桑谷山/桑谷山東峰〜寺谷峠//北山


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東峰からの東尾根を楽しむ



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2007.11.17 (土) 晴れ時々曇り  哲、道





駅 行き:北大路バス停 8:02(京都バス 830円) − 大悲山口バス停
   (出町柳7:45発 広河原行)
駅 帰り:大悲山口バス停 16:16 − 北大路バス停



コース:
大悲山口バス停〜桑谷林道分岐〜桑谷山登山口〜鉄塔・813鉄塔〜桑谷山東峰〜鉄塔展望台〜東尾根取付〜大岩〜P790〜P796〜寺谷峠〜寺谷林道出合〜灰ケ谷分岐〜オコ谷分岐〜ナメラ谷出合(峰床山登山道)〜峰定寺〜桑谷分岐〜大悲山口バス停
*桑谷山東峰−(100分)−寺谷峠−(30分)−寺谷林道出合−(90分)−大悲山口


注意)
・桑谷山東峰から寺谷峠への尾根は、杉やヒノキの幼木が邪魔をするが、軽いヤブコ
 ギ程度。登山道はありません。
・P790やP796で直角に曲がるので注意が必要。この尾根、左右の見通しが悪いので地
 形図と磁石を携帯してください。
・寺谷峠から寺谷林道へ降りるには、寺谷峠で南へ伸びる道をとる。この古道は寺谷
 峠に近づくと、ガレ場に接したり道が細くなり危険なので注意して下さい。




MAP



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 秋深し、紅葉のフカンド山にでも行こうかと思っていたが、その手前にある桑谷山、前回宿題を残していたのを思い出し、桑谷山東尾根を探索することになる。前回は寺谷方面から取り付き、寺谷峠への道で時間を費やしたので今回は桑谷山からトライする。

 出町発広河原行きのバスは臨時便が出て、北大路バス停から後のバスに乗り二人とも座れる。今日は天気はいいものの冷え込んできて扶桑橋で3℃、花背を過ぎ小野谷口手前で1℃である。大悲山口バス停で降り、「寒い!」とすぐに歩き出すが、日陰の部分では急いで歩く二人。目の前の山々は紅葉していて、今日は一番きれいな紅葉だが、二人ともサッサと歩いて行く。川の中の魚をのぞきながら歩いて行くと、すぐに桑谷山への分岐に出合い橋を渡り林道へ進入する。

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大悲山口バス停で降りる 桑谷山への分岐に出合う 林道を歩いて行く

 ここを歩くのも数年ぶりで、二人とも記憶は薄く見る風景は新鮮そのものである。「林道のそばに こんな広い谷が あったかな〜」と思い出せない林道であるが、紅葉を楽しみながら歩いて行く。それでも桑谷山への取付だけは覚えていて、右側の斜面を見ながら歩いて行く。何度も橋を渡りながら進んで行き「ここや!」と小さな谷の分岐で止まる。

 小さな谷と入口の岩とたくさんの標識を見て、道子もやっと思い出したようだ。陽だまりに移動してスパッツをつけ、ゆっくり準備する。急登に備え二人ともシャツ1枚になり、岩から取り付いて登って行く。早速の急斜面、大きなモミの木が多いが、急な所には関電の階段があり助かる。昔からあるこの登山道は関電の巡視路だったようだ。尾根には紅葉が少ないが、左右の斜面は綺麗に黄葉している。急斜面で適度に汗をかくので時々飲水の休息をとる。

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桑谷山東峰へ 桑谷山東峰への取付 昔からあるこの登山道は
関電の巡視路だったようだ

 いつもは下山時に利用するこの道、「こんな急登が 続いたかいな〜」。途中で横道があることを覚えている哲郎、早く「横道になれ」と言いつつ標高700mを過ぎる頃、登山道が稜線から少し右にズレてきたので「横道は近い」と思うと、すぐに黄葉が綺麗な横道を通り、鉄塔のある次の尾根へと乗り移る。鉄塔から送電線が片波山から城丹国境尾根へと続いているのが見られ、お茶を飲みながらゆっくりと休息する。

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黄葉が綺麗 鉄塔から送電線が
片波山から城丹国境尾根へと

 登山道へと戻り少し登ると、次の鉄塔(・813)が見えてくる。鉄塔付近は大きく伐採され、送電線直下も伐採のあとが下へと続いている。鉄塔のそばを通り抜けると、細い雑木の中へと入って行き山頂へと登って行く。しばらく登って行くと、上の方が明るくなり桑谷山の東峰に着く。前方北側には、小野村割岳〜P951〜フカンド山周辺の紅葉が目に飛び込んでくる。山頂北側にはネットが張られ、ず〜と西峰の方まで続いている。

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次の鉄塔(・813) 細い雑木の中へと入って行く 桑谷山の東峰に着く

