廃村八丁(四郎五郎峠〜北の支尾根〜P866)//北山


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谷沿いの冬枯れの木立を楽しむ



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2008.11.29 (土) 晴れのち雹雨・曇り  哲、道



駅 行き:北大路バス停 8:02 − 菅原バス停
駅 帰り:広河原バス停 17:00 − 北大路バス停


コース:
菅原バス停〜ホトケ谷〜ホトケ谷尾根コース〜ダンノ峠〜同志社自然環境研究室〜刑部谷コースへ〜刑部滝左岸急斜面〜刑部滝下〜ハシゴ場〜四郎五郎峠出合〜廃村八丁〜四郎五郎峠分岐〜四郎五郎峠〜北の支尾根(okaokaclubは炭買い道と呼ぶことに)〜品谷山/佐々里峠稜線出合〜P866〜ダンノ峠分岐〜佐々里峠手前の支尾根急降下〜オバナ谷分岐〜広河原バス停



注意:
◆増水時、廃村八丁への刑部谷コースは渡渉が難しくなるので、四郎五郎峠コースを利用して下さい。




MAP



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 地下鉄を降り北大路駅前バス停へ向かうと、ナッチョへ行くと言うJOEさん、やって来た広河原行きのバスで、広河原のホラノ谷を探索すると言うIkomochiさんに出会い、久し振りだと山談義が始まる。何故かバスは一杯で後から乗った三人は、しばらく立つことになる。学生達が花背山の家で降り、やっと座れ「あ〜やれやれ」。団体さんは井ノ口山へ行くのか、原地中ノ町で「ここで降りる?」「次の次の バス停や!」とか言っているので、運転手さんに他の乗客皆で、ナベ谷峠への入口で止めるように言う。でもひょっとしたら、「杓子屋」から登る予定だったかも知れず、「お節介やった」と哲郎。

 菅原で一人の男性とともに降り、彼は軽く準備してホトケ谷道へ消えて行く。京都では「今日は快晴」という天気だったが、花背を過ぎる頃から、山々にガスが立ち込め心配していたものの、どうやら回復してきたようだ。橋の上での準備も終わり、ゆっくり谷に沿って歩き始める。分岐を右に取り、ホトケ谷に沿って歩くが、日陰に入るとやはり冷えこんでくるので、温まるまで急ぎ足となる。

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菅原 分岐は尾根コースヘ いつも静かなダンノ峠

 尾根コース/谷コース分岐で、尾根コースを取り、急坂を登って行く。見る間に右下の谷コースは離れて行き、はるか下の方に見ることになる。でも今日は冷えこんでいる為か汗をかかない。尾根を登り切り、しばらくはイワウチワのなだらかな尾根を歩き、右からの谷コースに出合うとダンノ峠への登りが始まる。標高差70mの登りも終え、今日は快適に峠に立つ。「いつも 静かな峠や」と小休止した後、ダンノ峠を下って行く。

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雑木の中の小さな流れに沿って歩く 同志社自然環境研究室に着く

 すぐに冬枯れの雑木の中、小さな流れが現われて来て、それに沿って歩く。静寂の中、「ここは いつ来ても 心地よい」と満足の哲郎。この細い流れもいつもより少し水量が多いので、八丁への谷、今日は「渡渉 大丈夫かな」と心配する。ず〜と冬枯れの自然林が続き、流れも少し大きくなる頃、同志社自然環境研究室に着く。「今日は帰りに 四郎五郎峠からの尾根を 探索するので 滝コースにしよう」と分岐を左に取り、斜面の細い道を進む。

 斜面の道はほぼ水平だが、谷がどんどん下に遠ざかって行く。シャクナゲの支尾根に着き、いつもは奈良谷へ降りて行くのだが、『洛西オヤジ』だったか?、「この尾根を直進するのも 面白いとか言っていたような気がする」と細い尾根を進むことになる。シャクナゲの細い尾根を進むと刑部谷の横に来て、急斜面の下りとなる。いきなりのロープ場、急斜面というより直下降のような所だ。朝の雨で濡れた木の根が滑り、ロープがあっても下りにくい。いつものように「あーだ こーだ」と道子に言う哲郎。結局時間がかかってしまい、近道とはならないようだ。

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滝コースにしようと分岐を左へ シャクナゲの支尾根を進む ロープがあっても下りにくい

 やっと降り立った滝下の谷で手を荒い、刑部谷を下り始める。「遅くなった」と道子は急いで先を進むが、渡渉地点に来ると、渡れる所を探すことになる。先を行く道子が止まっている、いつものハシゴが今日は特に滑るようだ。ゆっくり降りて振り返ると、ここの滝もいつもより勢いが良い。嫌なハシゴも過ぎたので再び道子は先を歩く。

