フカンド谷・カヤンド谷〜コウンド谷//北山


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「さーお昼にしよう!」とフカンド谷林道終点で小休止



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2007.12.8 (土) 曇り  哲、道





駅 行き:北大路バス停 8:02(京都バス) − 能見口バス停
駅 帰り:杓子屋バス停 16:12 − 北大路バス停



コース:
能見口バス停〜長戸谷口〜コウンド谷口〜フカンド谷口〜フカンド林道終点〜カヤンド谷遡行〜西の谷から斜面を登る〜テープ群のある広い尾根〜コウンド谷下山口〜谷分岐〜コウンド林道終点〜コウンド谷入口〜長戸谷口〜能見口バス停〜杓子屋バス停

注)
・フカンド谷やカヤンド谷に危険な所はないが尾根や谷に迷い込むと時間を要するので、時間の配分には十分注意してください。

・この付近はバス停から遠いので注意してください。地形図と磁石は必ず携帯してください。




MAP



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 12月上旬にしてはまずまずの天気、北山の深山は北山しぐれに出合うかも知れないが「桑谷山の西尾根を 探索しよう」と出かける。

 広河原のバス、我々が最後の乗客になり能見口バス停で降りる。観光トイレを借り、日の当たる所でゆっくり準備する。心配していた天気も晴れてくれて風もない暖かい朝である。でも「角子橋」で0℃だったので、やはり寒いのであろうか。能見の方へブラブラと歩きだすが、日影は寒いので日の当たる所を歩く二人。「あれは 何や カキ?」と大きな背の高い木の上に何やら実がぶら下がっている。「ナシ?」結局、哲郎が木の下まで行って確認することになる。幸いに一個落ちていて野生のナシの実をGET、持ち帰り味を確認することになる。

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能見の集落に入ると・・・ 能見の集落 左曲するとコウンド谷の入口

 能見の集落に入ると、一番手前の家のおばさんが出てきて「どこへ 行くんかいの〜」「久多から桑谷山へ 行くんや・・・」「きーつけてな〜」と川越しの会話なので簡単に終わってしまう。おばさん以外、誰にも出会わないので、川の中の魚を観察しながら集落を通り抜ける。

 橋を渡ると谷間は狭くなり数軒のログハウス風の家が続くが、珍しくここの住民が道の掃除をしている。再び橋を渡るとコウンド谷の入口、高度計を地形図の・479に合わす。ここからは能見川の上流で、しばらく左右の山すその雑木を楽しむ。道はほぼ東向きで、何度も橋を渡り、幾つもの谷をのぞきこむ。「なかなか 感じがいい道や」と言っていると、前方より車の音がしてきて狭い道なので止まってよけていると、大きなダンプが通り過ぎる。運転手が「まだ 後からくるで・・・気つけて」と。次から次へと大型ダンプが道幅いっぱいに通り抜ける。フロントに「花背第二中・・・」と書いてあるので、小中一貫校の建設用のダンプらしい。しばらくして「またダンプや!」と結局10台ぐらい通って行ったようだ。

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能見川の上流を歩く 橋が見えてきて
フカンド谷への林道分岐に着く
フカンド谷の林道を進む

 左右の谷は植林地だったり、雑木だったりで、どの谷も入っていけそうな感じがする。そのうちに目の前に橋が見えてきて、やっとフカンド谷への林道分岐に着く。ここから久多峠へは急坂を標高差100mは登らねばならず、まずは小休止する。哲郎は地形図を取り出し「今日は天気もいいし まだ11時や」、「桑谷山を止め フカンド谷からカヤンド谷の 探索をしよう」と、あっさりと目的地を変更してしまう。早速フカンド谷の地形図のコピーを取り出し、しげしげと目を通す哲郎、道子は何処でも良さそうで周囲の山々を眺めている。「P951付近に 14時までに着くと 16時のバスに十分 間に合うだろう」「カヤンド谷は滝もなさそうだし 大丈夫だろう」とコースを決め、フカンド谷の林道へ進んで行く。

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周囲の山々を見ながらフカンド谷を歩く 先方に大きな岩に大きな杉の木が
からまっているのが見える

 谷沿いの道はなだらかで、周囲の山々を見ながら快適な歩きが続く。道が大きくカーブしている所に転倒した車があるが「この付近が フカンド山直下だ」と山の様子を伺っても、余りにも近すぎて全く山姿は見えない。、道は北西へと変わり、前方にP897と林道終点への稜線が見えてくる。「フカンド山から P897へ向かい 林道終点へ下りて行く」と考えている哲郎は、P897の山すそを注意深く見ながら歩いて行くが、山すその植林が深くて何も参考にならない。

