氷室(足ヶ谷〜京見峠)//北山


稲刈りも終わり、氷室の集落はヒッソリとしている



2009年9月26日 (土)晴れ  哲・道


行き:JR京都駅バス停 8:10(JRバス)− 杉坂口バス停
釈迦谷口バス停 15:54− 北大路バスターミナル



コース:
杉坂口バス停〜真弓/鷹峯分岐〜足ヶ谷取付〜林道終点〜ハイキング道出合〜林道終点〜氷室〜長坂峠〜京見峠〜京見峠茶家〜旧道分岐点のガードの切れ目からハイキング道へ〜林道終点〜秋葉神社〜ゴルフ場〜釈迦谷口バス停








 

 道子は歯が痛いと言い、哲郎も足が痛い。明日はERIのライブがあるので「やはり 今日出かけよう」「今日は ハイキングにしよう」と出かけることになる。「ゆっくりと 出かけよう」とJR京都駅8:10発周山行のバスに乗る。この時間になると、立命の学生が多く、ほぼ満員で発車する。久しぶりの杉坂口バス停で降り、橋の上で準備する。秋晴れのいい天気で、思わず「暑い」と日影に移動する。

 川沿いの舗装道を杉坂へ向かって歩き始めるが、その横を頻繁に車が通り過ぎる。この道は京都市内へのサブルートで細い道だが、以外に車が多い。足元には秋の野菊が咲いているが、道子はムカゴが気になるようで、ツル状の葉を見ると、ムカゴを調べながら歩く。途中で見つけるものの少し早いのだろう、少々小さく量も少ない。道端の湿った所にはツリフネソウが咲いているが、もう終わりに近いようだ。

杉坂口バス停で降り、橋の上で準備する 足ヶ谷林道取付

 真弓への分岐点に出合い左にとり、真弓川沿いを歩く。途中の草むらにツリフネソウが群生していているので、近づくとそばでアケボノソウも咲き、その横でミョウガの芽を見つけ、喜ぶ道子。そのうちに林道の取付に着き、「足ヶ谷林道は ここやったやろか?」と哲郎が地形図で確認すると、足ヶ谷林道は、真弓川が左から右手に変わる地点なので、もっと先のようだ。「足ヶ谷と ちゃうで」と道子に言い、再び舗装道を歩き始める。

「何や 林道の標識があったんや」 やっと林道終点に着く。

 やっと足ヶ谷に着き、小休止する。「何や 林道の標識があったんや」とそれを見ながら林道へと入って行く。すぐに左手の小さな谷に沿って、緩やかな林道にはミカエリソウ、アキチョウジ、アケボノソウやフシグロセンノウが咲いているが、谷の中にアケノボノソウの花が続く。残念ながら以前見たアケビが見当たらないが、花を横目に見ながら登って行く。林道はほぼ東へと伸びていて、緩やかだが段々谷間は狭くなる。何度も小さな谷を渡り、林道も細くなり、段々南東へと変わって行く。

 谷はクリンソウの株が残っているので、この谷は春も楽しめるだろう。取付から標高差300m登って、やっと林道終点に着く。林道終点から右下の谷を進むが、以前あったササも枯れ歩きよくなり、見通しもよい。すぐの分岐を右にとると、三つの谷間が合流する少し広まった所に出る。今までは少し広い谷間が続く左の谷をとっていたが、歩きよくなった今、「地形図の破線通りに 進もう!」と真ん中の谷をとる。

林道終点から右下の谷を進む 「地形図の破線通りに 進もう!」
と真ん中の谷へ

 ハイキング道はもうすぐなのだが「どこに 出るやろ」と、最後は突き当たった斜面を少し登ると作業道に出る。これを左へ20mも進むと、すぐにハイキング道に降り立つ。ここは白木谷山の林道終点から、南へ150m位入った所のようだ。氷室へは右にとり、ほぼ水平なハイキング道を進む。西側に雑木が続く道だが、左側(西)に雑木が刈り取られ「植林するのやろか?」と気になるところである。杉谷への分岐を過ぎると、植林地の中を歩くが、高低差はあまりなく歩き良いハイキング道だ。

 氷室に近づいてくると、標高500m位からやっと下り始める。P486の手前左手に満樹峠へに分岐があるが、右手にも上って行く分岐がある。ちょっと登ると氷室への林道に降り立つ。氷室へは先ほどのハイキングコースを下ってもよいが。最近はこの林道が利用されているようだ。林道に出て日影を探し昼食とする。昼食後は、この林道を氷室へ下ることにする。

斜面を少し登ると作業道に出る P486の手前右手にも上って行く分岐がある。
ちょっと登ると氷室への林道に降り立つ

 勾配の急な林道はコンクリートで固められている。林道が左(東)へ巻いて行き再び南へ降り始めると、先ほどのハイキングコースからの道に出合う。刈り取られた田んぼを見ながら林道を下り、氷室の集落を通る。秋にはいつものようにコスモスが咲くそばを通り、京道から京見峠へ向かう。「あるある!」とやっと大粒のムカゴを見つけ、ムカゴ御飯に十分な量となる。今日は城山の下を通る舗装道をとり、長坂峠から京見峠へと歩いて行く。

氷室の集落が見えてくる 秋にはいつものように
コスモスが咲くそばを通り
ムカゴを探しながら
長坂峠から京見峠へと歩いて行く
京見峠茶家

 「開いている!」と過去数回閉まっていた京見峠茶家、今日は営業しているようだが、何やら雰囲気が違う。「そば処」なんて旗が立てられているが、とりあえず入って様子を見ることにする。中は昔と変わらず、道子はそば、哲郎はビールを頼み、のんびりと時を過ごす。帰りは旧道(氷室道)が分岐している地点から、斜面を下り谷沿いのハイキングコースをとる。ガードが新調され目印はなくなっているが、ハイキングコースのために、ガードレールが切れている。(ハイキングコースは電柱「ヒムロ 27」から下る)

 入口付近はササが茂って分かり憎いが、数mも歩けば、はっきりとした山道が見えてくる。疎林の中を下って行くと、谷間に出合い伐採地に出合う。以前はここから谷を越え、斜面をゆっくり巻いて下って行ったが、伐採木で通れないので、谷に沿って急斜面を下って行く踏跡が続く。ゆっくりと下って行き、作業道に出合い、これを下ると、谷沿いのハイキング道に出合う。

斜面を下り谷沿いのハイキングコースへ 谷に沿って急斜面を下って行く踏跡が続く

 谷沿いの道はすぐに林道終点に出合い、当分の間は植林地の中を歩く。秋葉神社」を過ぎ、ゴルフ場を抜けると静かな住宅街に入って行く。静かな住宅地だが、「坂がね〜」「買い物がね〜」と道子。我々利便性好む者には、不向きなようだ。今日は、ユックリのハイキングだったが、「ムカゴ御飯が 待ち遠しい」と釈迦谷口バス停でのんびりとバスを待つ。







すべての目は、
あなたを待ち望んでいます。
あなたは時にかなって、
彼らに食物を与えられます。

詩篇 【 145−15 】
ツルニンジン