釣瓶岳(イクワタ峠〜広谷〜大山口)//比良
2009.7.11


釣瓶岳から広谷源流へ降りてみる



2009.7.11 (土) 晴れ  哲



行き:出町柳バス停 7:45 − 朽木栃生バス停
帰り:JR比良駅 16:53 − JR京都駅


コース:
朽木栃生バス停〜登山口〜舗装道から地道へ〜・449〜地蔵谷分岐〜笹峠分岐〜イクワタ峠〜釣瓶岳〜1022鞍部〜広谷源流〜細川越道出合〜広谷〜イブルキノコバ〜北比良峠〜カモシカ台〜大山口〜イン谷口〜JR比良駅



注意:
◆朽木栃生登山口から釣瓶岳までは立派な標識が案内してくれます。









 

 「今日はしんどい」と言う道子を置いといて、哲郎一人で出かけることにする。晴れという天気予報で出町柳バス停に7:35頃着き、まずはバス停に並ぶ列を見て、梅雨なのか列は短く「座れるだろう」と一安心。その先頭に武奈ケ岳へ行くと言うJOEさんを見つけ、数分後に白滝山へ行くと言う「おばさん山歩き隊」のTさんが列に並ぶ。

 バスは定刻に発車し市街地を抜けて行く。JOEさんと話続け、気が付けば花折のトンネルを抜け、平のバス停に着く。ここで10名程度降り、坊村バス停でほとんどの客が降りる。残り4名の客を乗せ、バスは北へと発車する。山合の朝はすっきりしない天気なのだが、今日は梅雨にもかかわらず良い天気となり「暑くなりそうや!」

朽木栃生バス停からバスを見送る 釣瓶岳登山口/横の古い標識には
地蔵峠登山口とある

 朽木栃生で2人降りるが、1人はすぐに登山口の方へと消えて行く。哲郎は虫よけを吹きかけスパッツをして、歩き始めるが「あれ ストックがない」と、どうやら忘れたようで、「1人で出かけると こんなもんや!」とぼやく。

 少し南へ戻った所ににある登山口から登り始める。谷沿いの舗装道を進み、ストックの代用としてスギの枝を調達する。一登りすると立派な標識があるので、これに従い右に折れる。後は地道を進んで行くと、斜面に取り付く所にも標識があるので、左に折れ植林地を登り始める。

 幅の広い道は、コメカイ道なのではっきりしている。「植林地+足元の落葉=ヤマヒル」と足元が気になって下を向いて歩く。途中で小さなヒルを一匹目にしたが、幸いにもここは、ヒノキの植林でヒルは少ないようだ。それでもジグザグの道、時々立ち止まっては、ヒルよけを足元に吹きかける。

最後の民家の手前で地道へ入る 標識に従い地道から植林地を登る

 標高300〜400mはヒノキの植林が続き、少し南斜面を沿っていたかと思うと、再び尾根をジグザグに登る。標高450mを過ぎると、アカマツが増えてきて、標高560m付近でコメカイ道の分岐に出合う。コメカイ道は荒れているので、足元に進入しないように数本の木が横たえてあるが、「さあ 進もう」とするツルベへの道に木で×がしてあり「???。」「これは 偶然の造形か?」と不思議に思いながら通りに抜ける。

植林地からアカマツ林に変わる コメカイ道分岐を過ぎると「×」
これはイタズラか、自然の造形か

 まだまだ尾根のジグザグの道は続き、「う〜む しんどい」と標高680m、付近の鞍部で最初の休憩とする。ヒルが気になって休息していなかったが、1時間も歩き続けたことになり。「それにしても 誰もいないな〜」と足元を見るが、誰も歩いた形跡はない。夏にこのルートは誰も登らないようだ。

 なだらかな道を進んで行くと、ササ峠分岐に出合い再び小休止する。この分岐を右に取り支尾根を登り始める。尾根を南南東へ登って行くが、ここは雑木の中を登るので、余りしんどく感じない。はっきりした登山道はないが、尾根を外さないように登って行けば、迷うことはない。標高830mを過ぎると、左からの尾根と合流し、出合った所から開けてきて、北の蛇谷ヶ峰が見え始める。

アカマツ林を抜けると緑が綺麗な登山道 ササ峠への分岐で右手の斜面を登る

 尾根は南東に向き、右手に樹木の谷、左手を振り返り蛇谷ヶ峰方面を見ながら登って行くと、北陵が見えてきて、イクワタ峠分岐があるピークに出る。今日は見通しがなく、ぼんやりした琵琶湖を見ながら小休止する。目の前の北陵、この暑さでは歩く人などいないようだ。標識のあるこの分岐から、峠へと南へ下り始める。北陵は一面にシダが群生し、その中を歩いて行くのだが、そのそばに新しい道が出来ていて「どうやら どこかの団体が 行列登山で 新しい道を作ったようだ。」

イクワタ峠への支尾根の登りは雑木の中 イクワタ峠からシダの北稜を釣瓶岳へ

 「それにしても 風がないな〜」と蒸し暑さを感じながら峠から、ゆっくり登って行く。時々、後ろを振り返り琵琶湖と安曇川方面を望みながら進み、目の前に釈迦岳や眼下にガリバー村を見るようになる。山頂付近はブナが綺麗で、その間を通ってツルベ岳山頂に立つ。ここから夏のナガオを楽しんで広谷へ下ってもよいが、地形図によると細川越へ下る途中に鞍部があり、「ここからスゲ原の北の 広谷の源流がとても近い」と、そこを下って見ることにする。

ブナの林を抜けると釣瓶岳はもうすぐ 1098m釣瓶岳山頂

 昼食は1020mの鞍部でと下って行くと、前方から1人の女性が登ってくる。同じバスで坊村から武奈ケ岳経由でやって来たのだが「足が速いな〜」と哲郎。蛇谷ヶ峰まで行きたいと言っているが、この暑さではどうだろうか。標高1022mの鞍部まで降り木陰で昼食とする。10分でオニギリを食べ終えた哲郎は、登山道左手にある谷間を下ることにする。

ゆるやかな谷間、すぐに谷の源頭に立ち、少し下って行くと水が流れ出す。その谷を下って行くと左手に本流と思える谷と出合い合流する。ゆるやかな谷間、「いい感じだと」下り始めると、流れはスゲ原の湿地帯の中へと入って行く。「これは 歩けない」と西側の雑木の中を南へ下って行くと、細川越の登山道に出合う。

1022mの鞍部の木陰で昼食とする 広谷源流の本流に出合う

 細川越近くで1人の男性に出会い、福井からやって来たという、この男性と広谷まで野草の話をしながら、ゆっくりと下って行く。ガリバー村へ向かう彼と別れて、哲郎は広谷を渡りイブルキのコバへ向かう。いつ通っても心地よい小さな谷筋を登り、一気に抜けてイブルキノコバの谷を渡る。スキー場まで続く、なだらかな登山道を抜けススキのスキー場跡を下り、八雲ヶ原に降りる。

 今日は「どこから 下山しようか」と迷うところだが、結局 目の前のダケ道を下る、相変わらずの石ゴロゴロ道で、1時間何の楽しみもない。「次は 正面谷をくだろう」と大山口でいつものようにつぶやく。正面谷の水で顔を洗いさっぱりしたところで、ゆっくりと歩き始めると、道端にはオカトラノオや最後のウツボグサが咲き「もう 梅雨があけそうや」とイン谷口へ向かう。







私たちの家の梁は杉の木
そのたるきは糸杉です。


雅歌 【 1−17 】
イケマ