星峠〜碁石坂〜黒尾山〜周山城址//北山


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長野の集落から、これから登る碁石山が見えている



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2007.2.10 (土) 晴れ  哲、道





駅 行き:JR京都駅7:47 − JR八木駅 8:31着
   JR八木駅 8:36発 − どんどん橋バス停
 
駅 帰り:周山バス停16:20 − JR京都駅



コース:
どんどん橋バス停〜阿祇園寺〜星峠〜細野川〜長野バス停〜(長野峠)〜碁石山頂〜NO.13鉄塔〜碁石坂〜栃本橋〜柏原バス停〜下谷林道〜黒尾山取付〜黒尾山〜林道出合〜登山道出合〜鉄塔〜周山城址〜林道出合〜周山バス停




MAP



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 「碁石坂って どんなとこ?」と歩いてみることにする。ちょっとロングコースだが、星峠から周山までのコースを選択する。JR八木駅から原行きのバスの発着時刻が、8:36に変更されているので、京都駅7:47発で十分間に合うことになる。

 JR八木駅に着くと、バスは停車しているが乗客はいない。結局、乗客二人で出発する。のどかな田園を抜けると、三俣川に沿って崖の上を走り、狭い道を何度もすれ違うダンプにヒヤヒヤするが、運転手は慣れているようだ。越畑口を過ぎると、右手に細長い神吉池が見えてきて、これを過ぎると、もうすぐどんどん橋だ。

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バス停先の星峠取付 星峠で降ろしてもらう 星峠の記念碑

 暖かいバスから降りても「そんなに 寒くない」と上着を脱いだまま、バス停先の星峠取付に向かう。折り返しの細長い坂道を登ろうとすると、軽トラがやってきて止まる。「どこに 行くのですか」「星峠から 長野に抜け 碁石山に登ります」と告げると、その軽トラ、坂を登り切ったところで我々を待っている。再び詳しくコースを尋ねる男性、それに丁寧に答える哲郎、この男性、星峠から長野への道の様子や、星峠のハイカーの様子等を詳しく教えてくれる。結局、軽トラの荷台にお世話になる二人。写真を撮るからと星峠で降ろしてもらい、お礼を言って別れる。

 星峠から長野へ下る道は初めてなので「歩きたかった」と哲郎。だらだらとした林道を黙々と歩いて行くと、坂の途中で先ほどの男性に出会い、山仕事の身支度を終えたようだ。気になっていた星峠の由来を尋ねたが分からないとのこと、再び挨拶をして別れる。「きっと 山が 好きなんや〜 親切やな〜 あの男性!」と哲郎。緩やかな坂を下って行くと、左手に塀の高い工場があり、ここを左手に川沿いに進む。周りは植林地が続き、これがまた長く、春の野草も咲いていないので、だんだんと「足にくる」と道子。

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星峠から長野へ下る林道 塀の高い工場を左手へ 橋を渡ると大神宮社がある

 やっと前方が明るくなり、山間いの道と川が見えてくる。橋を渡ると大神宮社があり、その先にはこれから登る碁石山が見えている。「なんや  低いな〜 あの山」、低山だが500mあるのだが、この長野の集落で標高300mはあるために、より低く感じたのだろう。「さてさて 碁石の取付は?」と左手の山裾を見ながら下長野の集落へ近づいて行く。山裾には獣避けネットが続き「入り口は あるのやろか?」と長野バス停を過ぎ、様子を伺っているとノコノコとおばあさんがやってきたので、碁石の取付を尋ねる。「あのバス停横の 道をネットをくぐって行くと お墓がある」「峠にはお地蔵さんがあり 広い道が続き 何度も行ったことがある」「最近 たくさんの人が やってきて そこらを登って行かはる」と色々と教えてくれる。

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碁石の取付の細い林道へ進入 ネットをくぐって行く 広い道が続くが・・・

