周山城址〜黒尾山//北山
2006.03.25


 
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心地よい谷遡行が続く


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2006.3.25 (土) 晴れ    哲・道

行き:JR京都駅 8:10 (JRバス)−周山バス停
帰り:周山バス停 16:20(JRバス) − JR京都駅


コース:
周山バス停〜城山ハイキングコース登山口〜林道終点〜支尾根〜支尾根出合〜アンテナ群下〜周山城址〜西尾根〜送電線鉄塔〜柏原分岐〜林道出合〜黒尾山山頂取付〜黒尾山〜西支尾根〜林道出合〜作業道取付〜黒尾山取付〜南支尾根分岐〜P500手前/栃本への分岐〜林道出合〜R477出合〜栃本〜弓槻橋〜柏原〜近畿自然歩道分岐〜魚ケ淵吊橋〜八千代橋〜周山バス停


注:
栃本から周山まではR477を長時間歩くことになる。周山へは黒尾山から柏原に下りる方がよい。また早朝には周山から栃本方面にバスがあるので、これを利用して逆コースとするのも一案である。




MAP



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 二週間前に足を痛めた哲郎、肉離れなのかまだまだ完治していないが、足の様子を確かめる為、「今週は低山ハイクだ」と周山城址へ出かける。このコースは「八木のどんどん橋から星峠を通り、長野から碁石坂を越え、栃本から黒尾山を経て周山へ行ってみよう」と以前から考えていた。でも足の具合もあるので、周山城址から黒尾山までとする。

 P162はカーブが多く、狭い道をスピードを出して進むバスに「酔ってしまう」と言う道子も、今日は丁寧な運転と爽やかな応対で、心地良く外の景色が楽しめる。「感じの良い運転手さんや」と絶賛の道子。(帰路も、この運転手さんでした)終点の周山バス停で降り北へ向う。地形図を見ながら城山への登山口を探す。右手には「羽田酒造 蔵元麦酒館」があり、地ビール「周山街道」を手作りソーセージ等で19時まで楽しめるようだ。左手の細い道を見つけ「ここだろう」と又地形図で確かめる。しかし、確かめる必要もなく、道子が指差す標識に「周山城址→」とある。横に立派な案内板もあり早速この道へ進入する。

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標識に「周山城址→」とある 周山城址登山口 あまりにも細い道

 路地を少し進むとすぐに山道に変わり、小さな谷沿いの林道を進む。暖かい日差しを受けすぐに上着を脱ぐ二人。見上げると空は青々とした快晴である。林道もすぐに終わり標識に従い登山口に進む。「ハイキングコースと書いてあったが 急な斜面やな〜」と取り付き、作業道をジグザグに進んで行く。暗い植林地を登って行くと、支尾根に出合う。右手から声が聞こえてくるが、数人がアンテナの修理か作業している。左手にとると道は尾根をはずれ、斜面に水平に南方向に進み、細い作業道に変わる。斜面が崩れたのか、あまりにも細い道なので、「これでハイキングコースとは ちょっとかわいそうや」。

 少し進むと又支尾根に出合う。ここは地形図にある破線で、右にとると城山へ一直線のようである。この付近はNHKのマークの石柱がたくさんあり、この上にもアンテナがあるようだ。道標に従い、右にとり尾根から少しはずれた道を歩いて行くと、右上にアンテナ群が見えてくる。さらに進んで階段のある急斜面を登りきると、丸いアンテナが立つ広場に出る。この付近が二ノ丸でその先に本丸址が見える。左手から少し広い道が合流し、「馬が通れそうやし ここが本道みたいや」。城壁跡なのかゴロゴロ転がった石を抜けると本丸址に着く。

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丸いアンテナが立つ広場に出る ゴロゴロ転がった石を抜けると本丸址に着く

 そこには案内板と見取図があり、この周山城は予想より大きかったようだ。西尾根に小姓丸が続くが、付近は植林されていて残念である。山頂直下にある井戸跡に寄り、周山城址を後にして黒尾山を目指すことにする。城址からは踏み跡もなく尾根に進むので、もはやハイキングと言えない。小さな鞍部をまたぐとすぐに送電線の下の鉄塔に出合う。鉄塔の周囲だけサルトリイバラと少しの雑木があるが、すぐに植林の中へと変わる。この付近は低山のせいか、どちらを向いても植林地で、雑木など全くない。

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山頂直下にある井戸跡 黒尾山を目指すことに 送電線の下の鉄塔に出合う

