倉谷林道・衣懸坂〜ダンノ峠/井ノ口山//北山


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倉谷林道は緩やかな林道で、所々の台杉や雑木が目を楽しませてくれる



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2007.12.15 (土) 曇り時々しぐれ  哲、道





駅 行き:北大路駅前バス停 8:02(京都バス) − 下ノ町バス停
駅 帰り:菅原バス停 16:12 − 北大路駅前バス停



コース:
下ノ町バス停〜倉谷林道〜広域林道出合〜右の林道を進む〜片波林道出合(三叉路)尾根横断〜衣懸坂の峠〜P847〜P892〜P850〜ダンノ峠〜谷道〜菅原バス停

注)
・2007.12現在 倉谷林道〜広域林道〜片波林道はつながっています。広域林道工事は衣懸坂からソトバ峠へと進んでいます。

・片波林道分岐から衣懸坂の峠まで、途中で林道を横断するものの、昔の尾根コースを歩くことができます。




MAP



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 12月15日、京都バスの臨時便が今年最後ということで広河原方面に。「今日は 井ノ口山周辺の林道の様子を 確認しよう」と出かける。

 もう12月中旬、「バスは ガラガラやろ」と思っていたが、北大路駅前バス停からバスに乗ると、満席で立っての出発となる。バスが鞍馬温泉を過ぎると「補助席 使ってください」と親切な運転手、「こんなの 初めてや」と二人とも喜ぶ。扶桑橋で−1℃、やはりもう冬なのだろうが、今年の雪は遅れているようだ。

 下ノ町で降り、少し戻り橋を渡りかけると、軽トラがやってきて「井ノ口山かい ここからが一番早く行ける」「ワサ谷 知っているか」とか、色々と話しかけてきた男性は山へと向かったようだ。軽トラの荷台に一個の斧が見えている。橋を渡った所にある小屋の前で、風をよけながら準備する。歩き始めるとそんなに寒くなく、やはり今年は暖冬なのだろうか。

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下ノ町で降り、少し戻り橋を渡る 倉谷林道取付 所々で台杉や雑木を目にする

 この倉谷林道は、斜面をゆっくり登って行く植林地の中の林道だが、所々で台杉や雑木を目にするので心地よく歩ける。山と山の間を抜けると西よりの道に変わり、左手下の谷には雑木が広がる。手入れされた左手の斜面を過ぎると、ヒノキの幼木が続く。幼木といっても、ここ2〜3年で大きく成長して、もうすぐ立派な植林地となるであろう。少し進むと右手上の斜面に雑木が続き枯葉で道が埋まる。

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小野村割岳から
P951付近の山々が
広域林道に出合う 左手の井ノ口山方面の
林道をチェックするが
すぐに行き止まり

 谷の源頭まで来ると道は東よりに変り、左下は谷まで急斜面が続く。この付近から東の桑谷山や小野村割岳からP951付近の山々が見え、それらは昨日の雪だろうか、稜線に近い所は白くなっている。先ほどまで陽射しのあった林道も、どんより曇ってきて雪がちらついてくる。山々を眺めながら登って行き林道が南へ変ると、すぐに広域林道に出合う。積雪はないものの、ここに来る時は、いつも雪の中のような気がする。

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井ノ口山へはここから 平成18年起点 工事が進んでいて、
どんどん歩いていける

 まず、左手の井ノ口山方面の林道をチェックするが、すぐに行き止まりになり数年前と全く変っていない。「右手も 確認しよう」と分岐まで戻り、右手の林道を確認する。すぐの井ノ口山への取付を過ぎ、「この林道 どこまで続いているか 確認しよう」と林道を歩くことにする。広域林道出合から数100mで行き止まっていた林道は、工事が進んでいて、どんどん歩いていける。平成15年終点、平成16年起点、・・・平成18年起点と杭の表示を確認しながら歩く。右下の斜面では重機を使い斜面の工事が進んでいる。「山の中の 大きな林道は 道よりも斜面を造成するのに お金がかかるよな〜」と急斜面の上の林道に苦労しているようだ。

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深見大布施線片波2工区
緑の生活林道建設工事
林道を歩く 右手の細い尾根の取付に
小さな「←衣懸坂」の標識

 杭の表示が平成15年、平成14年・・・と逆に古くなっていくので、哲郎はすぐに「片波林道まで 続いているんや!」と分かる。そのうち見慣れた木組みの斜面を見、右手の細い尾根の取付に小さな「←衣懸坂」の標識を見て、片波林道の三叉路に出合う。「もう つながったんや」と林道三叉路で小休止するが、ここは北風が当たるので、早々に衣懸坂へと林道を歩き始める。この無用と思われる林道だが、周囲の木々が伐採されているので、展望だけは素晴らしい。

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「もう つながったんや」と林道三叉路で 途中で足を止め、南の山々を眺める