 「そうか やっぱりあの道か」と少し引き返し、山に伸びる細い林道へ進入する。ネットをくぐると、すぐにお墓があり、ここを左に折れ谷間を進んで行く。「なんや 広い道が あるやん」と峠まで快適さを予想して登って行くが植林の中へ入ると道が段々狭くなり、細い谷状の道を登って行く。そのうち倒木も増え、迂回しながら登って行くが、とうとう進入をためらうほど、目の前が倒木と雑木で覆われている。「なんや 変や あのおばあさんも こんなとこ 通ったんやろか?」余りにも変と感じた二人は、左手の支尾根に振ってみる。するとすぐに広い道に出合い「何や!どこで間違ったんやろか?」と、この道を登って行く。

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倒木と雑木で覆われている お地蔵さんのある峠に着く 「長野峠」のお地蔵さん

 登り切るとすぐに前方が眩しいほど明るくなり、お地蔵さんのある峠に着く。近くの標識に「宇津坂」「長野峠」と書いてあるが本当のところは分からない。峠から北側の斜面は下まで伐採され、R477と、これから登る黒尾山から周山方面までがよく見え、東方には城丹国境尾根もはっきりと見える。伐採地には稜線に沿ってネットが張ってあるが、その外側を歩き、碁石を目指して歩き出す。少しずつ雑木が現れてきて、ホウバの葉を踏みしめて登って行くと、間もなく山頂に着く。

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伐採地にはネットが 碁石山頂 碁石山頂にある標識

 山頂は小広いが雑木が育って見晴らしはきかない。風もなく暖かいので、ここで昼食でもと思ったが、まだ11時、もう少し進むことにする。山頂から北西に伸びるはっきりした道を進むと、すぐにNO13鉄塔に出合う。「碁石坂は どこや?」と探すと鉄塔をくぐり抜けた所に細い道を見つける。付近に標識やテープがないので、地形図で確認する。「ここだろう!」とこの道を北の方へ進むと、道は支尾根に沿って下って行くが、段々溝状の道に変わる。細い尾根に溝状の道が続き、ちょうど比叡山のキララ坂にようだ。しかし、この溝状の道は長く続き途中から倒木も増え歩きにくくなる。

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NO13鉄塔に出合う 鉄塔をくぐり抜けた所の
碁石坂への細い道
溝状の道は長く続き
途中から倒木も増える

 ハイカーのものか獣のものか、溝状をさけ細い尾根の上にも足跡が続くが、我々は溝状の道の中を歩くことにする。溝状の道はやっと尾根から右の斜面に下るようになり、しばらくして民家の裏へ出る、左へ伸びる道を進むと、すぐに林道に出合う。ここは民家から50m程度林道を進んだ所で、ちょうど「火気に注意」と書かれたリスの丸い標識があるが、栃本から碁石坂に取付場合は分かりにくい。

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すぐに林道に出合う リスの丸い標識 立派な栃本橋を渡たる

 道を栃本橋の方へ進んで行くと、周囲にも結構家があり、お寺や天理教会もある。手前から自民党の宣伝カーがやってきて、参議院選挙の準備だろうかか、通り過ぎて行く。立派な栃本橋を渡っていると、左手に、これまた立派な河川敷公園が見えるので「あそこで 昼食や」と河川敷に降りて行く。ここにはトイレやゲートボール場があり、風は少し冷たいが休憩所で腰を下ろす。川の向こうには、今通って来た碁石坂や碁石の山が見え、伐採された山肌を見ながら、オニギリを食べる。広い河川敷、暖かい日差しを浴びて、ホッコリするところだが、「まだまだ次の山がある」と早々に出発する。

 R477を右にとり、桂川沿いに周山方面へと歩き出す。弓槻橋付近で山を覗いている男性と、数台の軽トラの集団に出会う。「どちらへ」と聞くので、「柏原から 黒尾山へ」と答えると納得したようにうなずく男性、「猟ですか?」と尋ねると「この付近から 追い込む!」と言うので、両者とも安心したかのように別れる。R477が北から東に向きを変える所に柏原のバス停があり、ちょうど、ここに北へ入る下谷林道があり、さっそく進入する。

