大尾山/北在地〜伊香立峠〜音無の滝//北山


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P630手前の鞍部 京都側の雑木は心地よい



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2008.8.15 (金) 晴れ  哲、道





駅 行き:JR京都駅7:54−JR堅田駅バス停8:45細川行き
   −(近若バス)− 北在地バス停
駅 帰り:大原バス停14:30 − 地下鉄国際会館前
   − JR京都駅



コース:
北在地バス停〜バス停南の道を西へ入る〜真野川を渡り山すその林道を西へ〜S字カーブ〜林道分岐を右〜伊香立峠(西から尾根へ取り付く)〜P503水準点〜林道最接近〜P630〜南庄分岐〜送電線鉄塔〜大尾山〜三の滝〜音無の滝〜三千院〜大原バス停





MAP



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 奥比叡の伊香立峠、いつもJR堅田から比良山系へ向かう途中、バスが伊香立の集落を通るとき、「あの西に見えるのが伊香立峠」と思っていたが、今日は伊香立から伊香立峠を目指すことにする。地形図によるとバス停付近にはたくさんの道があるが、広い道を西にとると一本道になり伊香立峠まで簡単に行けそうである。

 JR堅田駅発細川行きのバス、乗客は水遊びの女性グループと登山客2名と先週に続き寂しい。真野川の橋の手前にある「北在地」バス停で降り、「朝から暑い!」と橋の傍にある桜の木の下で準備する。バス停は集落から少し離れているが、バス停すぐ南にあり、昨日ネットで確認した散髪屋を見る。そこから西に伸びる広い道があるので、その道を進む。

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真野川の橋の手前にバス停がある バス停南に散髪屋があり、西へ伸びる広い道へ

 広い道は新しい道であろう、集落から少し離れていて、民家は少なく広い倉庫のような建物があり、こんな所には決まって犬が居て朝からうるさく吠える。道が北寄りに変わり地道を横切ると道は狭くなり、真っ直ぐ進み真野川の橋を渡ると山すそに出合う。道はここから山裾に沿って西へ向く。コマツナギやアキノタムラソウがたくさん咲く道端に「奥比叡山風致地区」の木柱が立っている。

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散髪屋前で西の道へ 広い道を西へ 真っ直ぐ橋を渡り山裾へ

 道の南側には田畑が広がり蒼々としているが、田園の中の道、影になるものが何もなく日差しがきつい。道子はこれを予期していたかのように完全防備、哲郎はいつもの半袖で日差しを受ける。田の畦にキツネノカミソリを見つけるが、ケモノ避け電線で覆われているので近づけない。北側の斜面のヤブには、所々ツリガネニンジンが伸びきって咲いている。

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山裾に突き当たり西へ 畦に咲くキツネノカミソリ 水道施設から右へS字カーブ

 真野川が傍に近づいてきて田畑がなくなると、前方に水道施設が見えてきて、ここから右に大きく曲がり再び左に曲がる(S字カーブ)。この付近でたくさんのムカゴの花を見て「たくさん、あるある」と喜んでしまう道子だが、はたして秋にここまでムカゴを採り来るかどうか疑問だ?。左手に堰堤を見て山あいを進んで行くと谷間はどんどん狭くなっていく。

 左手にフェンスがあり「ここだろう」という分岐に着き地形図で確認する。左のフェンスは水道施設用のもので、伊香立峠へはこの分岐を右にとる。少し進むと舗装道も終わり暗い植林地の中へ入って行くので、二人はここでスパッツを付ける。この林道は南へ向き、しばらくは谷を挟んで先ほど歩いていた林道と平行に進む。林道が次の谷に突き当たると西に向き、左手に谷を見ながら歩いて行き、谷が終わる頃、伊香立峠の取付に着く。

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左にフェンスがある林道分岐を右へとる 谷が終わる頃伊香立峠取付に着く

 峠付近は日が当たっているので草やササが茂り、それをかき分けて峠に向かう。すぐに峠に着くが、峠と言っても両側が切り立っていて情緒も何もない所なので、すぐに南の尾根に取り付くため峠の西側(京都側)に進む。休もうとする道子に「ここはアカン」と哲郎、靴にヒルがくっ付いていて道子が虫よけスプレーで落とす。「先に尾根に乗ろう」と登って行くと、すぐにしっかりした道に出合い南へ歩き出す。

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林道から伊香立峠へ 伊香立峠に着く 水準点が消えるわけはない

