トンボユリ//北山


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炭焼窯跡のある谷の源頭から下りて行く



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2006.10.14 (土)晴れ  哲、道





駅 行き:北大路バス停 8:03(京都バス 530円) − 花背峠バス停
駅 帰り:小出石バス停 15:40(京都バス 430円) −京都 国際会
   館バス停



コース:
花背峠バス停〜チロル小屋跡〜青少年キャンプ場〜百井集落〜前ヶ畑峠〜埋蔵物倉庫取付道〜倉庫群〜トンボユリ/八丁坂取付〜(トンボユリ)〜尾根分岐(テープ群)〜炭焼窯跡〜(引返す)〜尾根分岐(テープ群)〜北尾根ピーク〜北尾根〜ユリ道出合〜北谷堰堤〜北滝橋〜小出石バス停


【注意】トンボユリは斜面の中ほどにあるユリ道で、途中で数ヶ所崩れていて初心者危険コースです




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 トンボユリを最初に訪れたのは、雪の降る中、百井方面から取り付くが取付が分からず、平衡する尾根から強引に降りて行きトンボユリに辿り着いた。トンボユリは急斜面や崖の中ほどにあるユリ道なので今から考えると危険な行動であった。この時は中間地点にある分岐から南尾根を通り北谷の取付に出た。その後、トンボユリには北尾根やユリ道コース、谷コースがある事を知り今回はユリ道をトライする。

 花背峠でバスを降り、大見尾根へとNTT中継所の取付を進む。中継所分岐には2台の車が止まっていて、バードウォッチなのか大きなレンズをのぞいている。大見尾根は紅葉も始まってきていて雑木が心地良い。「今日はここを 下りてみよう」と、チロル小屋跡の分岐を右にとり下りて行くと、ここも紅葉が綺麗だ。道子が新しい道だと言うのでこれを進んでみるが、すぐに妙な建物のある道に出合ってしまう。ここからジグザグの植林地を下りて行くと新しい作業道に出合い、これを下ると和佐谷峠からの道に出合う。林道を下って行くとすぐに百井青少年キャンプ場へ着く。今日は鍵がかかっていて綺麗なトイレはお預けになる。

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大見尾根へと進む チロル小屋跡の分岐を右へ すぐに妙な建物が

 キャンプ場からR477を通って百井の集落へ向かう。この道は積雪時以外歩いた記憶が余りなく、道端に続くキリンソウを初めて楽しむ。集落の中程にある分岐に来ると、家の前にクマザサが束ねて置いてある。「乾燥して お茶にするのと ちがう?」道子。隣の家の軒先で、束を作っているおばさんに聞くと「これはチマキに 使うんや・・ お菓子屋さんが買ってくれはる・・ これも昨日山で採ってきたところや・・・」とボツボツと教えてくれる。

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百井青少年キャンプ場 道端に続くキリンソウ 百井の分岐からR477を小出石へ

 百井の分岐からR477を小出石に向かうと、右に名残のカキツバタ?があり、すぐに前ヶ畑峠に着く。ここには右への林道、左のナッチョ取付の林道と、埋蔵物倉庫の取付道がある。倉庫の取付道を進入し、すぐに倉庫群を目にする。A、B、Cと記号がついている倉庫、何やら新しくなったような気がする。倉庫の南側を回りトンボユリの取付に来る。ここは右下に下る八丁坂と、直進するトンボユリの分岐になっている。

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倉庫の取付道を進入 すぐに倉庫群を目にする 倉庫の南側を回り
トンボユリの取付へ
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P624付近

 早速「今日はトンボユリだ」と直進し、「ユリ道を 楽しもう」と歩いて行くが、道幅はあるものの倒木が多くて、スイスイと進めない。少し進むと右側の斜面の勾配がきつくなり、崖の上を歩いていているような状態になる。「こんな所を昔 荷車が通っていたんやろか?」と疑うほど深い谷が続く。道はほぼ水平に感じるが凹んだ谷の部分は崩壊がひどく、注意して歩く。

