静原〜東俣〜天ケ岳〜寂光院道〜大原//北山


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倒木で荒れてきている東俣川、何故か以前より歩きすい



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2007.2.17 (土) 曇りのち雨  哲、道





駅 行き:北大路バス停7:57(400円) − 静原学校前バス停
駅 帰り:大原バス停 14:00(580円)− JR京都駅





注意:
京都バスは、2月17日(土)からほぼ全線、バスの時刻が改正になりましたので注意して下さい。


コース:
静原学校前バス停〜カリバ谷分岐〜東俣/西俣分岐〜菊の花幼稚園空地〜林道終点〜谷分岐〜がんど小屋〜(岩が増えてくる/5分)〜山小屋〜滝〜大岩〜滝〜最後の谷分岐〜右の谷(倒木で埋まっている)〜(寂光院道への作業道分岐)〜東俣川源流(植林地)〜寂光院道出合〜シャクナゲ尾根分岐〜尾根取付〜岩尾谷分岐〜天ヶ岳/焼杉山/翠黛山/大原分岐〜寂光院〜大原





注意:
天ヶ岳/東俣の上流は谷が荒れています。踏み跡も薄く、左右の山裾か谷の中を歩くことになります。迷うことは有りませんがコースを探しながらの進行となりますので、初心者だけの登山はお止めください。





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 今日は昼から雨ということで、「近くにしよう!」と天ケ岳へ出かける。例年この時期は花背峠〜天ケ岳付近で雪遊びをしているのだが、雪のない今年の異常気象が心配だ。

 北大路バス停へ着くと、もう咲いている紅梅を見ながらのんびりしていると、道子が「変わっている!」と叫ぶ。どうも今日から京都バスの時刻表が変わるようで、4分も早くなった。静原行きは「セーフ!」で一安心だ。「そう言えば ここんとこ このバス停から 乗っていないな〜」。市原を過ぎ川沿いに走るバスから見る山々は、もうすぐ花が咲きそうな早春の感じがする。

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北へ(左へ)伸びる林道へ進入 七彩の風の案内がある 東俣・西俣の分岐は右へ

 バスが静原の集落を抜け広い道路に出ると、すぐに静原学校前に着く。バス停から北へ(左へ)伸びる林道へ進入するが、今日は少々寒く感じるので、すぐに林道を歩き出す。静原川を渡りカリバ谷分岐を過ぎると、右手に京都両洋高校のグランドが見え、施設の畑が続く。幼稚園の畑もあり。「ここの畑は 地主がみな貸しているのやろか?」。七彩の風の施設を過ぎ、高い塀の作業場?を過ぎると、東俣・西俣の分岐に出合う。西俣へ向かえば植林地の中の林道を進み、急坂を登って天ケ岳へ行くことができるが、今日は東俣の谷の遡行を楽しむことにする。

 分岐を右に折れると、すぐに東俣川に出合い、何故か道路が低く川の中を歩くことになる。トレッキングシュースでは濡れてしまいそうだが、登山靴ならシャバシャバと水の中を難なく歩くことができる。右に見える静原キャンプを見ながら川を渡ると、左に折れ川沿いに林道が続く。左手に数件家らしきものや、公園にあるような滑り台があるが、人が住んでいるかどうかは分からない。林道が川から少し離れるようになると、今度は菊の花幼稚園という看板と、それらしき建物がある。ここもイベントに使われているかどうか?、山道には常識では理解できないものがたくさんあり、よく出合うものだ。

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川沿いに林道が続く 林道終点で一休みする 林道終点から丸太の橋を渡る

 この付近から右手の山への植林が広がり、しばらくすると両側が植林で埋まってくる。歩いていてこの付近は「どの辺りやろ」と何度も思うが、2回目ともなると、なかなか地形図に手がいかない。道子が林道には珍しく緑の群生を見つけたので観察する。前回来た時も「これは 何やろう?」と思っていたので、帰って調べるとフッキソウであった。暖冬のせいか、もう先端にツボミを付けもうすぐ咲きそうである。このフッキソウはツゲ科の低木とあるのに、樹木の本になく色々な野草の本に載っているのが不思議だ。いつのまにか川沿いを歩いていて、北の方向への林道は伸びている。川も林道に沿い北へ伸びて何度も小さな堰堤を越えて流れている。

