天ケ岳/西俣〜ショウブ谷〜中尾根//北山


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正面に金毘羅山が見える静原学校前で降り
左手の北に伸びる天ケ岳登山道(古道)へ



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2008.9.6 (土) 晴れ時々曇り・小雨  哲、道



駅 行き:北大路バス停 7:57(400円) − 静原学校前バス停
   (京都バス 出町柳 7:45発「静原行」)
駅 帰り:大原バス停 14:50 − 地下鉄国際会館前
   − JR京都駅


コース:
静原学校前バス停〜東俣・西俣分岐(・250)〜林道終点(・299)〜ログハウス〜ショウブ谷分岐〜中尾根の鞍部〜P654〜西俣コース出合〜鞍部〜鞍馬コース出合〜天ケ岳〜寂光院道出合〜シャクナゲ尾根分岐(・604)〜尾根取付〜岩尾谷/焼杉山/大原分岐〜寂光院道出合〜天ヶ岳/焼杉山/翠黛山/大原分岐〜寂光院〜大原



(ポイント)
◆東俣・西俣の中央にある中尾根へは、西俣から・279の林道分岐を右(東)へ取り、林道終点から、左手のシダの斜面の取り付きやすい所から進入し、左寄りに谷を詰めて行くと鞍部に出合う。後は右に取り尾根を登って行く。




MAP



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 まだまだ天候不順が続き「昼から雨が 降ります」という予報、毎日のように各地でゲリラ豪雨が降っているので、比良や北山の奥山はあきらめ、近郊の山、天ケ岳に出かける。

 朝起きると、「今日は 雨降るんやろか」と思うほどいい天気だが、予定通り天ケ岳に出かける。北大路バス停前でバスを待っていても、広河原行きのバスに乗る登山客はいないようだ。広河原行きの前にやって来る静原行きのバスに乗り、のんびりと車窓から街の風景を楽しむ。

 雨が続いているのに静かな賀茂川、サギが石の上でゆっくりと獲物を待つ。バスは市原駅前を過ぎ、右へ折れ静原川沿いの道を走る。静原の集落が近づいて来ると、バスは広い道を離れ狭い集落の中の道をゆっくり走る。集落を抜けると、広い道に出てすぐの静原学校前で降りる。

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この標識に従い左へ 左手は山の斜面、
右手は静原川沿いに畑
実を付けたカヤの木

 バス停横に北への林道があり、これが天ケ岳への古道(昔の登山道)である。まだ朝早いが、目の前の田んぼでは稲の刈り入れが始まる。日差しがきつく「暑いな〜」と少し進んた川端の家の影で準備する。小休止後、林道を北へと歩き出すが、この林道いつものように車が多いので要注意。左手は山の斜面、右手は静原川沿いに畑が続き、暑い日差しは続く。道端に咲くセンニンソウを見ていると、その横にたくさんの実を付けたカヤの木と、それにからまるムカゴ「えっ! もうできているんや!」と手を伸ばす。「そう言えば ここにはムカゴとミョウガが あったっけ」と昔を思い出す。

 やっと標高・250m地点の林道分岐に着く。西俣は左へ取るのだが、右手すぐにある静原川で涼をとることにする。林道の上をまたぐように流れる川、その中をトラックがやって来て通り過ぎる。分岐に戻り左手に取ると、すぐに静原川の西俣沿いを歩くことになり、当分の間日差しが続く。この川沿いにミョウガがあるのだが、少し川へ降りた所に続いているので、二人ともそこまで降りて探す気にはならなく、上からのぞき、先客の踏跡を見て「もう ないな〜」とあきらめる。川沿いの道端には、アキノラムラソウが続くが、この時期「フシグロセンノウが 咲いていても おかしくない林道なのに」と思いながら歩いて行く。

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林道分岐(・250)左手に取る フシグロセンノウ 林道分岐(・279)は
谷沿いを真っ直ぐに

 日当たりのよい林道も終わり、橋を渡ると植林地の道に変わる。橋を渡った所で、植林地の中に二輪だけ、フシグロセンノウを見つける。谷を見て歩いていると、すぐに林道分岐(・279)に出合う。ここは谷沿いの真っ直ぐの道を取る。以前は暗かった植林地も間伐が進み、明るい林に変わりつつある。

 再び橋を渡ると、右手の広場に白いキノコ群を見る。近づいて観察すると、最初はタマゴのようなロウソクを立てたような白いキノコだが、時間がたてば段々黒くなっていくようだ、黒くなった傘の部分をよく見ると、黒くペースト状に溶け出して、下に垂れているではないか!。「これは猛毒や!」と触らなかったが、帰って調べてみると、ササクレヒトヨタケで食べられるようで、これまたビックリする。再び橋を渡り、ログハウス風の家の横を過ぎると、目的とする林道分岐はすぐである。

