小女郎峠(サカ谷道〜小女郎谷道)//比良


サカ谷道の黄葉を楽しむ



2009.11.15 (日) 晴れ  哲



行き:JR京都駅 7:58 − JR堅田駅バス停 8:45 − 坂下バス停
帰り:JR蓬莱駅 14:28 − JR京都駅


コース:
坂下バス停〜登山口〜(サカ谷道)〜P964〜小女郎ケ池〜小女郎峠〜(小女郎谷道)〜薬師ノ滝〜林道終点出合〜湖西道路〜JR蓬莱駅










 

 今週は道子が歯が痛いと言うので、哲郎1人で出かけることになる。京都北山を予定していたが、「1人だから」と早く帰れる【サカ谷道/比良】の紅葉見物に出かける。

 JR堅田駅7:45発、細川行のバスは今日も臨時便が出るが、「坂下」で降りる哲郎は定期便に乗る。バスから見る比良山系は雲におおわれていて「晴れ」の予報とは大きく異なるようだ。坂下バス停で降りると、後からゾロゾロと女性達が続く。彼女たちは準備することなく、サカ谷道の登山道へ歩き始め、哲郎もついて行こうとするが「熟女ではね〜」と、1人でバス停に置いてあるイスに腰を下ろし、ゆっくりと準備する。

後からゾロゾロと女性達が続く 左手にはたくさんの堰堤が連なり

 坂下から見る山々は皆紅葉していて「きれいだ」と言いつつ、バス停から登山口の方へ歩き始める。車道から安曇川へ降りて行く道をとり、橋を渡ると登山道がある。前方に近畿自然歩道を平から歩いて来たグループと出合い、彼らは坂下へと上がって行く。哲郎は登山口を左手に折れ、サカ谷の谷沿いを登って行く。

 勢いよく音を立てながら、水を落としている数段の堰堤を越えると行き当たり、右岸に渡り植林地の中のはっきりした登山道を進む。登山道は標識に従い、ジグザグに斜面を登って行く。標高500mで尾根を乗り越え、反対側(北側)の斜面を巻くように進んで行くと、溝状の旧道に出合う。

登山道は標識に従い すぐに素晴らしい紅葉を目にすることに

 周囲は植林から段々雑木に変わって行き、すぐに素晴らしい紅葉を目にすることになる。しばらく北へ進んで行く道は、標高560m付近で折り返し、東から南へと向きを変え、再び尾根に近づいて行く。もう山頂付近の紅葉は終わっていて、今は標高500m〜700m付近が見頃のようだ。青ガレとはいかないが、上からの小さな石の塊がゴロゴロしている所を過ぎると、標高650mで再び尾根に出合う。

 ここから当分の間、尾根の南側の斜面をジグザグに登り、雑木の黄葉を楽しむ。ジグザグが終わると、右下からの谷の音も聞こえ、谷の雑木を楽しみながら、緩やかな道を進んで行くと、標高750m付近で植林地に出合う。ここから標高差約100mの急な登りが続き、植林地を抜けると尾根に出て、ここで小休止とする。

雑木の黄葉を楽しむ 植林地を抜けると尾根に出て

 左手に広がる雑木はもう落葉していて、右の植林地沿いにアセビの尾根を東へと登って行く。この登山道には野草が少なく、春にゼンマイの若葉を見たことを思い出す頃、足元にゼンマイの枯葉を見る。標高950mを過ぎると、足元にツルシキミを見て、なだらかなピークを歩く。P964手前の斜面に突き当たると、右に折れ少し下り気味に、P964の右(南)の雑木の斜面を巻き、再び尾根を登ることになる。

 左手に植林が続き、標高1000mを越えると、やっと目の前に雑木が広がる。細い尾根の右下すぐの所を歩いて行き、標高1080mの小高い丘へと登って行くと、左手の木々の間から蓬莱山が見える。標高1085mのササとツゲが広がるピークを過ぎるよ、小女郎ケ池へと下りて行く。池の周辺には数グループが昼食をとっているが、地面が濡れているのでシートが必要だ。

標高1080mの小高い丘へと登る 小女郎ケ池へと下りて行く

 「ここは 暖かい!」と哲郎も池のそばで昼食とするが、シートがないので立って食べることになる。そばの女性グループの会話が自然と聞こえてくるが、たわいもない話で哲郎には関心のないことだが、彼女達にとっては、この会話が楽しみだと山に来るのだろう。

 昼食後は小女郎峠へ向かい、小女郎谷を下ることにする。ちょうど12時、峠を下り始める。ササが茂る溝状の道を下り始めるが「たしか 歩き良い道がった」と思い出し、すぐ隣の登山道へ移動する。しかし、この道もすぐに溝状の道に合流し、急な下りが続く。標高900mまで下ると、ゴロゴロ石道も終わり谷に出合う。谷に出合うと、谷沿いの道が続き、登山道が崩れかけた所にはロープが張ってある。ロープがなくても歩けそうだが、谷の上の高い所を歩くので、ロープを軽く持って歩くことにする。

ちょうど12時、峠を下り始める ゴロゴロ石道も終わり谷に出合う

 哲郎は谷の紅葉を撮ろうと、谷に実を乗り出して撮っていると、1人の男性が微笑みながら通り過ぎて行く。標高差50mも下れば谷が合流して、谷の音も高くなり谷らしくなる。黄葉も段々綺麗になり、谷を左岸から右岸に渡ると、標高620m付近の左岸に渡り返す所まで、黄葉を楽しむことになる。

黄葉を楽しむことになる 谷沿いの林道を琵琶湖を見ながら下って行く

 渡渉して谷水で顔を洗いながら小休止後、左岸の植林地を下って行く。植林地の中の歩きはしばらく続き、「薬師ノ滝」の標識を見て、標高450m付近で堰堤を越え、右に下り林道終点に出合う。谷沿いの林道を琵琶湖を見ながら下って行き、植林地を抜け、右手に開拓された広い農地の向こうに、琵琶湖を見ながら下って行く。湖西道路を渡っても再び植林が続く。

 しばらくして植林地を抜け、目の前に琵琶湖が広がると、JR蓬莱駅はもうすぐだ。今日は道子がいないので、休憩が少なく、デジカメの枚数も少なく、14時過ぎの電車で帰ることになる。








山は上がり、
谷は沈みました。
あなたが定めたその場所へと。

詩篇 【 104−8 】
足元にゼンマイの黄葉を見る