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やっと降り立った滝下の谷で 今日は特にハシゴが滑るようだ

 何度も渡渉するが、今日は革靴でないと無理のようだ。道子はおかまいなく、ジャブジャブと渡る。やがて川幅が広がり流れが緩やかに鳴ると、やっとまわりの冬枯れの木々を楽しみながら歩くことができる。そのうち四郎五郎谷に出合い、八丁へと急ぐ。八丁手前にある古い木橋は中央で折れていて、長い年月を感じる。渡渉は少し先のロープが張ってある地点が渡りやすく、ここでも道子はジャブジャブと渡る。

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道子はおかまいなく、ジャブジャブと渡る 廃村八丁に着く

 「少々 予定より遅れた」と急ぎ廃村八丁に着くと、先行した男性が昼食中で、お湯を沸かしラーメンの準備をしている。オニギリを10分で食べ終え、「ダンノ峠から 佐々里峠へ向かいます」と言う彼を後にして、すぐに出発する。再び八丁川を上って行き、すぐの四郎五郎谷と刑部谷の分岐に来ると、カップルに出会う。「八丁手前の ロープ渡渉が 渡れなくて 引き返して来ました」と言っている。女性の足元を見ると、登山靴ではなさそうなので、彼らが行こうとしていた刑部谷、「そっちは本流で 今日は増水しているので 無理や」と哲郎。そうこうしているうちに、八丁で昼食をとっていた男性がやってきて話に加わったので、我々は先を進むことにする。

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大木のある分岐を右へ 四郎五郎峠の取付に着く

 彼らが言っていたように、四郎五郎谷も水量が少し多くて、登山靴でないと無理のようだ。何度も渡渉し、大木のある分岐を右へ取ると、すぐに四郎五郎峠の取付に着く。この峠道、すぐに登れそうだが、標高差100mあるので以外に時間がかかる。それでも15分で登り終え、峠で休息しながら、これから登る尾根の取付を探す。Oさんが付けたのだろうか、「佐々里峠 →」の標識を見つけ、早速進入する。

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四郎五郎峠へ 四郎五郎峠にある「佐々里峠 →」の標識

 この支尾根に道も踏跡もないが、雑木が少なく難なく歩ける。それに狭い尾根が続いているので迷う心配はなさそうだ。四郎五郎峠から品谷山の稜線まで、標高差150mの登りなので、急坂もなく気持ちよく歩ける。と思っていたら、急に「ザーー」と雨が降ってきて、慌てて木陰でレインウエアを用意する。音の割りに雨量が少ないので、よく見るとアラレのようだ。「あ〜あ せっかくの探索が!」と面白さも半分になってしまう。

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急坂もなく気持ちよく歩ける ここは風化木のあるピークである

 もう、そろそろという頃、左手からの尾根に出合い、「稜線に着いた!」と思ったら、これは稜線の手前にあるもう一本の支尾根で、「まぎらわしい」とマークを補充する。ここから、ほぼ水平な尾根を北へ進んで行くと、品谷山から佐々里峠への稜線に出合い、ちょうど、ここは風化木のあるピークである。稜線を右に取ると、すぐにP866に着き、少し北寄りの尾根を進むと、ダンノ峠分岐まですぐである。どうやら雨も上がったようで、「佐々里峠から ゆっくりと帰るか」と分岐を左に取り、佐々里峠への尾根を下って行く。

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風化木にある標識 P866 ダンノ峠分岐にある
「← 佐々里峠」の標識

 快適な尾根歩き、左下に舗装道が見えてくると佐々里峠も近い。標高750m弱の小ピークに立ち、「今日は この支尾根を 降りてみよう!」と小ピークから南東にある支尾根を降りることにする。「20分下れば オバナ谷の分岐だ」と降りて行くが、最後は急斜面となり、眼下に見える谷まで降りるのに、時間がかかってしまう。それに、左にそれると滝のある崖付近に出るので、結局、このコースはお勧めできない。オバナ谷で顔を洗い「もう15時や!」とオバナ谷を急いで下って行く二人である。

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標高750m弱の
小ピークからオバナ谷へ
最後は急斜面となり
オバナ谷へ降り立つ


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一つの川が、
この園を潤すため、
エデンから出ており、
そこから分かれて、
四つの源となっていた。

創世記 【 2−10 】
滝はいつもより勢いが良い


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