 地形図を確認しながら尾根を進んで行くと、ヌタ場なのか?尾根に水溜りがある。地形図によると左手の谷を降りて行くと、柏原への林道があるようだが、「←柏原」と書いたテープ見つける。水溜りのある小広くなった尾根を進むと、林道に降り立つ。この林道、黒尾山方面に続いているので、しばらくは林道を進んで行く。左手にある熊の捕獲檻を過ぎると林道が右に折れるが、目の前にこんもりしたピークを目にする。地形図で確認し「このピークの並びに △点があるだとう」と道子に急斜面を登るように言う。

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地形図を確認しながら尾根を進んで行く 適当に登って行くと上部には大きな岩が目立つ

 適当に登って行くと上部には大きな岩が目立つが、西へと続いているようなので進んでみる。疎林の狭い尾根を少しずつ登って行くと、すぐに三角点を目にする。「黒尾山」と山名標識も数点あり、結構登られているようだ。「ちょうど12時 お昼にしよう」と今日は足の調子も気になるので、ゆっくり時間をとっての昼食休憩とする。山頂は南だけが開けていて、地蔵山と竜ヶ岳がくっきり見える。この山頂付近には雑木があり、目の前のアセビにはたくさんの花がぶら下がっている。

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黒尾山 地蔵山と竜ヶ岳がくっきり 山頂から西へ尾根を下って行く

 昼食後は「栃本へ下りるとしよう」と山頂から西へ尾根を下って行く。栃本へは南の支尾根に乗りかえるのだが、それらしき分岐もなくどんどん下って行く。前方の木々の間から集落が見えてきて「?」と地形図で確認すると、あの集落は下熊田で我々は北へ進んでいるようだ。「あれー?」と言っているうちに、道子は黒尾山手前で歩いていたと思われる林道に降りている。もはや山頂まで引返せないので、林道に降りもう一度地形図を確認すると、この付近を通ってP500まで波線がある。周囲をよく調べていると、山頂から降りてきた斜面の南側に、細い獣道か作業道のようなものを見つけ「これだ 地形図の波線は!」と早速進入する。

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地形図の波線に進入する 栃本から黒尾山へのテープ 迷路の植林地を楽しむ

 山腹を巻くような道は、段々しっかりしてきて途中でテープ群を見つけ、「ここから登るみたいだけど 道もなく山頂からの 下山時はわかんないな〜」。少し進むと南の支尾根の分岐に着き一安心する。ここには栃本から黒尾山へのルートがテープに書いてある。南に進み次の尾根に乗り、地形図を見ながら進んで行くのだが、ヒノキの密な植林とたくさんの支尾根、なかなか難解であり面白い。でも所々にテープがあり難なく栃本の分岐があるP500手前の鞍部に着く。ここには「←林道・栃本」の標識もあり、ここはよく歩かれている古道のようだ。この分岐を左へとり谷を降りていくのだが、道も踏み跡もない。多くの倒木が邪魔で時間がかかってしまうが、そのうちに水が流れるようになり、しばらくすると林道に出合う。

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「←林道・栃本」の標識 しばらくすると林道に出合う 桂川ごしに碁石山
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R477に出合う 魚ケ淵吊り橋→

 栃本から登って行く場合は、ここの分岐は分かりにくく注意が必要だ。小休止後、林道を下って行くが、左右に植林が迫り暗い林道である。「木を 植えすぎや!」と林道のねきまで木が並んでいるので、日当たりが悪く野草も少ないようだ。植林以外何も目に入らない林道をテクテクと歩き、やっとR477に出合う。ゆっくり歩いたせいかもう14時である。

 目の前の桂川ごしに碁石山の鉄塔が見えるが、今日は予定通り、周山へ引返すことにする。5〜6kmはあるだろうか、桂川沿いの国道は強い日差しを受け蒸し暑く感じる。国道は綺麗に整備されていて道路沿いには野草も見当たらない。

 柏原を過ぎると「近畿自然歩道/魚ケ淵吊り橋→」の標識が目に入る。随分と遠回りにはなるが、「吊り橋」の文字に引かれ、分岐を右にとり桂川沿いの道を進む。川沿いの道にはスミレが咲き、やっと二人は春の野草を目にする。「なんや りっぱな橋やな〜」と吊り橋を渡ってみるが揺れもしない。ここからまだまだ遠い周山まで、二人はノンビリとフキノトウを摘みながら歩いて行くが、あまりにも長い舗装道に「まだかいな〜」「早く着いて 地ビールを」と思っていたが、帰りの時間も気になるしで地ビールはお預けになってしまう。




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そよ風が吹き始め
影が消え去るころまでに、
私は没薬の山、
乳香の丘に行こう。


【雅歌 4−6】
黒尾山山頂のアセビ






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