 山頂は日が当たって暖かいと、ここでお昼とする。オニギリを食べながら山々を眺めていると、西峰の方から一人の男性がやってきて、「バスで 一緒でしたね」と声をかけてきて、「展望台へ 行きます」と通り過ぎて行く。「能見口から +15分か」と。能見口から西尾根は取り付いて、桑谷山から東尾根の寺谷峠までを通して歩きたいと思っていた哲郎は「よいデータを得た!」と喜ぶが「あの人は 足が速いのよ」と道子が言う。お昼の終わった二人は東尾根取付にある鉄塔へと歩き出す。すぐに分岐に出合い東尾根取付へと折れる。

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鉄塔下で先ほどの男性が昼食を 北方の展望は素晴らしい

 鉄塔下で先ほどの男性が昼食をとっている。ここから北方の展望は素晴らしく送電線が山を幾つも越え、うねるように続いている。我々は早速東尾根へ進入する。取付にはたくさんのテープがあり、結構この尾根は歩かれているようだ。少し進んで行き、次の鉄塔の下を通り過ぎると踏跡もなくなり、低木をかき分けての歩きとなる。哲郎は地形図と磁石を見ながら進むが、先を行く道子はどんどんと進んで行く。

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東尾根へ進入する 低木をかき分けての歩き 目の前に大岩が現われて

 よく見るとテープのマークがあり、真っ直ぐな所は読図は不要のようだ。最初の大きな下りで南の支尾根からP809へ進入しないよう注意して行くが、テープ頼りの道子はどんどん進んでいる。この尾根には樹木が多く左右の展望がきかないため、現在地を確認するのが難しい。P790までは大体東よりに進むのだが、「何んや 南へ進んでいるで」と道子を止め地形図で確認するが、詳しいルートはハッキリしないのでマークに従って進む。

 小さなピークを越えると、また尾根は東向きになり安心する。そのうち尾根が広くなり何処を下りてよいか分からないが、ここは地形図を見ながらP790手前の鞍部に下りる。目の前に大岩が現われてそれを迂回すると、尾根はさらに広くなる。「この辺りが P790だろう」と南の方へと下って行く。この付近の樹木は紅葉して「きれいだ〜」と、樹木を楽しみながら進んで行く。

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「きれいだ〜」と、樹木を楽しみながら進んで行く 右側に植林と接するように
「この境が 歩き良い」と右端を登って行く

 次の鞍部からP796へと登って行くと、右側に植林と接するように「この境が 歩き良い」と右端を登って行く。この付近は前回さまよったので、迷うことなくP796から植林と雑木の接する東への尾根をとる。まだ十分育っていない植林の中は、おじぎするような姿勢で歩くので疲れる。それでも道子は「少し 伸びたのか 昨年より歩き良い」と言う。途中で2回ほど東の峰床山を望んだだけで難なく寺谷峠に降り立つ。

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東の峰床山を望む 寺谷峠へと 寺谷峠に降り立つ

 ここから寺谷の林道へは、今降りてきた山の斜面に沿うが道が右手にあり、尾根から直角に折れる。峠付近では分かりにくいが、少し進むとはっきりしてくる。植林地の中をジグザグに下りて行く道ははっきりしているが、これが寺谷峠への古道かどうかは分からない。そのうちに道は小さな支尾根に乗り下って行く。途中で右へ入る道もあるが「右にはガレ場があった」と進入を止め、このまま、この支尾根をジグザグに進む。

 林道に近づいてくると、道は急になり時々はっきりしなくなる。途中でガレ場に接して細くなったり、斜面の道が崩れて細くなっているので注意が必要だ。こんな道をジグザグに降りて行くと、最後は寺谷に沿ったほとんど崩れている道を通って寺谷に降り立つ。林道へは少し右に進み、渡渉ポイントがある谷で顔を洗い林道に上がり小休止する。

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「右にはガレ場があった」と進入を止め
このまま、この支尾根をジグザグに進む
渡渉ポイントがある谷で林道に上がる

「13時50分か!」と予想以上に早く着いた二人は黄葉を見ながら、ゆっくりと寺谷林道を歩き始める。林道出合地点は寺谷の上流にあり、ここから灰ケ谷分岐まで、林道は所々崩れ、最近利用されていないようだ。灰ケ谷分岐を過ぎ、次のオコ谷分岐を過ぎると林道も広くなる。寺谷も多くの支流から水を得て流量も多くなるが、谷間広くなり川幅も広がってきて、穏やかな流れになる。堰堤を過ぎ、寺谷の紅葉を楽しみながら歩いて行くと、ナメラ谷の大きな林道に出合う。あとは寺谷川に沿って大悲山口バス停を目指すだけだが、長い林道歩きは「紅葉が きれいだ」と余り気にならない。





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主は季節のために月を造られました。
太陽はその沈む所を知っています。

詩篇【 104:19 】
北山に咲くリンドウ


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