八丁谷古道(八瀬秋元町〜根本中堂)/比叡山//北山


西塔からの長い石段「山よりキツイ!」と道子



2009.12.19 (土) 晴れ 哲、道





行き:JR京都駅バス停 8:15(京都バス大原行)
   − ふるさと前バス停
帰り:延暦寺(ケーブル)− 坂本=JR坂本駅 14:15
   − JR京都駅



コース:
ふるさと前バス停〜八瀬天満宮社〜古道取付(八丁坂)〜八丁谷出合〜お地蔵さん〜古道A取付〜青竜寺取付道出合〜奥比叡ドライブウェイ出合(トレイル【11-1】)〜トンネル(【10-2】)〜釈迦堂〜ドライブウェイ横断橋〜根本中堂〜延暦寺ケーブ駅〜JR坂本駅










 

 「今日は夕方から コンサートに行かなくては」と近場に出かけることに、「そうそう 八丁谷に古道の探索にでも」と比叡山へ行くことにする。

 京都駅8時過ぎの大原行のバスに乗る。紅葉シーズンも終わり、ゆっくりと座っての出発となる。四条通りも河原町通りも、閑散としていて人通りはない。ふるさと前バス停で降り、八瀬天満宮社の参道に入るが、日が短いため、参道に十分日が当たらず、風も冷たく「準備は 何処で」と言いつつ、結局、神社まで行ってトイレを借り、階段横で準備する。

八瀬天満宮社の階段を上がる 近所の人が神社内で手を動かしている

 今日は大掃除とあって朝早くから、近所の人が神社内で手を動かしている。ドラム缶に落ち葉を入れ燃やしているので、温まっていると一人の男性がやって来て「谷は 荒れているよ でもお地蔵さんまで 上から参っているので 歩けるでしょう」と教えてくれる。谷の様子は十分知っている哲郎だが、お礼を言って登山口に向かう。

 「上からお地蔵さんを お参りするとは 松尾坂からやろか」と哲郎。神社の端の建物に沿って進むと。山すその斜面を巻いて行く道に乗る。作業道のようだが、すぐに左下からくる溝に出合い、道もしっかりしてくる。この溝が昔は古道だったのに違いない。

神社の端の建物に沿って進む 道もしっかりしてくる

 倒れた青いネットの横を通り過ぎると、山すそに伸びる道はさらに広くなり、古道という感じがしてくる。小さな谷に出合い、これを過ぎ、少し右に折れると、左下から谷の音が聞こえてくる。途中で数mメートル道が崩れているが、そこを過ぎると、道は東向きから南へ変わり、八丁谷に沿ってくる。

お地蔵さんの所まで来て小休止する 古道Aの取付は目の前にあり
八丁谷の渡れそうな所を渡る

 谷からず〜と高い所を歩いていた道も、段々谷が近づいてくると、しだいに谷間も広くなってくる。道子に『古道@』の取付を教え、その先すぐの所にあるお地蔵さんの所まで来て小休止する。「え〜と どこやろか?」と哲郎は、小さな谷の支流に沿う『古道A』の取付を探すが「支流も 古道の取付も よく分からない」と谷に近づいて確認する。

支流沿いに伸びる道を歩き始める 道はすぐに谷で崩れているが
すぐその先で道は続いている

 古道の取付は目の前にあり、八丁谷の渡れそうな所を渡って、支流沿いに伸びる道を歩き始める。しっかりした道はすぐに谷で崩れているが、すぐその先で道は続いている。少し登った所で、道は右に折れ尾根を登って行く。「谷沿いにも 進めそうだ」と、その先を確認するが、「よく分からない」と言うことで、今日はこの支尾根を上がって行く道を探索することにする。

少し登った所で
道は右に折れ尾根を登って行く ⇒
古道と言う感じのする苔むした道

 斜面を登って行くと、しばらく平坦な道を南へと進む。古道と言う感じのする苔むした道はすぐに終わり、支尾根の先端に来たのだろう、左に折れ斜面を登って行くようになる。道は溝状になり、尾根をクネクネと登って行く。溝に倒木が多くなり歩きにくくなってきたので、溝を抜け溝の横を歩くことにする。