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立派な河川敷公園 R477を右にとり桂川沿いに 下谷林道があり、さっそく進入

 黒尾山へは栃本の左手の林道からも行くことができるが、今日は新ルートを探索する。下卯川沿いの下谷林道は歩きやすく、快適に歩くことができる。「そろそろ 黒尾山への取付を 見落とさなように」と地形図を片手に歩き始める頃、勾配が少しずつきつくなり、林道も終わりに近づいてきたように感じる。地形図の破線は、黒尾山の一つ手前の支尾根にあり、谷と谷に挟まれている。ここだろうと言う地点に到着するが、取付の道が見つからないので、そのまま少し進んで様子を見ることにする。林道が右にカーブする次の谷に黄色いテープを見つけ「→ 黒尾山」とはっきり書いてある。地形図の道とは違うが、今日はここから黒尾山へ取り付くことにする。

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林道が右にカーブする
次の谷が取付
「→ 黒尾山」の取付 最後は道がなくなってしまう

 少し登ると歩きやすい作業道と変わり、これを進んで行くと、道は斜面を折り返すように尾根道を上っていく。道子は谷に沿って進んで行くので、最後は道がなくなってしまうが、植林地の中を少し登ると黒尾山直下の鞍部に出合う。ここに以前あった黒尾山への案内図を書いたテープが落ちていたので、元の位置にヒモで結んで固定する。

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黒尾山直下の鞍部に出合う 少し左に巻いて西の斜面から 黒尾山山頂

 黒尾山へは真北に直登できるが、我々は少し左に巻いて西の斜面から取り付く。最後の斜面を登り切ると、少しばかりだが開けた黒尾山頂に着く。「あれが 地蔵山や」と前回来た時と同様、南だけが展望できる、下山は山頂を東に進み、左手下に見える林道が北へ向きを変える所で、急斜面を下り林道に降り立つ。初めて歩く時は、ここは注意をしないと通り過ぎてしまいそうだ。

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下山は山頂を東に進む 大きなクマ用のオリ 周山城址への登山道取付

 大きなクマ用のオリの横を通り、突き当たる分岐を右に進むと、すぐに周山城址への登山道取付に出合う。ここを少し登りホウバの落ち葉の広がる丘を通り抜け、あとは植林地の中を東へと尾根を外さないように進んで行く。「あ〜 やっと着いた」と鉄塔の鞍部で一休み。あとは植林地を少し進めば、周山城址の石垣が見えてくる。先ほどから植林地に白いテープが、城址に植林する人、その植林の木に太いテープをする人、どちらもいただけないが、とりあえず目の前の植林地の白いテープを外し、近くの雑木や枯れ木に移しかえる哲郎。難やら興ざめたまま、周山城址に立つ二人。

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所々に台杉が見える 周山城址に立つ二人

 東へ大きなアンテナのある丘を過ぎると、急な危ない階段が続き、道子は「危ない」と植林地を下る。階段を下る哲郎。右手を見ると、「なんや あるやん!」と城址から続いていると思われる楽に歩ける道を見つけ、悔しがる。あとは周山城の標識に従って下って行き、林道から周山バス停へ。「16時前か」と近くの水場を探し、汚れた靴やストックを洗いながら、今日のルートでの新しい出会いを思い出しながら・・・・。バスから見る周山街道、すっかり早春の匂いがするが、横で深い眠りの道子、もう春なのやろか・・・・。

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急な危ない階段が続く 周山城の標識に従い下って行く 登山口へ着く


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その城壁に心を留めよ、
その宮殿を巡り歩け。
後の時代に語り伝えるために 。

詩篇【 48−13 】
オオイヌノフグリ?


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