大段谷山//北山


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灰野道の大段谷山分岐でお昼とする



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2007年7月7日 (土)晴れ時々曇り  哲・道





駅 行き:北大路バス停8:02(京都バス)− 広河原バス停
 
駅 帰り:広河原バス停16:00−北大路バス停



コース:
広河原バス停〜オバナ谷〜佐々里峠〜(灰野道)〜小野村割岳分岐〜大段谷山分岐〜大段谷山〜佐々里峠〜(舗装道)〜広河原バス停


MAP




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 梅雨の中の週末、ず〜と「雨」という予報で山行きをあきらめていたが、前日になり予報が「くもり」に変わり、北山へ出かけることになる。「雨が降るかも?」と平坦なコース「まだ行っていない 大段谷山へ行こう」。

 北大路から乗ったバスには「山歩きおばさん隊」のTさんが乗っていて、早速道子は話し出す。「この時分 ササユリが咲いていればよいが」と品谷山へ行くそうだ。花背山の家で学生達が降りると、数名の登山客が残る。車窓から見える民家の前に続くムラサキツユクサがもう咲きそうだ。「先週ナツグミの実を見たので、雲取山への道にあるヤマグワの実はきっと熟しているだろう」とぼんやり外を見ているうちに菅原に着き、品谷山へ行くTさんと数人がバスを降りて行く。そのうちの一人の男性が道子と哲郎に「こんにちは!」と声を掛けながら降りて行く。あっけにとられた二人は「エ〜ッ! だれだったけ?」「比良で出会った人やろか?」・・・いずれにせよokaokaclubの読者であるのだが、思い出せなくてごめんなさい。

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オバナ谷へはスキー場を過ぎ左の地道へ O氏が付けたと言うマークのあるオバナ谷

 終点の広河原で佐々里峠へ向かうチョウの愛好家と供にバスを降り、観光トイレ前でゆっくりと準備する。佐々里峠へはオバナ谷をとるか又は舗装道(車道)を通って行くのだが、久し振りだとオバナ谷から行くことにする。オバナ谷分岐から地道を進んで行くが、前日の雨のせいか地面が緩く草も雨に濡れている。「これは ヒルが心配や」と二人とも急いで歩くことになる。途中、堰堤前で小休止しヒルのチエック、道子のスパッツに小さいのが一匹付いていて早速道子は塩を取り出し退治する。

 そこからしばらく歩くと林道終点に着くが、付近のススキが刈られていて歩きよくなっている。木で補強されたアルミの橋、ちょっとグラグラするが、これを渡り谷の中を歩いて行くのだが、ゆっくりの道子を待っている哲郎の靴に大きなヒルが一匹、「大きいのもいるやん」とヒルを払いのける。今日は水が多いにもかかわらず、谷沿いに歩きよい踏み跡が続きすぐに谷分岐に出合う。ここから佐々里峠まで少し上っていくのだが、小さな滝のそばは崖道となっているので注意が必要だ。ロープのそばに雑木の枝で作りかけの橋があるが「この橋では 危なっかしくて 渡れへんで〜」と見るからに弱そうな橋を二人は眺める。、

 谷が細くなり斜面の道に変るがワラビが道いっぱいに広がり、又ヒルの気配を感じる。「急いで行こう」と道子に言うが、途中でスパッツをチエックするたびにヒルを見つけ払いのける。最後の急斜面を登りきり、佐々里峠の車道に出合う。二人はスパッツを外しヒルのチエック、石室の前で小休止とする。梅雨の合間、さすがに今日は車は止まっておらす、灰野道へ進入するのは我々だけのようで、早速石室の横の登山口から登りだす。

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佐々里峠の石室の横から登る灰野道 樹木が綺麗で歩きやすい灰野道

 すぐに斜面の横道を歩くのだが、大きなブナの木のある灰野道はなだらかで歩きよい。斜面から尾根道に変ると明るくなり、時々遠くの山々が遠望できる。時々日もさすようになり、予想反し心地よい山歩きとなる。灰野道はさすがにハイキングコース、幅の広い道が続く。昨日の雨で軟らかくなった道にはシカの足跡だけが残っている。

