焼杉山(古知谷〜南東尾根〜大原登山口)//北山
2009.3.15


古知谷からの尾根コースは見晴らし良好



2009.3.15 (日) 晴れ  哲、道





行き:地下鉄国際会館バス停 11:20 − 古知谷バス停
帰り:大原バス停 16:10 − 地下鉄国際会館バス停



コース:
古知谷バス停〜焼杉山登山口〜尾根出合〜鉄塔〜伐採地1(鉄塔)〜伐採地2〜尾根出合を左へ〜鉄塔〜鞍部〜P700〜大原分岐〜焼杉山〜大原分岐〜P581〜大原アンテナ〜登山口〜大原バス停



◆注意
・焼杉山から大原へ下る南東尾根の下山口取付は、焼杉山と標高700mのピークの中間にある鞍部です。途中のP581で東にとると、古知谷へ下るので、ここは南へとる。
・大原へ下る南東尾根は薄い踏跡だが歩き良い。初心者には分岐が少なく分かり良い大原からの登りがおすすめです。









 土曜日は昼まで雨が残り、今週は山行きを諦めていたが、次の日「余りに天気が良い!」と昼前から出かけることになる。短時間で登れる近郊の山・・・「焼杉山にしよう」と出かける。岩ノ尾谷から登りたかったが時間がかかりそうなので、古知谷で降りハイキングコースを登ることにする。

 古知谷バス停で降り少し進むと、左手に阿弥陀寺の駐車場があり、少し先には満開のアセビの横に、白い立派な山門がある。「あ〜、この門だけは 良く覚えているな〜」と門の横で準備する。このハイキングコースは久し振りなので、二人ともこの門以外は全く覚えていないが「たしか 右手に登って行った?」と少しずつ思い出しながら参道を進んで行くと、すぐに「⇒焼杉山」と書いた大きな標識を目にする。

阿弥陀寺駐車場奥にある山門 参道を少し進むと登山口

 「こんな谷が あったかいな〜」と言いつつ谷沿いを登って行くと、途中から右の斜面をジグザグに登り始めすぐに尾根に出る。「一汗かいた!」と飲水休憩をとり、少し尾根を登って行くと大きな鉄塔に出合う。この尾根コースで覚えているのは鉄塔とイワウチワぐらいだが、イワウチワの方は見当たらない。標高400mを過ぎると、細い尾根は西に向き雑木の中を歩くことになる。しばらく歩いて行くと前方に鉄塔が見える伐採地に出合う。ここからの見晴らしは良く、大原ゴルフ場とその背後の比叡山系が目の前に見える。

 「暖かいし お昼にしよう!」とオニギリを食べながら、そばに咲いているシキミやアセビの花を見る。アセビの大木は満開で、中木は五分咲き、低木はちらほらで「アセビもいろいろと 種類があるのやら?」。昼食後は少し上にある鉄塔の横を通り登って行くが、段々と勾配がきつくなってくる。斜面のあちこちに黄色いマンサクが咲いているが、登山道で出合うとつい見入ってしまう。

細い尾根は西に向き雑木の中を歩く 前方に鉄塔が見える伐採地に出合う

 しばらくして次の伐採地に出合い、ジグザグに登って行くのだが「さすがハイキングコース! 見晴らしが良い!」と何度も振り返り展望を楽しむ。「こんな急斜面の雑木を 伐採しなくても」と思うが、「これは送電線を守るためやろか?」。一登りして主尾根に乗り合流する。踏跡は自然に右の方に伸びているように見えるが、こちらはP600から岩ノ尾谷へ下る道だ。焼杉山へは左に見える鉄塔の下を潜るのだが、尾根が出合った所で倒木が邪魔をして、元のルートが分かりづらくなっているようだ。

 鉄塔を過ぎる、徐々に下り始め標高差40m下って鞍部に出る。左右に小さな分岐があるが、左は阿弥陀寺の裏で崖が多いので進入しないほうが良い。緩やかに登って行く尾根も、崖のような急斜面に変わりよじ登る。登り切った所に関電の標識があり、北尾根への鉄塔巡視路があるので、ここでも注意が必要だ。この分岐を左(西)へとるのだが、数本の棒状の木が行く手を遮る。「何か意味があるのやろか?」と思うが、ハイカーが間違えるといけないので木を取り除く。

次の伐採地に出合いジグザグに登って行 登り切った所に関電の標識があり
右の北尾根へ行かないよう注意

 ここからは「もう、そろそろや」と大原への南東尾根の取付を確認しながら歩くことになる。標高700mのピークで尾根は分岐しているのだが、道らしいものはなく「???」と思いながら進んで行くと、すこし下った鞍部で「大原中学校⇒」の標識と、はっきりした踏跡を見て安心する。ここから急斜面をよじ登って、やっと焼杉山の山頂に立つ。古知谷登山口から2時間弱だ。山頂では必ず北方の山を見る。登山地図でも分かるように焼杉山、ナッチョと皆子山は一直線で、ナッチョの後ろに薄っすらと雪化粧した皆子山を見る。その右遠方に雪の武奈ケ岳を見て、「まだ雪が残っているようだ」と哲郎。

鞍部にある標識

 下山ルートは寂光院道や東尾根、南西尾根、裏の岩ノ尾谷等たくさんあるが、今日は大原バス停に一番近い南東尾根にする。山頂から先程確認した鞍部まで引き返すのだが、すぐの下りはゴツゴツした岩肌ではなく、昔からある斜面を巻いて行く道とする。「折角よい道があるのに、みんな尾根を歩くのやろか?」。5〜6分で鞍部に着き標識に従い大原への道を進む。道と言っても斜面に沿った細い道で、はっきりしているが少々細いので積雪時は注意が必要だ。しばらくすると尾根に出合い尾根を下ることになる。

標識の賑やかな焼杉山の山頂 ナッチョと皆子山と左に峰床山

 尾根には踏跡が続き、テープやマークがあるので迷うことはない。それでも時々分岐に出合うので、尾根を外さないように歩く。道が尾根から斜面の道に変わると踏跡が二分したので、道子は右に下る道を、哲郎はそのまま斜面を巻いて進んでみる。「お〜い、お〜い」と確認しながら下りて行くと、道子が歩いていた道に出合う。哲郎が歩いた道に古い標識があったので、こちらが昔の登山道のようだ。南東に下ってきた道も南に向きP581手前の鞍部に着く。足元のイワウチワを見ながら一登りしP581で小休止とする。

 ここから南へとり大原までは一本の尾根道だ。右手に植林、左手に雑木といった光景が続くが、なだらかな尾根でとても歩き良い。途中にある鞍部からマンサクを楽しみながら一登りすると、緩やかな広い尾根が続き、その先で尾根は右に曲がる。もう大原は目の前だがまだまだ標高は450mある。再び南へ下り始めたところで「大原テレビ中継放送所」とある集合アンテナに出合う。

マンサクを楽しみながら一登りすると 大原から寂光院への道に降り立つ

 ここから下りが続き、車の音や犬の鳴き声が段々大きくなってくる。しばらくすると眼下に民家が見えてきて、大原から寂光院への道に降り立つ。ここは大原バス停から橋を渡った旧道から30m入った所である。橋を渡った所にある用水路でストックを洗い、二人はゆっくりと大原バス停に向かう。前後に観光客が続き「もう、春やな〜」。









地が芽を出し
園が蒔かれた種を芽生えさせるように

イザヤ 【 61:11 】
マルバマンサク