サエ谷〜東谷乗越〜南尾根/小野村割岳//北山


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サエ谷の2番目の支流を最後まで上り東谷乗越を目指す



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2008.12.06 (土) 晴れ  哲、道



駅 行き:北大路バス停 8:03 − 広河原バス停
駅 帰り:広河原バス停 16:00 − 北大路バス停


コース:
広河原バス停〜桃ノ木小屋〜サエ谷/ホラノ谷分岐〜才谷林道終点〜林道から2番目の支流〜谷遡行〜佐々里〜小野村割岳の尾根出合〜南尾根取付〜P781手前のピーク〜P711手前を右折〜ネット〜広河原バス停



注意:
◆サエ谷上流は道がありません。また南尾根も薄い踏跡程度の尾根です。初心者だけで行かないようにして下さい。

◆佐々里峠〜小野村割岳の尾根は、北へ迷いやすいので注意が必要です。こちらも初心者だけで行かないようお願いします。




MAP



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 「来週で 京都バス広河原線の 臨時便がなくなる」と今日は広河原へ出かける。京都は快晴であったが、花背峠で−3℃、広河原方面が時雨れていないか心配である。さすがに登山客は少なく、峠下バス停で数人が降り、後は皆、広河原で降りる。バス停近くで「寒い」と言いつつ準備をしていると、他の乗客は佐々里峠へと消えて行く。畑にいた庄兵衛さんの奥さんに「また 帰りに寄りますからね」と手を振っている道子。

 準備も終わると、今日はサエ谷を上るので、右の谷に沿って歩き出す。すぐの林道は日が当たっているにも関わらず、水溜りには氷が張っている。久し振りに氷を見る哲郎、足でバリバリと音を楽しむ。植林地に入ると日が陰り、一段と寒くなる。桃ノ木小屋に着き、左手のネジリキ谷沿いの林道へ取る。ほとんどが日陰の林道、日の当たる所で、ゆっくり休息する。

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桃ノ木小屋、左手のネジリキ谷沿いの林道へ ホラノ谷/サエ谷の分岐は右の才谷林道へ

 すぐにホラノ谷/サエ谷の分岐に着き、右の才谷林道へ取る。林道はすぐに登り出し、見る間にサエ谷から離れ高い所を歩くことになる。たくさんあった倒木も折れて、以前より歩きよくなってきている。崖の上を削って造った林道だから、ここは日がよく当たる。紅葉も終わり見るものも余りないが、頭を垂れたマムシグサと、紫の実が美しいムラサキシキブが目を楽しませてくれる。

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日がよく当たる林道は暖かい 林道終点に着く

 遠くに佐々里峠から小野村割岳への尾根が見えてくると、林道終点は近い。道子は「靴の紐が ゆるい」と何度も立ち止まるので、日の当たる所で小休止とする。林道終点に着き、早速サエ谷沿いの植林地へ進入する。倒木を避けながら進んで行くと、すぐに左手からの支尾根に出合う。この支流沿いには道があり、前回(2008.10)に探索した所である。今日は林道終点から2番目の支流を上り、東谷乗越を目指す予定なので、先を進むことにする。

 この谷分岐を過ぎると、植林地の中、谷沿いに踏跡のような道が続く。広い道のような所を進んで行くと、すぐに2番目の支流に出合う。5年前に、ここから尾根に取付き、東谷乗越を目指したので、ちょっと斜面を登って確認する哲郎だが、過去の記憶がよみがえって来ない。道子はこの支尾根の様子を伺っている。結論として「この支流は 問題なさそうだ」と早速支流を北へと歩き始める。この支流を詰めて行くと、最後に何処に出合うか分かっているので興味は半減だが、小さな谷と言えど、初めての谷を上るのは楽しいもんだ。

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サエ谷沿いの植林地、倒木を避けながら進む 2番目の支流を北へ(左へ)と歩き始める

 所々で岩肌が見えるが全く問題なく歩ける。水の流れが悪い所では薄氷が張り、谷に倒れ込んでいる大木からはツララが垂れている。先ほどからチラチラと雪が舞い、「大降りに ならなければよいが」。標高750m手前で枯れ谷に変わるが、水のない谷を歩き続けると谷の分岐に出合う。分岐と言っても右の谷は、ただ石がゴロゴロしているだけだが、どちらを進んでも残り標高差100m足らずなので、「今日は 本流を詰めてみよう!」と凹状の枯れ谷を上がって行く。

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所々で岩肌が見えるが全く問題なく歩ける 水のない谷を歩き続ける
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ここで谷分岐に出合うが本流を詰めてみる 佐々里峠〜小野村割岳への稜線に出合う

