親父の山歩き報告 (NO.35) NO.2  8月4日
初心者オヤジ今回は八峰キレット(鹿島槍〜五竜岳)縦走


一夜明けて御来光 礼拝、合唱、



2009年 8月3日(月)〜 5日(水) 洛西オヤジ






◆ こんにちは、洛西伊達オヤジです。前回は悪天候の中エライ厳しい歩きでした。二度続けて雨の歩きは勘弁してくださいと、フアンのお天気キャスターのお姉さん(関係ないのに)に手を合し、後立山連峰の鹿島槍から五竜岳に縦走してきました。三大キレットの一つ八峰キレットです。キッカケはNHKの日本の名峰で鹿島槍が放映されていて、立山連峰、特に劔岳の雄大な山容を見てみたくなり、1000円割引あてこんで、日曜日の夕方信濃の大町に向かいました、今回のコースです。


(コース)
▼8月2日(日)
18時ごろ出発、名神、中央道、長野道更科インターまで、信濃北大町文化会館駐車場(無料)23時ごろ到着、車中泊。

▼8月3日(月) ⇒ 8月3日(月)へ
朝、信濃大町市営駐車場(有料)に移動、− 7時10分発のバスにて扇沢に − 柏原新道登山口(8時出発)− 種池山荘(11時15分)− 爺ヶ岳南峰 − 爺ヶ岳中峰 − 冷乗越 − 冷池山荘(14時30分)宿泊

▼8月4日(火) ⇒ 8月4日(火)へ
冷池山荘(4時50分出発)− 布引山(6時)− 鹿島槍南峰(7時)− 鹿島槍北峰(7時50分)− 八峰キレット小屋(9時15分)− 北尾根ノ頭(11時)− 五竜岳(13時50分着)− 五竜山荘(15時着)宿泊

▼8月5日(水) ⇒ 8月5日(水)へ
五竜山荘(5時40分出発)− 遠見尾根 − アルプス平ロープウェイ駅(9時30分)遠見駅(テレキャビン)− 徒歩にてJRかみしろ駅 −JR信濃大町 − 市営駐車場 − 北陸道糸魚川インターから名神京都南インター(19時30分帰宅)



◆8月4日
 山小屋の朝は早く、4時前になると早立ちの人がごそごそ、関係なく高いびきで寝ているツワモノもおられますが、大概は起き出して騒然となります。特にこの小屋は鹿島槍ピストンにしても、五竜岳に行くにしても時間がかかるので、早立ちの人が多いです。オヤジも朝食はことわり、弁当にしてもらいました。5時までには出発しようと用意して、小屋の外に出ると、明るくなった空が青く広がっています。ヤッター天気予報当てよったがなー、小屋の前から御来光を見ようとみんな佇んでいます。オヤジは迷ったのですが、ついでや朝弁小屋で食べて、御来光見てからいくか!と食べながら東の空をみていると久しぶりの御来光、最高とはいきませんが、ありがたく礼拝。

 5時前に鹿島槍めざして出発です、朝露に濡れながらエッチラです。でも展望が気分を和ませてくれます、なんとかこのままもってくれー、やがて布引山が近づく稜線、オヤジが求めていた展望が開けます、綺麗やー雄大やー人間はちっぽけやー。

 布引山に到着、予定より遅れ気味、ヘタクソ写真ばかり撮っています。前後に結構歩いている人達がいます、冷の小屋で見かけた顔ばかり、みなさん展望に満足そう。しかしいつ変わるか、誰かの心と山の天気、(オヤジがいったのではないです)先を急ぎましょう、やがて、鹿島槍、南峰、まだ良い天気ですが、時々ガスが現れ視界をさえぎります。居合わせた年配のご夫婦にシャッターを頼みます、目指す五竜はまだ遠くガスで見えません。

種池山荘の奥に槍ヶ岳、ここまで綺麗に見える槍ヶ岳感動です 布引山、後ろは劔岳

 そんな時、花に詳しい二人連れの女性が到着、布引山でブロッケンを見たとの事、写真にも撮りましたよ、と見せてもらいました。これが又メチャクチャ高級な一眼レフの写真もグー、結構長い時間現れて写真に撮れたとのこと、オヤジはまだ一度も遭遇していないので、残念やったなーでも今日はガスが出て条件が良いので、気をつけているとまだ見られるかもとのことです。

 花の先生とは別れて先に北峰に向かいます、結局何処から来られていたのか聞きませんでした、言葉の感じでは関東の方だと思うのですが。北峰までは約30分ぐらいでしょうか、典型的な吊尾根を進みます。このタイミングでガスが出て来ました、ガスは出たり消えたりの一日でしたが、北峰でのガスはラッキーでした、と結うのも展望は利きませんし、山頂も南峰に比べてマイナーな感じで(急ぐ人は来ないみたいです)標識もボロボロ。

