朝日峰(小野下ノ町〜松尾峠)//北山


雑木の急斜面を登り朝日峰取付道を目指す



2009.1.24 (土) 曇り時々晴れ  哲、道





行き:JR京都駅(JRバス周山行)8:10 − 小野郷バス停
帰り:山城高雄バス停(JRバス)14:33 − JR京都駅



コース:
小野下ノ町バス停〜水谷林道入口〜梅谷林道分岐〜林道分岐/谷分岐(京都府立大学演習林標識)〜作業道分岐〜ヤブコギ〜朝日峰取付道〜朝日峰〜林道出合〜松尾峠〜松尾地蔵〜林道ゲート〜登山道分岐〜谷山林道出合(6号橋)〜清滝川出合〜高雄バス停










 昨夜、飲み会で遅くなった哲郎、今日もまた「近場にしよう」と朝日峰に出かける。朝日峰へは色々なルートがあるが、小野下ノ町からのokaokaclub散策コースとする。

 「朝日峰へは小野下ノ町で降りるのだが、小野郷まで行って、パトカーの横で準備しよう」と京都駅8:10発のJRバスに乗る。元々少ない乗客だったが、立命館大学を過ぎると数人の乗客となる。バスが高雄への坂を登り始める頃から、雪が舞ってくる。小野郷バス停で降り、若いおまわりさんに「トイレ 借ります!」と挨拶をする。パトカーの横は雪や風を避けることができ、寒い冬には助かる。道子が彼に今日のルートを告げ出発する。

右に折れ水谷林道へ 水谷林道 水谷林道にある標柱

 裏道を通り、郵便局前の小野下ノ町バス停を過ぎると、すぐに右に折れ川を渡る舗装道へ進入する。すぐに水谷林道入口があり、そこに一人の男性がいて挨拶をする。少したつと林道からも、一人やって来て・・・。「そうか いつもの朝のトレイニングか」と、この林道で小野郷の人々が健康の為、水谷川沿いの林道を歩いていたことを思い出す。雪は降っているようで、降っていないようで「これなら 大雪にならないだろう」と歩き始める。水谷川沿いの林道はなだらかで、とても歩き良い道だ。左右は植林地以外何もないが、年々成長する植林や伐採されていく木々以外、古い標識など昔のままのようだ。

 目の前が少し明るくなり、谷分岐にある林道分岐地点に来る。右に取ると、田尻峠や朝日峰を北から取り付くルートへ行けるが、今日は左(南)の梅谷林道へ進入する。ここから梅ノ木谷に沿って、しばらくなだらかな林道を南へ歩いて行く。いきなり右手への林道分岐を目にする。この林道も朝日峰の北側へと伸びていて、朝日峰へと行けるだろうが、今日の目標は「朝日峰への 取付道に出合う」であり、本道を直進(南下)する。ここから左手に分岐する道が多くあるが、いずれも取らず谷沿いを進む。

梅谷林道の標識 すぐの分岐は直進 本道を直進(南下)する

 最初のチェックポイントは、標高430m付近にある地形図の分岐地点である。「あれ〜」と分岐の手前右手に道が出来ていて、その入口に「京都府立大学梅ケ畑演習林」の木柱の標識を見る。「どうしよう」と考えていても分からないので、その道に侵入してみると何のことはない、すぐに建設中の府大の作業小屋があり、その先で旧道と合流している。「な〜んだ」と言いつつ周辺の様子を伺う。予定していた古い道を見つけ、この分岐点を右(南西)に取る。

京都府立大学
梅ケ畑演習林
の木柱
すぐに建設中の府大の作業小屋が 建設中の府大の作業小屋があり
その先で旧道と合流している
予定していた古い道を見つけ
この分岐点を右(南西)に取る

 もうここまで来ると植林地の中の作業道は昔のままで、見覚えのある木橋と崩れかけた小屋に出合う。「今日は木の橋も凍っていないな」と言いつつ慎重に渡る。そんな中、植林地の中で分岐に出合う。右に取れば植林地を詰め、少しのヤブコギで最後は朝日峰への取付道に出合うし、左に取れば、少し登って峰山への林道に出合う。「今日は右だ」と植林地の中を歩き始める。

