摺鉢山/烏谷山/荒川峠//比良


樹木の緑が綺麗だが登りが続く摺鉢山へ



2009.8.22 (土) 雨、曇りのち晴れ  哲、道





行き:出町柳バス停 7:45 − 坊村バス停
帰り:JR志賀駅 16:25 − JR京都駅



コース:
坊村バス停〜牛コバ〜奥の深谷道〜摺鉢山取付〜支尾根出合〜摺鉢山〜烏谷山〜比良縦走路〜荒川峠〜荒川峠道〜尾根分岐〜植林地〜湧水〜林道出合〜湖西道路高架〜JR志賀駅


注意:
・摺鉢山には、尾根に薄い踏跡がありますが、登山道はありません。牛コバから登る場合は尾根をはずさずに登れば、迷うことなく危険な所もありません。

・摺鉢山から烏谷山へは南南東への一本の尾根、摺鉢山から一旦鞍部に下り、それからゆっくりと登って行くと烏谷山へ着く。こちらは鞍部から道あり。









 先週、おばさん山歩き隊さんに京都駅で出会った時、「金糞峠の いつものミヤマウズラ 咲いていなかったよ」と。「そんなことはない」「それは早かったんとちゃう?」と今日は比良へ出かけることなる。

 「久しぶりに 摺鉢山から烏谷山コースを 探索しよう」と朝天候がすぐれないが、昼から回復するとの予報で出かけることにする。7:30に出町柳バス停に着くと、バス停に並んでいるのは、一組の夫婦だけでひっそりしている。その夫婦も誰も来ないので心配そうにバスを待っていたようだ。結局登山客は4人で出発するが、途中からキャンプ場へ向かう子供達が、次々に30人くらい乗って来て大賑わい。子供達には座れてよかったようだ。

坊村バス停に着くが、少し雨が残っている 明王谷の林道を歩き出す

 大原を過ぎる頃から雨が降り出し、それもドシャ降り。子供達も心配そうに見守るが、バスが途中のトンネルを抜ける頃、小雨に変わってきて、みんな「やれやれ」。

 坊村バス停に着き、トイレ前で準備しようとするが、まだ少し降っているので地主神社の駐車場を借り準備する。一緒に降りた夫婦は雨の奥ノ深谷を止め、御殿山から武奈ケ岳へ向かったようだ。久しぶりのレインウェアを着ての登山、今日は涼しくて助かると言いつつ、明王谷の林道を歩き出す。

 明王谷は先週に比べ水が少ないようで、今朝の雨はまだ影響ないようだ。途中雨が止んだので、東屋でレインウェアを脱ぎ小休止していると、後ろからヘルメットをかぶった沢登りの男性達がやってくる。沢登に「雨は関係ないのかしら?。」

奥ノ深谷道へ入り、摺鉢山を登り始める 摺鉢山への取付にはテープがある

 牛コバから奥ノ深谷道へ入り、摺鉢山を登り始める。今日のコースは先週とほぼ同じなので、このきつい登りは余計にイヤになってくる。登るに連れ周囲の山々が木々の間から見えてくるが、みな雲にかかっている。「今、雨が降っているのやろか」と思うが、樹木の下では分からない程の小雨が、いや雲の中に入っているみたいだ。標高700m付近で奥ノ深谷道は登り終え、巻き道に変わるが、そのポイントが摺鉢山への取付で、okaokaclubが付けたマーク以外にたくさんのテープやリボンが追加されていて、最近、摺鉢山へ登る人が増えているようだ。

 小休止後、摺鉢山コースへ進入する。最初は尾根中央付近まで行き、そこから尾根に登り始めるのだが、取付から斜めに登って行くような踏跡が続いている。そんなのお構いなしに適当に進み、尾根の中央付近に達し登り始める。最初は疎林の尾根という感じの中を歩くが、少し登ると樹木の綺麗な尾根に変わる。以前と変わっているのは、テープが増えたことと、足元に続く踏跡で「これは 団体さんのようだ」と哲郎。

尾根の中央付近に達し登り始める ただ雑木の間をモクモクと登って行く

 この尾根は急な登りが続き、周囲の山々を望みながら登るわけでもなく、ただ雑木の間をモクモクと登って行く。緑の多い植生を抜け再び綺麗な樹木が続く。登っているうちに、日が差してきて涼しい風が吹き、「北の高気圧に 入ったのやろか」と朝の天気が嘘のような快適な歩きとなる。ブナやナラ等の綺麗な樹木も同じ光景が続くと飽きてくるので、「ちょっと小休止」と時々周囲を見渡す。

 標高900m付近で前方左手からの支尾根が見えてきて、そのうち合流するが、この分岐下りの場合は十分注意が必要である。以前付けた「牛コバ」の印が見当たらないので目の前の黄色いテープの上に「⇒ 牛コバ」とマジックで記入しておく。ここまでくれば、後は少々緩やかになった尾根を登り、標高1006mの摺鉢山に着く。道子はここで「昼食だ」と言うが「もう少し先で 食べよう」と烏谷山への鞍部へと数10m下って行く。鞍部へは道がないので低木の間を南南東へと下る。

標高1006mの摺鉢山に着く 烏谷山への鞍部へと数10m下って行く

 鞍部に着くと「ここは涼しい!」と、「ここで昼食としよう」と言いことになる。哲郎は鞍部から北の谷を眺め、「この先の尾根から 大橋へ下ろうか」と思案するが、「増水した谷を 渡るのはいやだ」と道子。周囲の山々に再び深く垂れ込んできた雲を見て「大橋への探索は 次にしようか」と哲郎。「先程まで 晴れていたのに」と早々に出発することにする。鞍部から烏谷山へ登り始めると、道はしっかりして来て、烏谷山まで標高差80mの緩やかな登りが続く。

 右手に植林地が現れてきて、しばらく雑木との境となっている尾根を歩く。この付近でよくシカに出合うが、今日は何も目にすることはない。植林地の中、西からの支尾根に出合い、道は南東に変わる。途中にあるシャクナゲの迷路は枝が切り取られ、随分と歩き良くなっている。最後は作業道も薄くなった所を一登りすると、烏谷山の山頂に出る。「暑い!」と道子の一声。すぐに縦走路に下りることにする。

しばらく雑木との境となっている尾根を歩く 烏谷山の山頂に出る

 山頂付近は低木しかないので暑いのだろうか。その低木の中に白い可愛い花のホツツジを見る。「縦走路も暑い」と近くにある荒川峠から下山することにする。今日は誰と出合うこともない縦走路だが、樹木が綺麗で心地よい。しばらく縦走路を楽しみ、左手に植林が見えて来ると、「荒川峠は もうすぐのようだ」と思いきや、下った鞍部から一山越えて荒川峠に着く。先週と何の変わりもない荒川峠で小休止後、峠道を下り始める。

樹木が綺麗で心地よい縦走路 荒川峠で小休止後、峠道を下り始める

 登山道で出合うヤマジノホトトギスがもう秋を告げているようだ。今日は湧水ポイントトで15分間、ゆっくりと休息し身体を冷やす。「このまま 電車に乗ったら 気持いいやろな」と言いつつ登山道を下り、JR志賀駅へと歩き始める。








その道は楽しい道であり
その通り道はみな平安である。

箴言 【 3:17 】
ミヤマウズラ