 右にホラノ谷支流を幾つも見ながら進んで行くと、小野村割岳への尾根分岐に出合う。分岐の木には赤いペイントで「⇒」マークがあり迷うことなく小野村割岳へ行くことができそうだが、「ペイントのマークは アカン」と哲郎。今日は大段谷山、分岐を見過ごし灰野道を直進する。灰野道はピークの近い所を通る時、溝状の道に変るが、すぐに尾根に戻り明るくなる。この溝状の壁の斜面によく見ると、バイカオウレンが群生している。このバイカオウレンはず〜と続き、「来年のバイカオウレンには ここでよい」と道子。

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平坦で快適な灰野道 いつまでも続く平坦な尾根
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分岐の標識

 快適な道といっても楽ちん過ぎて、哲郎は余り面白くないと高度計と地形図を見ながら、現在地点を確認する訓練を繰り返しながら進む。そのうち目の前に尾根が広がり、灰野道が直角に右に曲がる地点にくる。「ここや!」と、目の前に見覚えのある分岐の標識、ここが大段谷山の取付である。「だが 大段谷山へは ササのヤブが?と思っていたが。目の前にそんなものは見えず、綺麗な尾根が続いている。「お昼やし ここで昼食としよう」とオニギリを食べながら取り付き付近の様子を伺うことにする。分岐の標識には「← 大段谷山/(ハイキング道には不適当)」と書いてあり、二人とも「そうそう 以前から 書いてあった」と思い出す。

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雑木の広がる大段谷山山頂

 地形図では「大段谷山へは このまま尾根を 直進する」とあるので昼食後、早速尾根を進んで行く。取付付近には枯れたササの茎が残っているものの、広くて明るい尾根、薄い踏み跡やテープもあり、多くの人が登っているようだ。ヤマダニを心配していた哲郎も枯れたササを見て「もう ここには いないだろう」と思う。

 樹木も密集してなく歩きよい尾根を進んで行くと、少し登りピークに立つ。ここは大段谷山の一つ手前のピークで、ここから一旦50m位下り又登り返す。「何や もう着いたで」と取付から20分もたたないうちに、平坦な山頂広場の一角に三角点と多くの山名札を見る。樹木が立ち並ぶ、山頂を哲郎は少しブラブラしてみるが。「何もない!」とすぐに引き返すことにする。

 帰りはすぐの登りに少し時間がかかるが、すぐに登り切り、あとは樹木を見ながらのんびりと歩く。幅の広い尾根、哲郎は左右に振って野草を探す。この尾根にはササ(タケ?)が枯れて間もないので、余り野草は見当たらない。帰りもすぐに取付に着き小休止する。往復で40〜50分の散策、余りに快適すぎてあっけない二人。「帰りは 小野村割岳への尾根に 少し入ってみようか?」と言うが「今日は 用事があるので早く帰る」と道子。結局来た道を折り返すことにする。

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左右の谷を覗きながらユックリと歩く 車の音が聞こえてくると佐々里峠に降り立つ

 時間があるので東側の谷間を覗きながら、ゆっくり歩き佐々里峠を目指す。すぐの谷間に水をみつけ、「あれは 灰野谷の源頭だろう」。P840に近づくと少し巻いて行き、小野村割岳取付を通り過ぎると、左手に植林地が見えてくる。ホラノ谷への小さな支尾根を過ぎる頃、ピンクのリボンのマークを見つける。そこには細い作業道が植林地の下の方へと続いているので、どうやらここからホラノ谷へ下りることができそうだ。しかし今日は道子の用事のために、ここの探索もお預けとして、今後の宿題としよう。

 道はP832を巻くように進み、車の音が聞こえてくると佐々里峠に着く。「今度は車道で帰ろう」と朝ヒル退治で疲れたオバナ谷を避け、アスファルトの上をテクテクと広河原に下って行く。「まだまだ 陽射しがきつい」と道子は傘を取り出し、いつもの「日傘や」とゆっくり歩いて行く。





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主は泉を谷に送り、
山々の間を流れさせ、

詩篇【 104:10 】
林道に咲くデワノタツナミソウ。


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