予定していた古い道を見つけ
この分岐点を右(南西)に取る
見覚えのある木橋と崩れかけた小屋に出合う

 小さな谷沿い道、左手に雑木が続いていたが、それも終わり植林地の中、道も狭くなり谷を何度も渡る。谷には丸木が数本渡してあるが、「雪が積もって 歩けない」と谷を渡る。そのうち植林地の奥が明るくなり、雑木の斜面が見えてくる。小さな谷は急に険しくなり、前回は谷を詰める途中で左手の斜面へ移ったことを思い出した哲郎は、最初から斜面を登り始める。左手の谷のような木もない斜面を這って登っていたが、もう登れないと右手の雑木の斜面へと移る。遅れる道子に「なんだかんだ」とうるさい哲郎、急斜面の木々をつかんでジグザグに登って行く。「いつもより時間が かかっているようだ」と哲郎、「ササが枯れて 持つとこがないからよ」と道子。

植林地の中の分岐を右へ そのうち植林地の奥が明るくなり
斜面を這って登っていたが 急斜面の木の根っこで一休みの道子

 途中で斜面を横切る緑色のリボン、「これ ハイカーのものやろか?」と二人とも不思議でならない。やっと朝日峰への取付道に出て小休止。「いつもより 10分送れたのは ササが枯れたせいやろか」と山頂へと歩き始める。朝からの雪も大雪にならず、積雪2〜3cm、ちょうど12時に山頂に着き、風の当たらない東斜面で昼食とする。目の前にソヨゴの実とアセビ、それに咲き始めているシキビの花を見ながら、今日は20分の昼食休憩だと、ゆっくりする。昼食後はちょうど木立を切り開いた所から、東方の比叡山と大文字山を眺め下山を始める。

やっと朝日峰への取付道に出て ちょうど12時に朝日峰山頂に着き

 林道までの取付道、樹木の中の小径は心地よい。途中で昔登って来た時に付けたマークを見つけ、今日登って来たポイントは、ここより20m南である。すぐに林道に降り立ち右(南)へ取る。前方に愛宕山頂を見ながら、右にカーブすると、すぐに廃村田尻からの道に出合うと松尾峠に着く。「今日は松尾峠の お地蔵さんから 谷山林道へ降りよう」と少し先の分岐を左(南)に取ると、すぐにお地蔵さんに出合う。

 この道は行き止まりの林道だが、少し先のゲートに数人のグループを見つける。彼らはここで昼食をとっていたのか、休息していたのか、とどまっていたようだ。挨拶をして通り過ぎようとすると、「写真 お願いします」と呼び止められる。その中の一人の男性から「okaokaさんですね」「道子さんですか」・・・と、彼はよくメールを頂いているNさんであり、二人はびっくり。どうやら、何処へ行っても道子だけは有名なようだ。我々は先に出発し、ゲートの先、すぐの所にある左へ下りて行く登山道へ入る。細い道だがよく手入れされ歩きよい。

谷山林道へは松尾峠のお地蔵さんを下りていき
ゲートすぐの所にある左へ下りて行く登山道へ
立派なゲートが出来た谷山林道に降り立つ

 東方の山々を眺めながら下って行くと、伐採地に出合うが、ここだけはイバラが多いので注意しながら歩く。一ケ所崩れた所は注意が必要だが、歩き良い道に変わりはない。植林地に入り下り始めると、道幅も広くなり、登山道から作業道に変わる。ここもゆるやかにジグザグに下るので、快適な歩きが続く。下方から谷の音が聞こえて来ると、谷山林道が見えて来て、しばらく下ると立派なゲートが出来た谷山林道に降り立つ。6号橋に林道終点まで2.4kmとあり、「積雪もないし 早く帰れるやろ」と林道をゆっくりと歩き出す。

 ひっそりとした林道、出会う車も人もなく、ただ黙々と歩くだけだ。いつもならお土産になるワサビやフキノトウもなく「今日のコース 1ケ月早過ぎた!」と哲郎。清滝川に出合い、山城高雄バス停に向かうが、観光客もほとんどなく、今日は静かな高雄である。






あなたは地のすべての境を定め、
夏と冬とを造られました。

詩篇 【 74:17 】
朝日峰から大文字山を望む