 先方に大きな岩に大きな杉の木がからまっているのが見え、何だか谷の分岐に着いたように感じた哲郎は、ここがフカンド谷/カヤウンド谷分岐だと思う。大杉の下を通過すると、すぐに左手の谷は分岐し、林道もすぐに終わっている。「あ〜 着いたで!」と少し引き返し、広い林道終点で昼食とする。「左のカヤンド谷へ 行こう!」とオニギリをくわえたまま、哲郎は谷分岐へ行き左俣のカヤンド谷の様子を伺う。二俣の中央の山を見上げていると、上空はいつの間にかどんよりした雲におおわれている。「雨が降りそうや」「早く出かけると するか」と10分で昼食を終え、雨に備えてレインウエアの上着だけを着て出発する。

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目の前の谷を渡たる 左側(右岸)に
作業道らしきものが
すぐの堰堤だけは左岸の斜面を

 目の前の谷を渡り、左俣のカヤンド谷へと進む。左側(右岸)に作業道らしきものがあるので「これは 楽そうや」と歩き出すが、すぐに崩れて谷の中を歩くことになる。古い作業道と谷道と、これを繰り返しどんどん進んで行く。谷は地形図通り、急な所はなく水量も少なく難なく歩ける、すぐの堰堤だけは左岸の斜面を少し上がるが、それ以外危険な所は全くない。途中で雨も降っていないことだし「レインウエアが 暑い」と二人とも上着を脱いで歩くことになる。雑木の葉も冬枯れ状態で、あとは植林地が広がっているだけなので、この谷が美しいのかどうか全く分からない。

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急な所はなく水量も少なく難なく歩ける 目の前の古木に古いテープを見つける
ここで色々と迷ってしまう

 右岸に20mあるだろうか、なめ滝を見つけるが水量も少なく、ただの大きな岩のようにしか見えない、なんて鑑賞をしていると、前を行く道子はず〜と先の方を歩いている。谷が西から北向きに変ると「そうそう 尾根への取付を 探そう」と左の山すそを見ながら歩いて行くが、それらしき所は見つからない。

 H720mを過ぎる頃、左手(右岸)に自然に渡り、目の前の古木に古いテープを見つける。「ここから 斜面を上れ?」と言うのか、「右岸ですよ?」と知らせているのか、ここはH720mで、ちょうど西に伸びる谷があり「この谷を 進むのか?」。色々迷ってしまうが、道子は「カヤンド谷を 詰めて行こう」と言う。直進は宿題として「西に伸びる谷を 進んでみよう」と哲郎。

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谷を詰めて行く 北の斜面ををよじ登る 疎林の斜面に変わり
さらに登りにくくなる

 「谷を詰め 南の斜面に登れば 尾根に出られるだろう」と考えていたが、谷を詰めて行くと、谷が急になり進めそうもないので斜面へ迂回することになる。南の斜面は急なので北の斜面ををよじ登る二人。こちらもどんどん急になり「引き返そうか」と道子。「え〜い こうなっては 尾根まで行こうか」と哲郎。これが間違いで、北へ西へと上って行くが、いっこうに楽にならず、いつまでも続く急斜面、おまけに植林から疎林の斜面に変わりさらに登りにくくなる。

 やっと植林地に出合い、少し登って行くと小広い尾根に出る。「あ〜やれやれ」と疲れ切った二人、時刻を見ると13時30分「16時のバスに 間に合うだろう」とホッとする。さてこの広い尾根、コウンド谷の下山口ではないのに、あちこちにテープがあり気になる二人。「ここから カヤンド谷に降りて行くのやろか」「でも今 変な斜面を登ってきたしな〜」と調査したいところだが、バスの時間が気になるので、このテープ群も宿題となる。哲郎は地形図で現在地を確認すると、我々はこの付近で一番険しくて長い支尾根を登ってきたようだ。

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少し登って行くと
小広い尾根に出る
コウンド谷下山口 急斜面を下りる

 尾根を北のP951へと進むと、再び多くのテープがあるコウンド谷下山口に着く。「13時45分やから バスには 十分間に合う!」と言っても、もう降りはじめている道子。急斜面を下りると、すぐにコウンド谷の小さな分岐に出合い、休む間もなくコウンド谷を下って行く。コウンド谷は小さな谷で少々荒れているが、少し注意すれば難なく下りることができる。

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コウンド谷を下りる 大きな木のある谷分岐に出合う

 目の前に古い作業道後を目にし、ここを下ると大きな木のある谷分岐に出合う。ここから南に谷を行くと、途中から少し離れた作業道を歩き、左手からの谷に出合い、ひと歩きすると林道終点に着く。またまた「あ〜やれやれ」と小休止をとる。ここから能見口バス停までは60分なので、二人とも一安心したのか林道をゆっくり歩き始める。長戸谷口で「そうや 桑谷山西尾根の 下りる所を探しとこ」。入ってすぐの木にテープを見つけ、「ここ なんや」と納得。12月15日の土曜日で最終になる4時のバス、これからは雪も降るしで探索は来春になるだろうな〜。

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作業道を歩く ひと歩きすると林道終点に着く 能見の集落を歩く


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主の木々は満ち足りています。
主の植えたレバノンの杉の木も。

詩篇【 104:16 】
野生のナシは酸っぱいです


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