 標高440m付近まで来ると、右下に谷を見て歩くようになるが、道は決して谷に下りることはなく、尾根を登って行く。標高470m付近で左下からの道に出合い、「この道が古道かも?」と哲郎はザックを置き「ちょっと調査だ」と下りてみるが、50mも下った所で怪しくなり、すぐに道子の待つ分岐まで引き返す。「どうも古道では なさそうだ」と再び溝に沿って斜面を登り始める。

溝に倒木が多くなり歩きにくくなってきた 再び溝に沿って斜面を登り始める

 標高520m付近で南方が開け明るくなり、深い溝も終わり歩きやすくなる。今まで尾根の南側を登ってきたが、ここから北側を登ることになる。そのうちに杉の植林地の中に入り、道は薄くなり細くなる。標高580m付近から斜面を巻いていた道は直登に変わり、足元もスギの落葉で埋まっている。「ちょっと分かりにくいな〜」と登って行くと、すぐに道は北東に変わり、道も広くはっきりしてきて、緩やかに登って行く。「地形図を見て もうすぐ道に 出合うだろう」と言うものの、中々出合わない。前方に電柱を見て、やっと青竜寺への取付道に出合う。

深い溝も終わり歩きやすくなる 道は北東に変わり、道も広くはっきりしてきて
緩やかに登って行く

 ちょうど、ここは「青竜寺21」の電柱のそばである。小休止後、根本中堂方面へ歩き始めると、すぐにお地蔵さんが並び、その横に上へ登って行く細い道を見る。この道を歩くのは10年ぶりなので、「様子が分からない」と地形図を見ながら、広い道を歩くことにする。

ここは「青竜寺21」の電柱のそばである 根本中堂方面へ歩き始めると
すぐにお地蔵さんが並び

 しばらくして道は大きくUターンして北へと進んで行く。少しずつ上がって行くこの車道は、しばらくして支尾根の先端を回るように南へと変わる。遠くに水井山と横高山が見えてきて・・・、地形図の車道と大きく異なるので、頭が混乱する哲郎。そのうちに奥比叡ドライブウェイに突き当たる手前でトレイル道に出合う(北山トレイル【11-1】)。

 分からないままトレイル道を歩いて行くと、ドライブウェイに沿って歩くようになり、記憶も段々よみがえり、トンネルを抜け、西堂への道を歩く所で、再び地形図を確認する。どうやら青竜寺への取付道は、地形図の道の途中からコースが変更されているようだ。トレイル【10-2】を過ぎトンネルを抜けると、寺の建物が点在し、延暦寺の境内を歩いている感じがするが、標識が示す隣の寺まで距離がkmで表示され、さすが延暦寺「広いな〜」と二人は、スケールの大きさを改めて認識する。

奥比叡ドライブウェイに突き当たる手前で
トレイル道に出合う【11-1】
【10-2】を過ぎトンネルを抜ける

 西塔から長い石の階段を登り、やっとドライブウェイの陸橋を渡る。比叡山系の尾根歩きは、さすがに二人とも「寒い」と言うことになり、「お昼は 根本中堂にある 鶴喜そばで暖ったまろう」と先を急ぐ。先日、大比叡から下山した阿弥陀堂まで来ると、寒い中、観光客が目についてくる。そんなことお構いなく、休憩所内にある鶴喜そば屋さんへ飛び込む。

西塔の釈迦堂から長い石段を登り やっとドライブウェイの陸橋を渡る

 二人とも暖かい「比叡山そば」を注文し、「おいしい!」と言いつつ暖まる。一緒に持参したおにぎりも食べて、もうお腹がいっぱい。食後の運動もしたいところだが、時間も時間、久し振りにケーブルのお世話になり下山する。








私の歩みは、
あなたの道を堅く守り、
私の足はよろけませんでした。

詩篇 【 17−5 】
久し振りにケーブルのお世話になり