才谷〜佐々里峠/広河原//北山


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少し色づいてきた尾根道を快適に歩く



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2008.10.25 (土) 晴れ  哲、道



駅 行き:北大路バス停 8:02(7:45 出町柳発)− 広河原バス停
駅 帰り:広河原バス停 16:00 − 北大路駅前バス停


コース:
広河原バス停〜桃ノ木小屋〜ホラノ谷/サエ谷分岐〜才谷林道終点〜次の谷を北へ〜尾根出合〜ネジリキ谷への尾根分岐〜トチノキ鞍部〜大杉分岐〜P832〜P840〜灰野道出合〜佐々里峠〜オバナ谷〜広河原バス停



注意:
◆佐々里峠から小野村割岳への尾根は踏跡が薄く、特に落葉時や積雪時は踏跡が見えないので注意してください。北や南の尾根に迷いやすいので、地形図や磁石を必ず用意してください。
◆迷いやすいので、初心者だけで行かないようお願いします。




MAP



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 早秋の広河原に出かける。北大路バス停から広河原行のバスに乗ると予想以上の乗客で、二人とも立ったままの出発となる。「途中から 座れるやろ」と思っていた哲郎、目の前に座っている登山客が広げている地図のルートを見ると、「小野村割岳や!」「20名程度のこのグループは 終点まで乗るやろから 残り十数名の学生達に期待しよう」と言うことになる。

 しかし花背山の家を過ぎても、花背交流の森を過ぎても降りる気配のない学生達、「あ〜 芦生か!」。「変わりましょうか」と一人の男性、哲郎がしんどそうに見えたのだろう声を掛けてくれる。1時間も立ちっぱなしで腰が痛くなってきた哲郎は、道子そっちのけで「ありがとうございます」と座ることにする。

 広河原に着きゾロゾロと降りる。20名足らずのグループと10数名の学生さんと、数名のグループと我々と、結局「峠下バス停」で降りた男性以外の登山客は、皆広河原下車となる。「あ〜 疲れた」と庄兵衛さんのおかみにコーヒーを入れてもらい、一休みすることにする。目の前に見える観光トイレ、次から次へと列をなし、我々が出発するまで40分間フル稼働である。

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バスからの登山客で賑わう広河原 我々はネジリキ谷を進むことにする

 団体さんも学生さんも佐々里峠に向かったので、我々はネジリキ谷を進むことにする。川沿いの道をのんびりと心地よく歩く。桃ノ木谷分岐で左に取り、ネジリキ谷沿いを進む。いつも帰りに利用しているこの道、ゆっくりと登って行くのもいいもんだ。ホラノ谷とサエ谷の分岐に着き小休止する。「ここもゆっくりしていれば 静かなとこや」と今日は右に登って行く才谷林道へ取る。

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桃木小屋分岐を左へ 分岐を右の才谷林道へ 倒木はここだけのようだ

 すぐに数本の倒木が行く手をさえぎり、先が思いやられるが倒木はここだけのようだ。谷よりは随分と高い所を歩くようになり、先方の見通しが良くなる。斜面の木々は紅葉が始まり、これを楽しみながら進む。哲郎は地形図を取り出し、サエ谷が分岐している所を確認しながら歩く。谷と谷の間の支尾根は、どうやら最後が急勾配でエスケープルートには向いていないようだ。

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先方の見通しが良くなる才谷林道 林道終点に着き小休止

 林道終点に着き小休止しながら、左手の斜面を見入る。「ここを登って行っても 結局ネジリキ谷への尾根に出るだけや」と我々はサエ谷に沿った植林地を歩き始める。倒木が邪魔をするが、難なく歩くことが出来る。植林地を抜けると、すぐに左手から落ちてくる谷に出合う。谷の向こうの尾根が、今日登る目的の尾根のようだ。「どうしよう?」と二人は何処から取り付くか付近を注視する。直接雑木の尾根に取り付いてもよさそうだが、何処も急勾配だ。道子がこの小さな支尾根沿いに赤いテープを見つけ、結局この谷を上ることにする。

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植林地を歩き始める 左手から落ちてくる谷に出合う 結局この谷を上ることにする

 谷を少し上がると左岸に谷沿いに続く歩きやすい道?を見つける。「これが古道だろか?」とどんどん進んで行くと、標高650mで目の前に大きな岩を見て突き当たる。ここで道はなくなり左手の斜面に続く溝のような所を登って行く。しばらく登って「もう 登れない!」と言う所で、斜面を巻いて支尾根の中央部分へと進む。急勾配だが赤いテープを再び見て、「赤いテープ、 ここを登ったのか。」木々をつかみながら登って行き、やっと小野村割岳への尾根道に出合う。

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「これが古道だろか?」 「もう 登れない!」と言う所で

 ほぼ予定通りの所に出てきたが、「あの古道の続きが あるのか?ないのか?」と気にはなるところだ。佐々里峠へ向かって尾根道を歩き始めると、所々で「きれいや!」と黄葉を目にする。今まで杉のヤセ尾根を登ってきたので、雑木は全てきれいに見えてくる。ネジリキ谷への支尾根があるピークまで来て昼食とする。ここまでに朝一緒だったグループに出会わなかったので、彼らは足が速くP911の方へ進んでいるようだ。昼食後はいつものようにトチノキの鞍部を通り、穴の空いた杉の横を通り首吊り尾根分岐に着く。「今日は少々 時間があるか」と佐々里峠へ向かうことにし尾根を西に取る。

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佐々里峠へ向かって尾根道を歩き始める トチノキの鞍部を通り

 鞍部から一つ南の尾根に乗り換えると灰野道はもうすぐだ。もうすぐと言っても、小さなピークを何度も越えるので、なかなか尾根に出ない。時間だけが過ぎているようで、前を歩く道子に「はよ〜せ〜」と哲郎、あまりに言うので「口が悪い!」と、とうとう怒ってしまう道子。

 やっと灰野道に出て、きれいな紅葉を見ながら佐々里峠に急ぐ。佐々里峠から久し振りにオバナ谷へ下る。相変わらずベニバナボロギクやシダが茂っているものの、もう秋、くっきりと踏跡が見えて歩き良い。小さな滝横の急斜面の下り、Oさんが造った橋を見るが、まだ建設途中なので「これでは 恐くて通れない!」と道子。それでも狭い脇の道を歩く時、橋があると下が見えないので「安心感がある」と喜ぶ道子。

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灰野道にでて紅葉を見ながら佐々里峠に急ぐ 佐々里峠に下る
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「これでは 恐くて通れない!」と道子

 谷分岐から林道までは谷の中を歩くが、久し振りなので谷の様子が少し変わっている。ススキの中、林道を抜け、スキー場手前のオバナ谷で後始末をして、庄兵衛さんに寄ってみると、朝一緒だったグループがすでにバス停に並んでいるのが見える。「なんて 足の速い連中や!」とびっくりし、下ノ町から広河原までやって来たようで、尾根を走るように歩く彼らの様子が想像できる。実際に横で「早かったな〜 ついて行くの 必死やったわ〜」と言いながらコーヒを飲んでいる女性たち。

 座席の少ないバスの座席数を数え「21や」と哲郎。登山グループ17名+青年2名+我々2名=21名でちょうど全員座れ「ありがとうございます」。途中のバス停でたくさんの客を乗せ、久し振りに満員で花背峠を越える。市内は車も渋滞し「もう秋やな〜。」



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私たちの家の梁は杉の木、
そのたるきは糸杉です。

雅歌【 1−17 】
ススキを抜けると広河原


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