 途中で足を止め、南の山々を眺める。左は花背の鉄塔から雲取山〜国体コースの尾根、灰屋〜城丹国境尾根、桟敷ケ岳、後方に愛宕山〜地蔵山。それらが折り重なって素晴らしい光景である。さらに進むと尾根を横断するポイントにくる。以前はここから尾根に取付、衣懸坂へ向かったが林道は先へと伸びている。ここには尾根に取り付く階段が付けてあるので、どうやら片波林道出合から衣懸坂へは、途中で林道を横断するものの昔の尾根コースを楽しめるようだ。

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尾根に取り付く階段が 平成19年度丹波広域基幹林道建設事業
深見大布施線片波1工区

 林道をさらに進んで行くと地面がぬかるんできて歩きにくい。それにダンプが数分おきに往復するので、その度に道路脇に避けなければならない。ダンプの運転手が「この先 行けませんよ!」と言うので、我々は尾根に登ることにする。5分で尾根に乗り北へ進むと、すぐに衣懸坂への下りの植林地となり峠まで下りる。「あちゃ〜」と目下の峠道は林道で寸断されている。ただオリ谷から登ってきて北の尾根へ行く登山道は、かろうじて残っている、と言っても林道から数mなので、工事しだいではどうなることやら。

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地面がぬかるんできて歩きにくい 「あちゃ〜」と目下の衣懸坂の
峠道は林道で寸断されている

 「今日はダンの峠へ 尾根を進もう」と峠を少し登って行き、登りきった所で昼食とする。林道工事は峠からソトバ峠へ向かった所まで進んでいる。今日の調査結果は「倉谷林道から衣懸坂の峠まで つながっている」である。目の前のサルトリイバラの赤い実がきれいなので、ちょっと頂き玄関のリースに添えることにする。昼食後は北への尾根を進み、ダンノ峠に向かう。

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衣懸坂の標識 林道工事は峠からソトバ峠へ向かった所まで進んでいる 昼食後は北への尾根を進む

 先ほどから吹雪いてきた雪、植林の中をただ黙々と歩く。P847を過ぎ尾根分岐を北東にとると、少しずつ雑木が目についてくる。時々風によって雪の固まりが落ちてくるので帽子をかぶる。P892に近づいてくると、登山道も白くなってくる。P892の分岐に着き、「今日は 十分時間がある」とP892へ寄ってみることにする。「きっと いつものピ−クハンターさんの 標識があるかも」と分岐から東へ少し進むと小広いピークに出る。「やっぱり」と二人はいつもの小さな標識を目にする。

 再び分岐に戻り北へと進んで行く。この付近から足元にイワウチワがたくさん続き、何となく春が待ち遠しくなる。P850を過ぎる頃から、遠くでゴロゴロとカミナリの音を聞く。前回もこの付近でカミナリが聞こえたようま気がする。ゆっくり歩いていたが少々早足になる。小さな鞍部からひと登りすると、すぐにダンノ峠への下りとなる。「ゆっくり歩いたが 16時のバスには 時間があり過ぎる」と哲郎は地形図を見ながら、広河原方面への尾根を散策しようと考える。

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P892の標識 P892 ダンノ峠に着く

 ダンノ峠から北の尾根を進み、西に折れる地点から東南東へ伸びる尾根へ下ると簡単に行けそうだが、ダンノ峠を下り谷道/尾根分岐付近から斜面を巻いて行ってみようと考える。下った分岐から左の斜面に取り付くのだが、予想以上に急斜面でなかなか巻いて行けない。這うようにして少ない木を持って、少し登り気味に進んで行く。哲郎はこの地点で「このルート 失敗や」と思ったが、もう少し進んでみることにする。急な斜面は続き、ほぼ水平に進んで行くと木に古いテープを見つける。「こんな ルートあるのかいな〜」と不思議でならない哲郎。(後でよく地形図を見ると、地形図の谷道のルートは、今の谷道/尾根道分岐より30mくらい高い所で分岐していて、最初は斜面の中をジグザグに下っている。この古いテープは昔の谷道のものだろうか?)。

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左の斜面を歩く 予想以上に急斜面 谷道に降り立ち、
「なんだ〜まだこんな所か!」

 地形図では、はっきりしない小さな谷と小さな支尾根のふくらみがあり、水平に歩くと無駄な歩きをしているように感じる。そのうち谷コースから、だいぶ高い所を歩くようになり、相変わらずの急斜面でヤブと植林の中を交互に歩く。もうそろそろ尾根に乗るだろうと進んでみるが、又、次の谷と次の支尾根、「この急斜面は 時間がかかりすぎる」と今日は進行をやめ谷へ下りて行くことにする。植林地の急斜面を下り谷道に降り立ち、「なんだ〜まだこんな所か!」とちょうど谷コースの小さな谷が分岐している地点で小休止とする。

 登山道で10分のところを1時間もウロウロしていたようで、「いい運動になった」と哲郎。谷を下っていくと尾根コースに出合い、ゆっくりと菅原へと歩く。途中から小雨が降り出し、バス停手前の木の下でバスが来るまで雨宿りする。「北山しぐれも 雪にならないし やはり暖冬なんやろか?」。





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主の木々は満ち足りています。
主の植えたレバノンの杉の木も。

詩篇【 104:16 】
下ノ町


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