 前方が明るくなると「予定通りや」と佐々里峠〜小野村割岳への稜線の凹だ所に出合う。ここは前回(2008.10)に尾根を登って稜線に出合ったポイントから20〜30m下った所である。「さあ お昼にしよか」とP911の方へ少し進み、日が当たった暖かそうな所、ちょうど哲郎の言う「エイリアン」の大木のそばで腰を下ろす。日が当たって暖かいと言っても、じっとしていると冷え込んでくる。10分で食べ終え「今日は南尾根から 広河原バス停へ行こう」とバイケイソウの鞍部に向かって歩き始める。

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「エイリアン」の大木のそばで腰を下ろす バイケイソウの鞍部を抜け南尾根の取付に

 杉の葉がキラキラと美しく、ちょっと触って見る哲郎、それは水滴ではなく、氷の塊である。ワラビ群生地からバイケイソウの鞍部を抜け南尾根の取付に立つ。周囲は冬枯れの木が多く、いつもより見通しが良い。早速、南尾根へと進入する。始めは心地よい尾根歩きが続くが、所々で軽い低木の杉のヤブコギがある。この軽いヤブコギがいつ来ても新鮮さを保っているのだろう。勾配も緩やかな下り、疲れを感じさせないが、左右の支尾根に入らないよう、注意が必要だ。(磁石が必要)

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南尾根はいつ来ても新鮮 P781と南尾根の分岐のピークにある標識

 この尾根、晩秋ともなると落葉が深く小枝や古木に「当たり歩きにくい」と哲郎。先ほどから何度もよろけていた哲郎は、トゲトゲのある古木につまづいて、こけてしまい、久し振りに薬のお世話になる。「足を上げて 歩かないからよ」と言う道子も、斜面で木の根に乗り2度滑りこける。やっと大木の横を通り鞍部に降りて行く。ここから西向きに登って行き、小さなピークから一登りすると、P781と南尾根の分岐のピークに着く。

 小休止後、南の尾根を下って行く。この付近は尾根が広がっているので注意しながら進み、南の尾根に乗る。標高750m〜700m付近は杉のヤブが続くが700mになると、スッキリとした木立の中を歩く。標高700mのピークを下ると、その鞍部の左側にはヌタ場なのか水溜りがあり、その横に台杉が立っている。ここから南のP711へ向かわず、南西方向に歩いて行くと、自然に広河原への支尾根に乗る。先を行く道子は、ドンドン谷の方へ近づいているので、尾根に戻るように言う。

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尾根をはずさないように ネットに沿って支尾根を下って行く

 支尾根と言っても幅広く、2回鞍部をまたぐが、何となく歩いていると、左手の谷へ進んでしまうので、ここも注意が必要である。(左手の谷を下って行くと、尾花町への林道に出合う)少し登って行くと、ピーク付近から右手に植林用のネットが続く、前回来た時もネットに沿って歩いたことを思い出し、ネットに沿って支尾根を下って行く。ネットの外は雑木の尾根で、こんな所でも哲郎はつまづいてこけてしまう。ネットが終わり目の前に植林地が見えてくると、再び登りとなる。前回は巻いていたが、小さなピークなので登って行く。

 ピークを過ぎると尾根は南と西へ分かれるが、西へ進むようにOさんの標識が地面に置いてある。途中の斜面に集落用のアンテナがあり、そのケーブルに沿って下りて行く。下に道路が見えて来ると最後の急坂、ゆっくり下りて行くと、ちょうど良い時間にバス停裏のお墓に下りてくる。

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下に道路が見えて来ると最後の急坂 バス停裏のお墓に下りてくる

 バス発車まで、庄兵衛さんでゆっくりするのだが、「朝のバスで 一緒だったという人は 14時のバスで帰りました」と奥さん。朝我々と出会っていたんで「お店を 開けといてくれたのやろ」と道子。

 16時のバスに乗ると、朝一緒だった一人の女性、大きなザックを持っていたが、これはクリスマス用のお花の材料を入れる為だと言っている。この女性、美山の方で若い女性相手にお花の教室を開いているそうだ。そう言えば、車でバス停まで送ってきた女性は若く、「こんな美人は 広河原にはいない」と哲郎。バスはゆっくりと走り出す。車内も冷えて寒いが、「外は もっと寒いだろうな〜」とゆっくりと外を眺める。民家の軒先に雪避けの板が張られ、「もう 冬やな〜」。



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一つの川が、
この園を潤すため、
エデンから出ており、
そこから分かれて、
四つの源となっていた。

創世記【 2−10 】
朝の広河原


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