予定通りや」と、ここから南へ伸びる道を尾越方面へとる。ススキの茂る二ノ谷沿いの道、舗装道だが快適に歩いて行く。左手に赤と黒のコントラストが美しい「あしみ荘」、冬場は休業中の釣堀、「尾越 上田セミナハウス」を通り過ぎると民家が見えてくる。雪に向けての板囲いがあるものの人が住んでいないように見える。前坂峠を越え大見町に向かって30分も歩いただろうか、左手に今日Ikomochiさんが予定していたツボクリ谷から降り立つ地点を確認する。

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植林地の中の古道を進む 尾越方面へとる ススキの茂る二ノ谷沿いの道

 すぐに大見町の三叉路に地蔵の祠があり、ここを右へ小野谷峠取り付きへと進む。右の取り付きから入り、冬枯れしたススキが原を楽しむが、空が薄暗くなってきて「こりゃ 一雨降りそうだ」と、先頭でピッチを上げるIkomochiさん。薄暗い小野谷峠でお茶を飲み小休止、倒木等で荒れてきた小野谷を「ここは 滑るし危ないで」と言いながらも、快適に歩を進めるIkomochiさん。崩れた丸木のハシゴを通り過ぎ、あっと言う間にワサビ試験所の金網が見えてくる。ここまで来ればもう安心だと、いつものペースで歩き始める。小野谷口バス停まで来ると雨がポツポツと、「花背農協前バス停で ゆっくりしようや」と紅葉したメタセコイヤを見ながら大布施の橋を渡る三人。

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すぐに三叉路に地蔵の祠が 右の取り付きから入る 倒木等で荒れてきた小野谷


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風は南に吹き、巡って北に吹く。
巡り巡って風は吹く。
しかし、その巡る道に風は帰る。

伝道者の書【 1:6 】
自生のオモト


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