 大尾山で681mなので、ここから200m余りの登りになるが、尾根が長く続くので楽なコースである。ただ途中に何度も小さいアップダウンがあるので暑い夏はこたえる。しばらく歩いて少し登ると支尾根の分岐に出合う。「この先に水準点がある」と注意して歩く。見つからない哲郎は少し引き返して探していると、先を行く道子が「ここや〜」と一声。水準点が消えるわけはなく、分岐からすぐだろうと思っていた哲郎、随分と離れていて「哲郎の記憶も たいしたことはない」と思ってしまう。

 すぐに尾根が二分し、同じような感じで下っているが、ここは右手の尾根をとり南へ向かう。小さな鞍部から少し登って行くと、植林地の端を歩くのだが、右の京都側には緑の雑木が続く。小笹の感じの良い植林地を抜け、ツバキが茂る道を通り越し、次のピークまで50mの登りとなる。ピークから少し下ると、左下に林道が見えてくる。ここは林道が最接近する所で、「ちょっと早いが お昼にしよう」と涼しそうな所を探すが、適当な場所がなく林道に降りて行き、「ここが涼しい」と林道で食べることにする。

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小笹の感じの良い植林地を抜ける 「ここが涼しい」と林道で食べることにする

 ここは林道がカーブしていて、大きく広がっているため風通しがよい。影になるようなものはないが。今は影より風の方が涼しく感じる。昼食後は尾根に戻り、これからP630まで80mの登りとなる。しかし途中に小ピークがあり助かる。右手には綺麗な雑木が続き、特にP630手前の鞍部付近から京都側に見る雑木は、手入れがされているのかのように美しい。P630を登り切ると、目の前が明るくなりネットが張ってあり「京都大原ゴルフ場」の標識を見る。

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京都側に見る雑木は美しい 目の前が明るくなりネットが
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「危険」の赤い旗 「P630」の山札 「南庄」分岐

 ここを左に少し進むと, 昔からある「危険」の赤い旗の横に「P630」の山札を見る。「ここまで来ると もう少しや」と右側にあるネット沿いに歩いて行く。すぐの「南庄」分岐を通り越し、送電線の鉄塔へと登り始める。ネット沿いは「日が当たるな〜」と少し急ぎ足になる。鉄塔を過ぎ少し登って行くと、大尾山山頂に着く。

 雑木が伸びて展望は琵琶湖方面に少しだけである。風もなく虫がうるさいので飲水後すぐに、大原に向かって西の尾根を下り始める。尾根が西から南へ変わると、どんどん下りだし一気に谷まで降りて行く。出合った谷はまだまだ水が少なく、もう少し先まで進むことにする。ここでいいだろうと渡渉地点で足を止め、顔を洗い身体を拭くことにする。久し振りの川迫谷は昔のままのようだ。

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大尾山山頂に着く 西の尾根を下り始める 三ノ滝ハシゴ場のロープ

 谷が急になる三ノ滝付近のハシゴ場にはロープが付けてあり、安全に降りることができる。この付近から道は不鮮明でほとんど谷の中を歩くことが多い。右に左に何度も渡渉を繰り返し下りて行く。途中で谷から離れ、斜面の高い所を歩くロープ場、難なく歩けるが注意が必要だ。谷も広くなり、ナメ滝状になった所が多くなる。この谷、野草も多く楽しめるのだが、今は秋の花のツボミを見る。やっと滝上のクサリ場に来て慎重に進む。クサリ場を過ぎ、左の滝を見ながら下りて行くと、音無ノ滝の広場に着く。

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道は不鮮明でほとんど谷の中を歩くことが多い 早速、滝下の降り顔や身体を洗う

 早速、滝下の降り顔や身体を洗うが、ここの水は冷たくなくあまり「気持いい」とは言えない。それでも十分時間をかけて涼をとり、やっとさっぱりする。ここには観光客が次から次へとやってくるが、皆さん汗などかいていなく、ここはきっと涼しいのだろう。「もういいだろう」とゆっくり三千院に向かって歩き出す。

 滝から離れると「3℃は 上がっただろう」と再び暑い中を歩いていると、三千院の手前で「Ikomochiさん!」と道子。ぼんやり歩いていた哲郎も、やっと気付き三人で話しこむ。「何で こんな所で」と思ってしまうが、Ikomochiさんとは、いつも予想外の所で出会うのが不思議だ。

 「話こんでいたら 遅くなる」と彼女と別れ、大原バス停へ向かう。真夏の暑い中、予想外に観光客は多く、バスが発車するたびに20〜30人乗って行き、立つ人もいる。「皆さん 京都見物ありがとうございます」。



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あなたは、地を訪れ、水を注ぎ、
これを大いに豊かにされます。
神の川は水で満ちています。

詩編【 65−9 】
コマツナギ


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