蓬莱山(平〜小女郎峠〜クロトノハゲ)//比良


琵琶湖を見ながら縦走路を歩く



2009.2.7 (土) 晴れ  哲、道





行き:JR京都駅 7:58 − JR堅田駅 8:45 − 平バス停
帰り:JR志賀駅 15:56 − JR京都駅



コース:
平バス停〜アラキ峠〜権現山〜ホッケ山〜小女郎峠〜蓬莱山〜笹平ヒュッテ〜打見道場分岐〜クロトノハゲ〜天狗杉〜堰堤〜旧道分岐〜堰堤〜湖西道路〜JR志賀駅










 「今週は比良の雪でも 楽しもう」と言うことになるが、最近雪が降っていなく各地の積雪情報では、お正月頃の半分になっているようだ。「細川コース、雪がなければ歩きにくい」と武奈ケ岳を止め、琵琶湖が展望できる蓬莱山への縦走コースとする。

 いつものようにJR堅田駅バス停に並ぶも、二人っきりで淋しいがバス発車時にやっと30人となる。田園の中を走るバス、周囲の田畑に残雪はなく、もう春の気配をも感じる。花折峠のトンネルを抜けると、さすがに雪国、道端に残雪を見る。平バス停で7〜8名降り、皆さんゆっくりと準備をしていて、バラバラに花折峠道の取付へと登って行く。

花折峠道の取付 ドン谷の取付 アラキ峠へ

 峠道に少々残雪があり、少し深い所ではザクザクと気持良いが、雪が少ない所では凍っているので、注意して歩くことになる。ドン谷の取付に着き、峠道と別れ谷沿いの登山道を歩き始めると、「踏み込まれた雪が 凍って危ない」とアイゼンを付けることにする。今年初めての装着ではないが、道子は相変わらず、左右に寄っていないか、前後はどうかと色々と確認を要求するので、結局付け直して時間がかかってしまう。そうこうしている内に、最後の夫婦にも追い抜かれ最後の出発となる。

 アイゼンを付けるとスイスイ進めるのは良いが、日当たりの良い所では雪が消えているので、ゆっくりと歩く。途中で「今日は 暑い」と何度も立ち止まり服を調節することになる。アラキ峠に着くと先行していた夫婦に追い着いたようで、服を調節した後、彼らの後を追うように植林地を登り始める。植林地の雪もしまっていて、積雪が少ないせいか、はまることなく登って行ける。途中で夫婦を追い抜いて行くが、「最初がゆっくりだったので かなり遅れている」と哲郎。

植林地の雪もしまっている 権現山まであと少し

 植林地も終わり右に折れると、権現山までのササ原に雪が積もり目の前が開けてくる。先行していた男性はカメラをかざし、快晴の天気で見晴らしの良い山々に満足しているようだ。後ろを振り返ると、今日は一段と綺麗に見える京都北山、「こんなにきれいな 北山は久し振りだ」と道子。権現山の山頂に着き小休止とする。今日は風もなくゆっくりと琵琶湖を眺めるが、こちらは霞んでいて遠望はきかない。

 ホッケ方面から一人の山スキーを楽しむ男性がやって来て、話すことは「今年は雪が少ないな〜」と言うことになる。「権現山から 一気に下りることを 楽しみに来たが」と言う彼は、途中で地肌が見えてきたので、スキーはたたんでしまっている。途中で追い抜いた夫婦がやって来た所で、ホッケ方面へと歩き始める。縦走路の積雪は60cm程度でしまっていて歩きよく、琵琶湖を見ながら快適な歩きが続く。快適なのは良いが、日も高くなり後頭部がジリジリと暑くなって、帽子をかぶることになる。帽子を忘れた道子はタオルを頭からかけ、「タオルが一番」と言うが見苦しい。

ホッケ山を登り始める ホッケ山頂では数人の登山客が

 ホッケ谷道分岐付近は、安全の為かトレースが随分と内側に付いている、そのトレースに従ってホッケ山を登り始める。所々でササがのぞいてはいるが、3月下旬のようにはまることなく、登ることが出来る。ホッケ山頂では数人の登山客が話し合っていて、我々はその間を通り抜け小女郎峠へ向かう、蓬莱山を目の前に見ながら下って行くと、風が少し当たるようになる。少し右に巻いて行く登山道に沿って歩いて行き、注意を要する雪庇も先端が折れていて、ここでも暖かさを感じる。「お腹すいた」と道子、少し登ったアセビの点在する広い尾根で琵琶湖を見ながら昼食とする。