 「前回 雪の中 こんな所を よく通ったな〜」と右手の谷をのぞきながら進む。3回あっただろうか危険箇所を通り過ぎると、左から下りてきて支尾根の先端に出る。ここにはたくさんのテープがあり、北へ登って行く尾根道と、前回通った南の尾根道と、左手の谷に下りていく道がある。「その前に昼食だ」と南の小さなピークに進みオニギリを食べる。

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道幅はあるものの倒木が多い 凹んだ谷の部分は崩壊がひどい

 昼食後、ユリ道の探索を楽しみに谷への道を下って行く。道はしっかりしている雑木の中、「これは 気持ちよい」と思うまもなく、すぐに炭焼窯跡のある谷の源頭に着き、道も消えてしまう。「たしか この谷を下りて行くはずや」と言うものの、哲郎は踏み跡が続いているような気がして、真っすぐに進んでみる。支尾根に出合い道も消えているようなので、谷の源頭へ引返し、二人で次のコースを考える。「古いテープが 下の谷へ もう一つは右の斜面にある」と道子。二人は別々にテ−プに沿った道を進んでみると、どちらも下の谷の入口で出合う。

 右の斜面の踏み跡は続いているようだが、次の谷間で怪しくなる。ユリ道は左岸にあるはずなので、この道の探索はあきらめ下の谷を渡り様子を伺う。「ここや!」と二人はしっかりした道を見つけ、これがトンボユリ道と思い進んで行く。しかしこの道も倒れた大木を境にして怪しくなる。この道の延長は左手の次の谷間で崩壊して消えているので、哲郎は二つの谷の真中の支尾根を下り先端まで行き様子を伺う。最後は両側の谷により侵食されたのか切り立っている。先の谷間を見てもユリ道が見当たらなく、「仕方ない!」と再び谷を登って炭焼窯跡の所まで戻る。

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炭焼窯跡のある谷の源頭部 石組み↑ テープ群のある分岐まで引返し尾根に乗り
北尾根コースを探索することになる

 二人は再度、最初に調べた左の斜面の踏み跡を進んでみる。次の谷の源頭に近づくと、とても進めそうもなく「危ない!」と引返すことになる。炭焼窯跡まで戻るが、もう1時間もこの付近を探索しているので「今日は、引返そう!」とテープ群のある分岐まで引返す。このまま以前通った南尾根を下っても良いが、地形図でこの分岐付近を調べる。「ここから尾根に乗り北へ向かえば、トンボユリの北尾根コースに出合うだろう?」と今度は北尾根コースを探索することになる。

 細い尾根を北へ15分登って行くと、雑木を抜け植林のピークに出る。ここには左右に踏み跡があり、左はナッチョの林道に出合うのだろう。左は宿題として残し右をとる。踏み跡はしっかりしていて尾根から外れなければ迷うことはない。途中でシャクナゲの林を抜ける以外、変化のない尾根だが、きつい勾配もなく快適に下って行ける。分岐から30分でユリ道に出合い、少し下ると北谷に出合う。すぐの下山に「あっけないな〜」と小さな堰堤を越えた河原で身体を拭きながら小休止する。「ユリ道 次は下から探索しよう!」と植林地から高谷川の河原を渡り返し小道を通って北滝橋東端に出る。

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きつい勾配もなく快適に下って行ける 分岐から30分でユリ道に出合う

 R477でスパッツを取りヒルのチェック、外に大きいヤツ、内側に小さいヤツ、トンボユリの探索で谷をウロウロしていたので付いたのであろうか、でも寒くなったので徘徊する元気もなくスパッツの中でじっ〜としているだけだ。

 小出石からのバスに十分時間があると、国道沿いの雑木にからまるムカゴを探しては収穫する。もうバスの時刻も迫っているので「この大きい粒を 採って終わりとするか」とガードレールを越えて国道に戻ると「落ちた!」と道子。収穫したすべてのムカゴが草むらに散らばってしまう。「あ〜 今日はムカゴの種を まいてようなもんだ」と無収穫でバス停に急ぐ二人。



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雲が雨で満ちると、
それは地上に降り注ぐ。
木が南風や北風で倒されると、
その木は倒れた場所にそのままにある。

【伝道者の書 11−3】
植林地から高谷川の河原を渡り返し
小道を通って北滝橋東端に出る


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