 「やっと着いた」と林道終点で一休みする。ここには「東又川起点」の標識と西方には「スガ谷起点」という標識も目にする。「スガ谷か〜!」と興味があるところだが、今日は予定通り東俣川とする。林道終点から、数本の丸太の橋を渡り、北へと谷に沿って進む。この付近の谷はまだまだ穏やかで、何処を歩いていても進むことができる。先ほどからチラチラと赤や黄色のテープが目に付き、少し進むと取付にあった木板の標識に「東又支 100」とある。これは取付から100m進んだという意味だろうが、たくさんのテープや標識があり、前回来てからの3年間に多くの人が、この谷を楽しんでいるようだ。でも「賑やかだな〜」とあまり目にしないように歩く。谷を何度も渡渉するのだが、数本の丸太の橋が掛けてあり、難なく渡ることができる。「3年前には こんな立派な 丸太の橋はなかったよな〜」。

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標識に「東又支 100」とある 谷の分岐は東俣川の右の谷へ 同志社の「がんど小屋」

 谷は川沿いまで植林が迫っているが、谷間が広いので意外に明るい。「それにしても 倒木が多いな〜」と言うが、不思議に結構歩きやすいのは、この付近はまだまだ山裾の作業道が広いからだろうか?。谷は緩やかに上がっているので水量に大きな変化はないが、谷間は少しずつ狭くなってくる。そのうちに谷の分岐に出合う。この分岐では左の谷の方が水量が少し多いように思われるが、東俣川の右の谷をとる。

 しばらくは平坦な谷が続き、何度も丸太の橋を渡って行くと、目の前に同志社の「がんど小屋」を見る。「がんど小屋」を過ぎると、少しずつ岩が大きくなり、時々川岸にそびえ立つが植林ばかり見てきたので、大きな岩でも目新しく見える。「がんど小屋」から5分もたつと、もう一つの山小屋に出合う。これも石組の上に建つ立派なものだ。山小屋を過ぎると、倒木が益々増え、少々歩きにくくなるが、歩きにくい所には歩行用の丸太が並べてある。谷が歩けなくなると、「谷を歩けない!」と植林地の少し高い所を歩く。

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石組の上に建つ山小屋 倒木が益々増え少々歩きにくい 植林地の少し高い所を歩く

 植林地を下ると、最初にある6m前後の滝に出合う。左の斜面から滝上に上がるので危険はない。滝を過ぎれば谷も段々細くなり、谷沿いの植林地の中を歩くことが多くなり、斜面の倒木が邪魔をする。先を行く道子の前方を尻尾の長い動物が斜面を駆け上がる。「何や!キツネか?」と行っている間に目の前を反対側の斜面に飛んでいく、「ももんが!否、ムササビのようだ」。谷は細くなるが、谷間が広くなったり、大岩が現れたりと、谷の変化が楽しめる。最後にある数mの滝の横を抜けると、谷分岐に突き当たる。細い谷の分岐だが、ここを右にとり、植林地を抜けるとすぐに寂光院道だ。

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最初にある6m前後の滝に出合う 谷間が広くなったり大岩が現れたりと

 ここから右の谷に沿って植林地を登って行くが、以前より倒木が増え作業道も消えているので、谷の中を歩いて登って行く。上に雑木がちらつく頃、作業道のようなものが見える。前回はこの作業道を右にとり寂光院道に出合ったが、今回はこの谷を最後まで詰めてみることにする。

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倒木の多い植林地を詰めて行く 植林地を20分ほど登って行く

 もはや水も無く倒木だけの谷だが、「右の斜面から行くか 左か?」と二人であれこれ思案する。結局、左側の植林地の斜面をとり進んで行くと、古いテープを見つけ嬉しくなる、あとは倒木の多い植林地を詰めて行くと、落ち葉で埋まった作業道を見つけ、これに従って登って行く。植林地を20分も登っただろうか、やっと寂光院道に出合う。ここは天ケ岳山頂取付を少し下った所だが雪は全くなく、時間は丁度12時、「まだ雨は降っていない」とすぐ降る雨を予想して大原に下ることにする。

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やっと寂光院道に出合う シャクナゲ尾根の分岐 ネットも新しい寂光院道

 30分も歩くとシャクナゲ尾根の分岐まで来たので、「お昼にしよう!」とオニギリを食べる。ここまで来ると1時間で寂光院へ下ることができるが、「雨が心配だ!」と早々に発つことにする。雑木の心地良い寂光院道を下り、右手の景色から登ってきた東俣は「どの辺りやろか」と想像しながら進み、焼杉山分岐を下り林道に降り立つと、待っていたかのように雨が降り出してくる。傘を取り出し「もってくれて ありがとう!」と感謝・感謝で大原バス停へ向かう二人。



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雲が雨で満ちると、
それは地上に降り注ぐ。
木が南風や北風で倒されると、
その木は倒れた場所にそのままにある

伝道者の書【 11−3 】
このフッキソウはツゲ科の低木とある


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