鹿島槍 北峰山頂、南峯に比べてえらいボロボロやなあー なんとか撮ったことは撮ったんですが

 でも初めて遭遇したんです、ブロッケン現象、先に来ていた5人ぐらいのグループの人達が「出た出た、そこそこ、ほら」と言われるので、見ると確かに虹の輪が、数秒で消え、又しばらくすると、今度はもう少し大きくしかも上部に現れました。(このタイミングが、一番良かったのですが)オヤジは初めてなので、手など振って輪の中の影を確認していましたが「あかん、写真や、写真や」と慌ててカメラ構えた時にはすでに消えた後でした。

 残念、虹のごとくとは正にこのことやなあー、とリュックを背負い歩き出した。時又現れてくれたんです。今度はさっきより小さく位置も悪かったんですが、とりあえず撮りました。ほんの数秒でしたので残念ながらイマイチの写真に(全部そうやろー)なりました。 

 気を取り直して八峰キレットに進みます、今までとは違って俄然厳しいコースに変貌してきます。ぎゃーしんどい、こわいーいややーつらいー、コースの中ほどにあるキレット小屋の手前になると、クサリ、ハシゴが出てきます。写真撮ってる余裕はなく、歩きも当然ペースダウン、北峰から1時間半でキレット小屋に到着、よくぞこの位置に建ててくれたと思わす小屋です。

なかなか厳しい、ハシゴ、キレット小屋の手前 キレット小屋
キレット小屋の全景、よくぞ建てたな〜 北尾根の頭

 朝買ったお茶がなくなりそうだったので、小屋に寄って買いました。1L\300充分値打ちがあります。小屋も綺麗でしっかりした建物、キレットの丁度中ほどと結うこともあり、五竜山荘を今朝出発してきた人とすれ違う事が多くなります。お互い情報の交換、「小屋は込んでましたか、この先どうです、キツイですか」聞きたいことは皆同じみたいです。休んでいるオヤジに挨拶して単独の女性が先に行かれました。

 冷池の山荘で見かけた女性で東京からだそうですが、お年はオヤジより少し上かなあ〜と思われますが、この女性がまーパワフルなんです、ガンガンキレットを進んで行きます。後を追いかけるオヤジ、とてもついていけません。緊張の続く中、先の女性が休んで食事中です。オヤジは先に進みましたが、ものの30分ほどで女性が追いつきました、先に行ってもらいます。丁度12時オヤジも昼食です、キレットの斜面で予定どうりラーメンを炊いて昼飯、昼飯、がんばって水持ってきたもんねー、天気がなんとかもちそうな感じ、少し時間をかけて食事、よーし行くぞー。

 北尾根の頭、G5−G4ーキレットが続きます、一番きつかったのは五竜岳への登りです、これは、きつかったです。バテが足に全部きたーと結う感じです。息絶え絶えに五竜山荘への分岐、リュックを置いて五竜岳山頂へ3分ぐらいで到着、残念360度ガスッています。山頂には4〜5人の人達がガスの消えるのを待っている様子です。東京の人達でご他聞にもれずいろんな山を歩いておられます。

キレット左のクサリ見えますか 敢然と登る単独女性、カッコええなあ〜
五竜岳山頂、東京の楽しい人達にシャッターを頼みました やっと到着五竜岳山荘

 オヤジももう小屋は近いので、やれやれ、と同じくガスの晴れるのを待ち、いろんな話を聞かしてもらいました。特に面白かったのは高尾山の話で、外人さんに大人気だそうです。なんと30分以上話を聞かせてもらっていましたが、結局ガスは晴れずに諦めて小屋に向かいます。あと少しと結う気の緩みを引き締めて、小屋を目指します。やっと到着なんと冷池山荘を出発してから、10時間が経過、まあー聞きしにまさるコースです。

出迎えてくれた車ユリ(?) 明日も晴れてくれよ、立山連峰夕景

 さすがに小屋は満員でも昨晩よりはまだマシとの事、上段部屋でなんとか布団一枚に一人まだ余裕はあります、全部で6人です。後の5人はグループで若い礼儀正しい若者たちです。リーダの人も明るい人で楽しい時間をすごせました。夕食は名物のカレーライス、確かにおいしいです。オヤジお代わりして、満足、お腹ポンポン、まだ明るいので外に出て缶ビール片手に夕景をみんな楽しんでいます。オヤジは飲めないので、おつまみいただきながら、山の話の聞き役です。やがて暗くなります、ぼちぼち部屋に帰って寝ることにしましょう。それにしても今日はよー歩いたなあー。


               【 記: 洛西オヤジ 】