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ササクレヒトヨタケ ログハウス風の家の横を過ぎる

 林道分岐に着き、右(東)に取る。足元には「ショウブ谷 起点」とあるので、この小さな谷はショウブ谷と呼ぶようだ。林道の両端に今満開のマツカゼソウが続く。途中で左右の林道を横切るが、真っ直ぐに進んで行くと、すぐに林道終点に着く。林道終点から左奥にある尾根の鞍部へ行くのであるが、林道終点付近は深いシダにおおわれている。右手に上って行く踏跡を見つけるが、「遠回りになる」と前回下りて来た左の斜面から取り付くことにする。林道終点から10mぐらい戻り、シダの斜面を巻くように上って行くと、何のことはないすぐにシダは終わり、歩き良い植林地に変わる。

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林道分岐に着き、右(東)に取る ショウブ谷起点 林道終点に着く
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歩き良い植林地に変わる ショウブ谷終点 左(北)の尾根を登り始める
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中尾根にある標識

 谷を詰めながら少し登って行くと、すぐの鞍部に着き、ここから左(北)の尾根を登り始める。数10m植林地の端を歩くと、後は雑木の中を歩く。もともと西俣コースは「最後の急斜面の 登りがいやだ」と、このコースを選定したが、予想以上に急な登りが続く。それでも木をつかむような所もなく、無言で登って行く。尾根から少しはずれ、左手に有刺鉄線がある植林地の端を登って行くと、標高600m付近でなだらかなになり、テープ群のある右の尾根の中央へと入る。逆方向で下る場合は間違いそうだが、間違って直進しても東俣の林道終点に降りて行くし、このテープ群、大丈夫だろうと思うが、道子がマークを追加する。

 尾根を登って行くとP654に着く。ここにも西への支尾根が分岐しているので要注意。P654からなだらかな細い尾根が続く。小さなピークから植林地の中へと下り、すぐに登り返す。しばらくは尾根の東側を歩いて行き、700m付近から再び右手に広がる植林地の端を歩く。もうすでにはっきりとした踏跡があり、尾根道は雑木の中へと続く。支尾根の分岐に出合うと、直角に右に曲がって行き、しばらく雑木の尾根を歩いて行くと、テープ群の所で西俣コースの道に出合い、尾根から少しはずれ、左(西)の谷沿いの斜面を歩く。

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有刺鉄線がある植林地の端を 登りが続く 西俣コースの道に出合い

 「もうここまでくると 天ケ岳は近い」と出合った鞍部で小休止する。鞍部からはしっかりした道を少し登って行くと、すぐに鞍馬からの登山道に出合い、右に折れ山頂に向かう。何やら後ろで「「ワイワイ ガヤガヤ」と賑やかな団体さんが迫ってくる。すぐに山頂に着き、団体さんが来る前にと石に腰掛け昼食とする。すぐにやって来た団体さん、20人程度で残暑厳しい中、ご苦労さんです。彼らも山頂でお弁当を広げ、ここで楽しく賑やかな昼食が始まる。10分で昼食を終え、「今日は 岩尾谷から 小出石へ行こう」と皆をあとに出発する。

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鞍馬からの道に出合う 天ケ岳 山頂 寂光院道に出合う

 寂光院道に出合い、右の大原方面へと歩きだすと、ポツリポツリと小雨が降ってくる。「予想通りか」「本降りにならないうちに 大原へ行こう」とあっさりと岩尾谷をあきらめ、この寂光院道を大原へ向かうことにする。今朝も降っていたのか、岩道はツルツルしているので、慎重に降りて行と足元にミヤマママコナの群生を見る。シャクナゲ尾根分岐を過ぎ、岩尾谷入口を過ぎる頃、上空はどんよりと雲っているものの、雨も上がったようだが、今日は早々に大原へ降りることにする。右手に広がる植林地にはネットが続き興ざめる。古い伐採地は草木が育ち見晴らしは悪くなってきているが、タケニグサが茂る新しい伐採地から静原方面を眺める。

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寂光院道は快適なユリ道が続く 寂光院は三千院に比べ地味な観光地

 翠黛山/焼杉山分岐に着き、小休止とする。小雨もほぼ上がり、寂光院への道を降り始める。標高差150m位の急な下りで、疲れている時は「長い」と感じるところだが、今日は疲れていないのか、あっと言う間に下の林道に降りてしまう。林道沿いにある谷は水が少ないので、顔や頭は寂光院のトイレで洗うことにして、ゆっくり林道を歩いて行く。

 寂光院は三千院に比べると地味な観光地で観光客もチラホラだが、毎年少しずつ増えてきているように思う。暑いと思ったら雨はとっくに上がり日が差している。大原バス停まで、まだ少しあり二人はのんびりと大原の里を楽しみながら歩く。道子は「ユックリ寝たい」と京都駅行きのバスを希望するが、「今日は、お花でも買って帰ろう」と哲郎、結局国際会館行きのバスに乗る。



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私たちの家の梁は杉の木、
そのたるきは糸杉です。


雅歌【 1−17 】
登山道に咲くミヤマママコナ


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