 10分で食べ終え、小女郎峠へと向かう。途中でクロトノハゲに向かうと言う女性が昼食中、皆さん琵琶湖を眺めながらの昼食のようだ。小女郎峠へ一気に下ると、ここはいつものように強風で積雪がない。「今日は 遅れている」と小女郎ヶ池へ寄らすに、目の前を登って行き蓬莱山へ向かう、峠から蓬莱山までは広い尾根が続き、積雪は段々深くなるが、ここもしまっていて大丈夫のようだ。途中の雪庇も難なく歩け快適な歩きが続く。今日は暖かくなったので樹氷はなく残念だが、広々とした雪原は心地よい。

小女郎峠はいつものように雪がない 蓬莱山への道も雪庇がない

 蓬莱山の登りにさしかかると、前方遠くに一人の男性がスキー場へと登っているのが見える。何度も何度も立ち止りながら登っているようだ。地形図によると、この登りはそんなに急ではないが、最後の登りと思うと、いつも「しんどい!」と感じてしまう。やっと登り切りスキー場の中へ入る。2月上旬のスキー場、さすがに賑やかで、次から次へとリフトで登ってくる。三角点に寄ってみるが、標識だけがわずかに頭をのぞかせている。「さあ 下山だ」とスキー場のネットに沿って下り始める。すぐそばにジャンプ台が数台作られていて、時々傍を通り抜けるボードにびっくりさせられる。

蓬莱山への最後の登り スキー場から武奈ケ岳

 笹平まで下りてトイレを借り小休止、目の前にはリフトに乗る人、人、人・・・。今滑っている人の数倍の人が並んでいるのを見て、[リフトの時間+滑べる時間]≪[リフトに並ぶ時間]では、「とても滑る機にはなれない」と哲郎。打見山へは少し登り、リフトの東側を歩く。今日はクロトノハゲから下山するので、打見山手前にある登山道分岐の標識に従い、ロープウェイ下の道をとる。ロープウェイ下は積雪が深く急斜面なので歩きにくいが、今日はトレースがあり助かる。いやいやトレースがあっても歩きにくいので、滑り落ちないよう慎重に歩く。

 やっと急斜面を抜け支尾根に出て、反対側にあるクロトノハゲ向かう。支尾根を下って行き、途中から緩やかな斜面を歩く。登山道を外れてしまうが、低い方へ下って行くと、何処からでもクロトノハゲの分岐に出る。クロトノハゲの標識はほぼ埋まっている。ここの積雪はいつも多く、バイカオウレンやイワウチワが咲くまで雪を見る。前方からやって来た三人の男性、ロープにヘルメットにと重装備である。「○○ルンゼを 登ってきた」と言う男性たちは、満足そうに通り過ぎて行く。笹平から後に付いて来た男性とともにクロトノハゲを下り始める。

ロープウェイ下の道をとる クロトノハゲの分岐

 あとは「アイゼンを何処で 外すか」と考えながら下って行く。天狗杉まで来て後ろの男性に先に行ってもらい、我々はゆっくりと小休止する。歩き始めると、後ろから数人のグループがやって来る。少し引き離そうと二人は急いで下りて行くのだが、後ろのグループは足が速く、いつまで立っても付いて来る。標高500mを過ぎると斜面の雪はほとんど無くなるが、登山道だけには残っているようだ。その雪も消えて来たので「アイゼンを外そう」と思っているうちに、とうとう林道まで下りてしまう。

天狗杉へと歩く 旧道の林道から琵琶湖方面を望む

 アイゼンを外して歩き始めると、後ろから彼らもやって来る。旧道に入り、谷で靴やアイゼンを洗っているうちに彼らはやっと追い抜いて行く。小休止の後は湖西道路をくぐり、琵琶湖を見ながら、ゆっくりとJR志賀駅に向かう。











あなたは地のすべての境を定め、
夏と冬とを造られました。

詩篇【 74:17 】
志賀駅から蓬莱山を望む